10人に1人"LGBTs"多様性

10人に1人という割合は左利きの人と同じ割合。増えているのではなく、打ち明けている方が増えており、環境も少しずつ変わってきています。今回は、LGBTsについて教育現場の取り組みを取材しました。

LGBTs教育現場の取り組み/北九州市立大学

北九州市立大学では、月に1回、多様性について語り合うオンラインカフェを開催しています。学生や一般の方、当事者の方も匿名で参加し、意見交換を行う場です。このオンラインカフェを主催した外国語学部国際関係学科の北先生は、アメリカ研究が専門。海外の事情を踏まえ、日本でもジェンダーの悩みの軽減につながれば...という思いでこのカフェを開催しています。

今回は、アメリカ人男性と結婚した方も参加しました。2013年に国及びカルフォルニア州で同性婚が認められ、すぐに結婚。現在は、永住権を取得し現在サンフランシスコにお住まいです。結婚する前とした後の周囲(親戚の方々)の反応の違いを肌で感じたそうです。同性婚が法的にみとめられたので、正式に家族になったという空気があったと言います。また1つの世帯になったということで、節税になっているとも話されていました。オンラインカフェには、真剣に理解したいという人が集まるので、このカフェを通じてLGBTsへの理解を広めていきたいと北先生は考えています。


ほかにも学校では、2015年に性的マイノリティの方が名前を変えたいときに使う「通称名」制度を導入。学生証や卒業証書でも認められます。

また、地域創生学群で学ぶ学生たちは、「地域課題をテーマにラジオを作る」という授業の一環で、一年間ジェンダーについて取り上げてきました。友達にカミングアウトされたとき、ジェンダーの問題は女性だけではないことに気づき、この問題を考えるようになったと言います。企業への取り組みや自治体への取材、そして当事者へのインタビューも行ってきました。さらに、一人でも多くの人に多様性について知ってもらおうと、北九州市立大学の図書館内に「なないろの本棚」を設置。「相手を知ることがその人に寄り添うこと」「他人事じゃない、もっと身近にいる」ということを発信していきたいとがんばっています。

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中学生へ伝える「多様性教育授業」

3月11日、吉富中学校で行われた「多様性授業」。講師は、ヘア・メイクアップアーティストのおぐねぇーさんと造形アーティストのトシ子さん。この日授業を受ける生徒は、吉富中学校の2年生106人。今まで企業や高校生に対して行ったことはあるそうですが、中学生への授業ははじめて。今回のテーマは「自分らしく生きる 認める自分 誇れる自分に」。2人の実体験も交えながら、多様性について伝えていきます。

おぐねぇーさんは一回も"いじめ"には合わず、自分の夢を形にできているのは中学時代に周りの人たちが認めてくれたからだと言います。一方、中学時代のトシ子さんは、クラスの全員から無視され、トイレで水を上からかけられるといった壮絶な"いじめ"にあっていました。小学校の卒業アルバムは、自ら修正液で姿を消した写真が残っていました。しかし「今振り返ると、その時に感じた感情は、自分が生きやすくなるためにとても必要な時期だった、経験としてよかった」と、トシ子さんは話します。

過去の経験をバネに、個性を生かしやりたいことを仕事としたおぐねぇーさんとトシ子さん。2人が中学生に一番伝えたいことは...「自分らしさ」を見つけて発信することの大切さ。さらに当事者や周りの人対して「無理に理解はしなくていい」ということ。理解しようとすると疲れてしまうので、特別扱いすることはなく、横並びの同じ目線で考えてもらえたら、と語ります。「個性」を認めること、「個性」に価値があること。子供たちも2人からの大事なメッセージを受け取ることができたようです。


2021年3月19日放送

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