100年企業が作る鏡の世界

福岡県志免町で100年を迎えた企業があります。私たちに身近な「鏡」。しかし、その会社には私たちが知らない鏡の世界がありました。このコロナ禍でも笑顔を写したいと進化する鏡屋さんをのぞいてみました。

革命的な"美しい鏡"100年企業が作る輝き

1920年創業の九鏡。現在、36人の従業員の町工場ですが、日本国内で浴室や洗面所に使われる鏡の多くは、この工業で加工されています。その100年企業が鏡の世界に革命をおこしていました。

革命的な美しさを放つ『次世代鏡』。従来の鏡と比較すると、肌や髪の毛がクリアに美しく感じられます。この鏡、学校や役場、車の販売店にも採用されています。長崎県のハウステンボス内にオープンした「光のファンタジアシティ」の中にも、九鏡の鏡やガラスが採用されました。大橋のバレエスタジオにも採用されていて、ゆがみもくもりも無いので、肌の色や動きもきれいに映してくれると言います。また、ふるさと納税の返礼品としても人気。

350年以上の歴史をもつフランスの鏡メーカー「サンゴバン」。透明度の高いガラスや鏡を、ドイツで製造する老舗です。その設立者は、なんとルイ14世!というから、すごすぎます。ベルサイユ宮殿の鏡の間や、ルーブル美術館のピラミッドを手掛けるサンゴバンが、2016年に九鏡と継続契約を結んだのです。これは日本の企業では初めてのこと。九鏡の高い技術が世界に認められたのです。ですから『次世代鏡』を扱っている会社は日本ではこの九鏡だけ!なんです。


「鏡」とは、ガラスに銀メッキを施したもの。そのベースの鏡の元になっているガラスの色が、従来のものと比べると、サンゴバンのものは透明度の高いのが特徴。鏡にするとその違いは歴然。ドイツから品質保持のため湿度調整剤入りの巨大なラミネートで包まれて志免町にやってきます。工場では、熟練の技をもつ職人さんが活躍しています。仕入れた鏡を、用途ごとに切断するのもすべて手仕事で、ふちや裏面を加工し販売までのカタチにしていきます。

また、鏡を使っていると出てくるサビ・・・九鏡はこのサビ防止加工のスペシャリストでもあります。縁と後方から出るカビ防止を手作業でていねいに加工。さらに専用の窯で80度で2時間焼き付け、強化します。そこまで丁寧な作業を施しているのは全国で10社もないとか。加工を施された鏡は、浴室や洗面所で多く採用されています。そして、カッティングの美しさも職人技の技術の1つ。少しの狂いも許されないカッティング。職人の手の感覚だけで、美しい曲線に仕上げていきます。お客さんの細かいオーダーに対応し、約10日間かけて仕上げることもあるそうです。そのこだわりこそが、九鏡の鏡が多くの人に愛され、長く使われている理由ではないでしょうか。


その九鏡がコロナ禍に新商品を考案しました。コロナ禍でおうち時間が増えた方へ運動不足解消の「お家トレーニングミラー」。さらに口紅やファンデーションをそのままに映し出してくれる「次世代卓上鏡」など。どれもこの時代だからこその新商品です。

最後に、これからの九鏡は?社長に伺いました。
「家具屋さんが家具にどうかと来られたり、お寿司屋さんがすし皿に...と提案してくれたり。こんな風にしたらどうだろうか?と、この次世代鏡がもっと私達をポジティブにしてくれるものではないだろうかと思っている。」とおっしゃっていました。

2021年3月30日放送


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