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愛とこだわりが大満載!今注目の「福岡市内サウナ」特集!
今回紹介をするのは、ととのいマップ編集部がイチオシする今注目の福岡市内サウナ!
近年、福岡市内でも数多くのサウナが続々と誕生していますが、そんな中でもぜひ足を運んでみていただきたい、サウナオーナーの狂気的なほどの、愛とこだわりが詰まったサウナ施設を紹介したいと思います!
その熱さ、マグマ級!?福岡市内随一の激熱サウナ「サウナヨーガン」
一つ目に紹介する施設は福岡市中央区舞鶴にある「サウナヨーガン」
地下鉄天神駅から徒歩10分の好立地にあるビジネスホテル 「平和台ホテル天神」 の最上階に2024年4月に誕生しました。
開業して1年と年月も浅い中、今や多くのサウナーの心を掴んで離さない、大人気のサウナヨーガンは、ビジネスホテルの宿泊客利用はもちろん、ビジターでの日帰り利用も可能となっています。

サウナヨーガンでは、趣向が凝らされた2つの男性専用のパブリックサウナと、予約制で男女で利用ができるプライベートサウナがありますが、今回は2つのパブリックサウナを体験させていただきました。

1セット目は、「音のサウナ 夜響」
サウナ室内は5名がゆったりと入れるほどの広さ。程よく薄暗い照度で設定をされた空間では自然と心が落ち着き、室内を漂う蒸気と熱に無心で身を預けられる、メディテーションサウナとなっており、アロマ水でのセルフロウリュが可能です。


サウナ室の設定は80℃前後に設定をされており、セルフロウリュによる蒸気で体感温度をグッと上げていくスタイル。サウナの本場、フィンランドさながらの設計となっています。

特筆すべきは、サウナ室の熱、蒸気と共に流れてくるリラクゼーション感覚を促されるBGM。サウナ室全体に反響し、身体をそっと包むように流れてくるその音質が段違いに素晴らしく、言い表しがたい心地良さを創り出しています。
オーナー曰く、音響設備をサウナ室座面の下部分に設置しており、なんと使用している音響機材は、コンサートホールでも使用をされるほどの超一級品の代物。
どこから流れているかも判然としない、独特な音の世界観への誘いの正体は、特殊な木材に音を当て拡散させる、音響拡散体を複数台設置しているからなんだとか。
なんと音響設備だけで、高級車一台が買えるほどの投資を行っており、その狂気的なこだわりは、サウナを五感で感じてほしいというオーナーの川島さんによる強い願いからだそうで、音響にも妥協は許せなかったそうです。
オーナーは、このサウナを「音の宝石箱」と表現してお話をしてくださいましたが、心地よい熱と包み込むように降り注いでくる蒸気、最高級音質のBGMによる圧倒的な没入感覚はまさに映画館。五感で味わう4DXサウナとも言える特別な体験でした。

もう一つのサウナは、当施設の名前の由来にもなった「灼熱のサウナ Yogan」
サウナ室内は10名ほどがゆったりと入れる広さ。座面は一風変わった作りとなっていて、寝そべりながら入ることができるスペースや、おひとり様専用として仕切りで区切られた、ラーメン一蘭方式の集中スペースなど、サウナ室内にも工夫が施されています。


室内の温度計は90℃前後を指していますが、体感は激熱そのもの。ただ、その熱さの中にも、重厚感のある湿度、室内の熱圧といった類の繊細さも感じることができ、数分もサウナに入ると一気に汗が吹き出してきます。

この特殊な熱さの秘訣は、HARVIAのフィンランド式ストーブと、遠赤外線ストーブの、2台のWストーブ。それだけに留まらず、サウナ室の真ん中に積まれている阿蘇の溶岩石が、蒸気発生装置として使用され、まるでマグマのように下から湯気が昇る仕組みになっているんです。
さらに、サウナ室の壁面には、輻射熱が強く、給水率・保水率の高い桜島の溶岩石を使うことで、サウナ室全体の熱伝導と湿度を保てるように仕掛けがされており、施設の名前である “ヨーガン” の所以が、サウナ室のあちこちに伏線として潜んでいることに感銘するばかり。

極め付きは、サウナヨーガン名物とも言える30分に一度のダブルオートロウリュ。
それぞれのストーブは15分おきと、30分おきにオートロウリュが実施されるのですが、この二つのストーブのオートロウリュが重なる毎時00分と、毎時30分には、悶絶するほどの灼熱空間に。二つのストーブの2方向から発生する蒸気が、身体に激しい熱を打ち込んでくる感覚は、並んだストーブがまるで双頭の龍にすら見えてくるほどです。

ダブルオートロウリュ時は、あまりの灼熱に10分も耐えきれないまま水風呂へ一目散。
水風呂はそれぞれのサウナに11℃前後の水風呂と、9℃前後の水風呂が1つずつ備わっていますが、灼熱サウナのあとは迷わず一桁台のシングル水風呂へ完璧な動線に導かれるように静かにダイブ。
他の施設では到底味わうことのできない高低差の温冷交代浴体験に、身体と脳の全機能がシャキッと呼び覚まされる感覚を味わうことができます。

水風呂を出たすぐ先には、複数のととのい椅子が設置された内気浴スペースとなっていますが、今回はサウナヨーガンの真骨頂といえる外気浴のととのいスペースへ…。

水風呂を上がって、無料貸し出しのサウナパンツを履いて階段を上がった先に広がるのは、何一つ遮るものもない、視界一面に広がる福岡の空。

十分すぎるほどに設置された、ととのい椅子の一つに身を預け、空を見上げながら聞こえるは福岡の街の日常音。見えるは頭上を時折通過をしていく飛行機の光景。
外気浴ができる施設さえも数少ないこの福岡での、この街ならではのととのい体験。
外気浴スペースとして、サウナヨーガンの右に出る施設はないのではないでしょうか。

サウナヨーガンの細部に宿る妥協のないこだわりは、全国各地や海外のサウナを体験してきたオーナーのサウナ愛そのもの。サウナーの心をくすぐる、曜日替わりでのイベントも多数実施しています。
アロマ水をアイスボールにしてロウリュをするキューゲルDAY、熱波師による熱波(アウフグース)サービス、お客様から曲のリクエストを受け付けてのアウフグースなど…。
その徹底したサウナー目線での愛のあるサービス精神が、多くのサウナーの心を掴んで離さない理由と言えるでしょう。
サウナヨーガンの最新情報はSNSやホームページで、こまめに日々の工夫やチャレンジ、時には苦悩なども赤裸々に発信されており、最新情報もキャッチすることができるので、ぜひフォローしてみてください。
曜日によって顔姿を変えるサウナヨーガンを目掛けて訪問するのも一つの楽しみ方です。
●サウナヨーガン福岡天神
福岡市中央区舞鶴1-5-6
公式HP:https://yogan-sauna-fukuoka-tenjin.jp/

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福岡のととのい極点。中洲のオアシス「for sauner」
福岡市中央区西中洲に、2023年にオープンした「for sauner」
グルメ通が集まる、有名飲食店がひしめく西中洲エリアのデザイナーズなビルテナントの最上階に、サウナ通を唸らせるサウナ施設が誕生しました。

for saunerが掲げるコンセプトは「SOLVE + X」
サウナをこよなく愛するオーナーが、今までサウナに入る中で感じた「こうだったら、もっと良いのに」という課題感に向き合い解決すると共に、今まで体験したことのない “+X”な体験を提供することを目指したサウナ施設となっています。
大のサウナ好きでいらっしゃるオーナーは、施設を立ち上げるにあたって、日本全国のみならず、西欧、北米など、様々なサウナ施設を巡りながら、理想のサウナづくりのヒントを得たんだそう。サウナ狂の一人のサウナーが作り上げた、for saunerならではの、変態的なこだわりを体感すべく、足を運んできました。

銅の左官で美しく仕上げられた、円柱型の「DOME SAUNA」がfor saunerの象徴。
浴場内に入るとすぐに、福岡市の中心地にいることを一瞬で忘れ去ってしまうような、洗練された異世界が広がります。
まず、for saunerの最大の特徴は「混まないサウナ」であること。
事前予約制で、同時利用が最大9名までとなる利用システムを採用しています。
1つの予約枠に対しての最大利用は3名までとなっており、30分おきの予約枠のインターバルを設けることで、パブリック型の公衆サウナでありながら、いつ訪問しても絶対に混むことのない仕様となっています。
サウナブームと言われている昨今、サウナ施設に足を運んだ際に、浴場やサウナ室の中が芋洗い状態になっている施設も少なくなく、そういった混雑に対する負の感情を解消するための試みなんだそう。
一度に人を多く動員し回転数を上げるといった、サウナビジネスの一般理論とは真逆をいくシステムを採用していることに、施設としての儲けだけではなく、サウナ利用者の満足度へフルコミットをするオーナーの覚悟と気迫を感じます。

for saunerのメインサウナはドーム形状に作られたDOME SAUNA。
サウナ室の中央にシンボリックに鎮座するのはHARVIAの特大ストーブ。
このストーブを囲みながら、サウナ紳士が汗を流す光景はまるで儀式のよう。
真っ白に塗られた球状のサウナ室は、緻密に設計された照明デザインも相まって、まるでモスクの中にいるような気分に。厳かさもありながら、深く心を落ち着けることができる、メディテーションな空間となっています。程よい暗さゆえに、ストーブ越しの対面に座る人の顔は輪郭を把握するだけに留まり、しっかりとサウナに集中することができるのもポイントです。
サウナ室の木材には、心地よい香りが漂う、リラックス効果のあるヒバ材を使用。
座面は九角形となっており、最大9名がゆったりと座れる広さとなっています。
九角形の設計としている理由は、サウナに入った際に「どこに座ろう?」と考えるストレスを解消したかったからだそう。通常のサウナ施設では、サウナの熱の感じ方や、蒸気の味わいなど、座る場所によって体験が大きく異なるために、自分のお気に入りのポジションが空いてなかった時に、ガッカリすることも少なくありません。
ただし、for saunerでは、どこに座ってもほとんど均等な熱を感じることができる空間設計となっており、さらにはどの位置に座ったとしても、蒸気が背中から包み込むように、バラツキなく対流をするように空気の対流がデザインされているんです。
この均等なサウナ体験を実現するために、空気の吸排気口の位置に緻密かつ斬新な設計を施したり、ミリ単位で空気排気を調整することができる換気システムを独自で構築するなど、言葉の通り、汗の滲む努力と工夫が凝らされているんです。

for saunerの真骨頂とも言えるのは、80℃台の温度帯ながら、抜群のコンディションに維持された湿度設定による、形容し難いサウナ室の居心地の良さ。その秘訣は、上述した空気の対流のデザインに加え、こだわり抜かれたロウリュサービスにあります。
サウナ室内にシンボリックに設置されたHARVIAのストーブに積まれたサウナストーンの上には、もう一つ謎の宇宙探査機のような仕掛けが…。
この物体は、for saunerオリジナルのオートロウリュ装置。その仕組みを一言で表現すると「サウナししおどし」。DOME SAUNAの天井の頂点からゆっくりと伝う水が、設置された金属装置の受け皿に一定量溜まると、自動的にサウナストーンへと滴っていくという、for saunerならではの画期的な創作物となっています。
この独自のオートロウリュの金属装置は、金属加工が盛んであることから有名な、新潟県の燕三条の工場にオーダーメイドで製作している世界に一つだけのモノなんだそう。オートロウリュの際に滴る水量などを理想に近づけるために、何度も改良を重ねながら完成した一級品なのです。
通常のサウナ施設では、オートロウリュは多くても30分に1回の頻度で行うのが通説。
多くのサウナ利用者が、30分に1度のロウリュの時間に目掛けてサウナに入っていくのは、よくある光景ですが、この混雑によるストレスを解消すべく、なんとfor saunerでのオートロウリュの頻度は4~5分に1回の高設定。
1セットサウナに入ると、必ず2回はオートロウリュを味わうことができるサウナ。
日本全国のサウナ施設を見渡しても、類を見ないのではないでしょうか。
for saunerの驚きはオートロウリュだけに留まりません。施設利用時に、サウナを3セットすると、ほぼ毎セット、オートロウリュに加えて、施設スタッフによるロウリュサービスを味わうことができるんです…!!
自他ともに認めるという香りフェチのオーナーが自ら、何十種類ものアロマの製作を行なった上に完成させた、for saunerオリジナルのアロマ水は、数多くのお客様から販売を熱望されて商品化されたほどの傑作。今まで見たこともないような高級ジョウロから放たれる、ロウリュ水の美しい放物線と共に、ドーム内全体に、思わずうっとりする香りと共に、優しくも重厚感のある蒸気が広がっていきます。この最高級の蒸気を、スタッフさんが大団扇でゆっくりと撹拌してくださるだけでなく、一人ずつに丁寧に蒸気を送ってくださるんです。
さらに驚くのは、いつ足を運んでも、どのスタッフが仰いでも、美しい所作でロウリュサービスをしてくださるサービスクオリティの高さと、異常なまでのホスピタリティの高さ。これは特殊な訓練を積んでもなかなか実現できるのもではありません。スタッフの皆さんもまた、サウナをこよなく愛するサウナーであるが故に提供できる、for saunerならではのスペシャルな体験だといえるでしょう。サウナ利用客の満足度に振り切った企業努力は感涙ものです。

サウナ室の扉を開けたら、目の前に設置されたシャワーを浴びて水風呂へ。身体を洗うためのシャワーと、汗を流すようのシャワーが別で設置されているのも、これまた乙なポイントです。
多くのサウナ施設では「頭を水に浸けないでください」といった注意書きがされているところも多いですが、for saunerではシャワーを浴びたら頭まで浸かってOK。
水風呂は頭まで冷やせた方が気持ち良いし嬉しい。そんなシンプルな想いを叶えたいといったサウナ好きのオーナーならではの粋な計らいです。

水風呂のスタイルとしては、座って肩まで浸かることのできる水風呂と、寝そべって入ることができる寝水風呂の2種類。この寝水風呂がなんとも秀逸で、全身の力を抜いて大の字に仰向けに寝そべると無重力状態に近い感覚を味わうことができます。
温度は15℃前後の設定ですが、キリッとした冷たさがありながらも、身体にまとうような柔らかい水質が特徴。for saunerでは水風呂に軟水装置を設置しており、都市型のサウナ施設ながらも、マイルドで柔らかな水質の水風呂を味わうことができます。
こだわりポイントは水風呂の後にも。水風呂を出たすぐ左手には、サウナ施設ではなかなか見かけることのないボディドライヤーが設置されています。

水風呂を出て休憩する前には、身体が濡れたままだと気化熱で体温低下を起こし冷えてしまうため、しっかりとタオルで表面の水気を拭き取ることが大事なのですが、、休憩前にボディドライヤーを活用することで、よりストレスなく身体のコンディションを整えることができます。

間接照明が巧みに調整された休憩エリアは、円形型のサウナの形状も相まって、まるで宇宙スペースセンターのような異空間に。どこか厳かさもあり心地良さを感じるBGMは、西の雄として呼び声の高い、熊本県の有名サウナ施設「湯らっくす」のBGMを手掛けられた音楽家の方がプロデュースをされているそう。
空間の視覚、オリジナルBGMの聴覚、サウナ室の排気口から流れ漂う、アロマの香り…。ととのいのために科学された、五感で味わう至極の休憩スペースとなっています。

for saunerの休憩スペースの特徴としては、お客様ひとりひとりに専用のととのい椅子が用意されていることが挙げられます。自分が使用したロッカーの番号と、ととのい椅子に割り振られた番号がリンクをしており、水風呂を上がった後に、ととのい椅子を探すといったストレスと手間を省き、最短ルートでととのえるように工夫が施されています。
そして、この椅子がどこのサウナ施設でも体験したことがないほどに座り心地が良いんです。お話を伺ってみると、オーナーが直々に西欧のメーカーに問い合わせ、独自ルートで仕入れた数十万円もする高級インフィニティチェアなんだそうな。

多くのサウナユーザーが「for saunerは、とにかく整いやすい」と口々に語る理由の最大の要因として、上述した細部に宿る各所のこだわりに加えた “究極の動線” が挙げられます。
シンボリックに中央にそびえ立つサウナ室を中心に、時計回りに身体を洗うシャワースペース、水風呂、ボディドライヤー、ととのい椅子と回れるようになっており、おそらく理論上考え得る中で、これ以上ない動線設計が完成されているんです。
for saunerのコンセプトでもある「SOLVE + X」の言葉そのままに、サウナーが感じる負の側面を限りなく排除した工夫を最大限施しつつ、ストレスフリーでサウナだけに集中して入る環境を徹底的に築き上げている、まさに企業努力の賜物。
for saunerは、まさにサウナーによるサウナーのための究極のサウナ。オーナーとスタッフの皆さんの溢れんばかりのサウナ愛と、ととのいを追求した科学の果てに誕生した、福岡が誇る新たな都市型サウナと言えるでしょう。

for saunerでは、上に紹介をしたDOME SAUNAのメインサウナスペースのみでなく、これからのシーズンにも打ってつけな、男女でサウナやBBQを楽しむことができるルーフトップエリアも完備しています。西中洲のコンクリートジャングルの中で、サウナとBBQを贅沢に味わう時間は一入です。
西中洲にポツリと佇む、全国的にも最高級のクオリティを誇るサウナオアシス。
ぜひ、疲れた心身を癒しに、足を運んでみてください。
●for sauner
福岡県福岡市中央区西中洲3-6 LANEスクエアビル4F
公式HP:https://forsauner.jp/

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WRITER

金沢 昂紀
九州のサウナの魅力を紹介するWEBメディアの運営や、サウナにまつわる様々なイベント企画を実施。
コロナ禍ではサウナが好きすぎて自宅にサウナを作ったり、今ではサウナ施設のプロデュースも手掛けるなど、サウナのために汗をかく九州でも無類のサウナフリーク。
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