9月11日放送(RBCは9月16日放送)
牛が守る!「千年の草原」
阿蘇郡産山村で暮らす井信行さん(81)は60年以上「あか牛」を育てている。 阿蘇の広大な草原は、そこに暮らす人たちの営みで、千年もの間維持されてきた。 しかし近年、畜産農家は減少し、放牧される牛も減っている。
そんな中、井さんは昔ながらの方法で牛を育てている。
放牧を主体とし、与える餌は、自家製の飼料米や阿蘇のおからなど地元産だ。 水も近くの湧き水。どれも目に見えるものばかりで、安心だと井さんは言う。 牛にも、地元でとれた新鮮なものを与えることが大切だと井さんは言う。
井さんが育てたあか牛は日本あか毛和牛協会から熊本県初の三つ星認定を受けるなど評価も高い。 今、井さんは、阿蘇の広大な草原を守るために新たな取り組みをしている。ひとつは、新しい畜産農家を増やすための活動。 元手が少ない新規参入者でも畜産ができるよう、廃棄処分となるジャージー牛の雄の子牛を安く手に入れ、美味しい牛に育てる取り組みだ。 もうひとつが牛用のGPSの開発。草原に放牧した牛の位置を確認するだけでなく、健康状態や発情時期も把握できる装置だ。 阿蘇に続く千年の草原を守るために奮闘する井さんの姿を追う。

<取材先データ>
担当者:井 信行
住所:熊本県阿蘇郡産山村田尻216
電話:0967−25−2035