11月27日放送(RBCは12月2日放送)
極薄の磁器“卵殻手”を再び
その厚みわずか1ミリ!磁器にも関わらず、光を当てると絵が透けて見える。 長崎の伝統工芸、三川内焼の技法のひとつで“卵殻手”と呼ばれている。
三川内焼は江戸時代、平戸藩の御用窯として朝廷や将軍家への献上品を作り 栄えた。その藩の殿様から「箸より軽い茶碗を作れ」との命を受け、 誕生したと言われているのが“卵殻手”だ。三川内焼の中でも最高峰の技術を必要とし、 当時出島に出入りしていた外国人から人気が高く盛んに輸出された。
しかし三川内焼の技法は一子相伝・門外不出だったこともあり、 技術の伝承はいつしか途絶え作られなくなっていた。五光窯・藤本岳英さん(58)はその技法を丹念に調べ上げ、 4年がかりの試行錯誤の末よみがえらせた陶工だ。
ろくろで成形し乾燥させた生地を回転させ、光にかざしながら少しずつ削っていく。
2ミリを切るとまるで土星のような模様が浮かび上がる。薄手の磁器は焼く時に歪みやすいが、 藤本さんは江戸時代に使われていた土を見つけたことでその成功率をあげることができたという。
藤本さんが作った平成の“卵殻手”はこの夏NYへ渡った。驚きの薄さと軽さを持つ“卵殻手”の魅力と、 復活の秘話に迫る。

<取材先データ>
会社名:三川内焼 五光窯
担当者:藤本岳英(ふじもと・がくえい)さん
住所:長崎県佐世保市三川内町710
TEL :0956-30-8641
HP :http://www.gokougama.net/
その他 :卵殻手は湯飲みが2万円~、
コーヒーカップ&ソーサーが5万円~

番組内でご紹介した卵殻手のコーヒーカップがある
喫茶店「ひいらぎ」
福岡市中央区六本松3-16-33
tel:092-731-1938
店休日:月曜日(祝日の場合翌日)