世界の野菜料理「スペイン風野菜と豆の煮込み」
今回のメニューはスペインの「コシード」。肌寒くなるこの季節にぴったりの、言わばスペイン版ポトフ?肉、野菜、豆…寒い日にストーブの上などでコトコト煮込む具沢山の家庭料理だ。特徴はごろごろ野菜と、たっぷりのガルバンゾ(ひよこ豆)。豆の戻し汁も煮汁も全て使うのがポイントだ。栄養分も旨みも抜群!重ねて、骨付きの鶏肉から出るダシで旨みはさらにパワーアップ、味付けは要らない。食べるときは具材と煮汁を別々に盛るのも特徴的だ。煮汁をぎゅっと吸いこんだほくほくの具材は、野菜の甘みと存在感、鶏肉のほろほろ感、それにチョリソーのパンチ力。何より豆のほくっとした感じがたまらない。煮汁の方は、そのまま注ぐのではなくパスタを入れたスープに!何と言ってもこのスープがスゴイ。肉や野菜、豆の旨みを一身に背負った優しく深くコクのある、奥深~い味わいだ。凝縮されたスープの旨味と、素材のもつ本来の旨み。1度に作って2皿楽しめる料理だ。これから到来する寒い冬にも、季節の変わり目で体調を崩した時にも、身体に優しく栄養満点!ぜひ作ってみてほしい。
1. 鍋にガルバンゾをたっぷりの水(豆の3〜4倍くらいの量)につけて、半日ほどおく。そのまま火にかけ、ひと煮したら火を弱めて丁寧にアクをひく。
2. 別鍋にオリーブオイル大さじ1、にんにく、鶏肉をさっと炒める。鶏肉の表面に焼き色がついたら、酒を加えてアルコールを飛ばし、一煮立ちさせる。
3. 2の鍋に1の豆を茹で汁ごと加えてアクをひきながら30分ほど煮る。
4. 30分経ったら、ローリエ、キャベツ、皮をむいたじゃがいも、皮をむいて半分に切ったにんじん、半分に切った玉ねぎ、チョリソーを加え、塩小さじ1を振り野菜が柔らかくなるまで20〜30分ほど煮る。
5. ガルバンゾが柔らかくなったら具を取り出して器に盛り、黒胡椒を散らす。
6. 5の残りのスープに折ったパスタを加え、塩で味を調える。パスタが柔らかくなったら器に盛り、パセリと黒胡椒を散らす。パンを添えていただく。