6月4日放送(RBCは6月9日放送)
大空間を作る!束ねて重ねた木材のパワー
日本の木材自給率は1955年(昭和30)の96.1%から2015年には33.2%にまで減少。 林野庁は、低迷を続ける国産材の自給率を2025年までに50%に回復させる目標を掲げている。
その起爆剤として期待されている製品を熊本県山鹿市鹿北町にある木材加工業「工芸社・ハヤタ」の社長、早田允英さん(77)が開発した。
杉の製材をエポキシ樹脂という接着剤で圧着し『束ねる(Binding)』・『重ねる(Piling)』という手順を経て作る木質複合軸材料「杉BP材」だ。 杉による重ね材としては日本で初めて国土交通大臣認定を取得している。
さらに、部材にあけた孔に鋼棒を挿入し、接着剤を充填して硬化させることにより木材同士を接合する「TKS構法(鉄筋拘束接合構法)」も開発(2012年)。 「BP材」を「TKS構法」で組み立てることで、それまでの鉄筋コンクリート造、鉄骨造に匹敵するような大空間・大架構の木質構造建築(体育館やアリーナなどの建物)が可能になった。
今年3月には生産拠点を日本全国に広めるため「日本BP材協会」を設立。さらに、上質な桧を使った「桧BP材」も開発し、東南アジアへの輸出も視野に入れている。 日本の林業を救うべく、木材新技術の開発に挑戦する技術者の姿を追う。


取材先
会社名:株式会社 工芸社・ハヤタ
担当者:中村勝博 専務取締役
住所:熊本県山鹿市鹿北町芋生3952−2
電話:0968−32−3158
HP:http://www.hayata.co.jp//