5月27日放送(RBCは6月1日放送)
世界で開け!沖縄発ビーチパラソル
 工業高校を卒業して、腕一本で工場を立ち上げた社長の上江洲正直さん。17年前、工場の仕事は85%が公共工事の下請けだったという。技術には自信があるが、仕事は相も変わらず下請け作業。上江洲さんは「いつか自分の技術を活かしたオリジナルの製品を創りたい」と思うようになったという。
 そんな時に転機になったのは、砂地における太陽光発電パネルの設置だった。通常は地面に杭を打ち込み、コンクリートで固定する。しかし、コストを抑えたいという施主の想いを受け、上江洲さんは四六時中、そのアイデアを考えたという。こうして生まれたのが、地中に埋まった杭から「返し」と呼ばれる金属の羽根を突起させる「ワールドパイル」と呼ばれる画期的な固定杭だ。これによりコストは大幅に削減されたという。この杭の金属加工には、上江洲さんの知恵と技術力が結集されている。根っからの技術屋がオリジナルなものを創り上げた瞬間だった。そして、その技術はビーチパラソル「リューパラ」へと引き継がれていく。
 中小企業が知恵と技術でオリジナルの製品を創り、世界へ打って出る。妥協せずに製品の性能を高めていく。それは不具合のあったものをリコールで回収し、改善して納品する姿勢に現れていた。技術屋の“誇り”が、画期的な製品を生み出しているのだ。
 
 世界のリゾートビーチで、沖縄発の「リューパラ」が開いている様子は、そう遠くない将来に見ることができるのでは…。上江洲さんの取材をして、ふと思った。
担当:RBC琉球放送 藤原廣進