祭りのこころ 博多祇園山笠

祭りのこころ 博多祇園山笠

終了番組

番組概要

祭りのこころ 博多祇園山笠
7月12日(日) 午後2時~
製 作:RKB毎日放送

世界中を襲った新型コロナウイルス。いまだ予断を許さない状況の中、福岡を代表する祭り、博多祇園山笠は来年へ延期という苦渋の決断をした。 そもそもが、疫病退散の願いをこめて始まったというこの祭りの歴史をひもとき、RKB所蔵の貴重映像、昨年の追い山の模様を振り返る。 そこから見えてきたものは、祭りとは自治の象徴であり、町の活力であるということだった。ふたたび祭りが行える世の中に戻れるよう祈りを込めてお送りする。

櫛田入り順

※映像は2019年のものです。

【一番山笠 千代流】
【二番山笠 恵比須流】
【三番山笠 土居流】
【四番山笠 大黒流】
【五番山笠 東流】
【六番山笠 中洲流】
【七番山笠 西流】
【八番山笠 上川端通】

山笠の歴史

博多祇園山笠の起源には諸説がある。櫛田神社の社伝によると、祭神の一つ祇園大神(素盞嗚命)を勧請したのが天慶四(941)年。すでに都(京都)では現在の祇園祭につながる御霊会が行われており、勧請間もなく始まったという説。また、文献的初見である「九州軍記」に基づいて永享四(1432)年起源説もある。

諸説がある中で、博多祇園山笠振興会は一般に広く知られている聖一国師が仁治二(1241)年、疫病除去のため施餓鬼棚に乗って祈祷水(甘露水)をまいたのが始まりという説を取っている。当時は神仏混淆の時代。これが災厄除去の祇園信仰と結びついて山笠神事として発展したというのだ。この1241年を起源として、2019年の本年は778年目の開催となる。

時代は鎌倉、室町から戦国時代。博多の町は大陸貿易の基地として栄え、それが故に戦国大名、豪族の争奪の場となって焼け野が原と化した。その復興を命じたのが豊臣秀吉で、「太閤町割り」「博多町割り」と呼ばれる。その間、博多山笠も隆盛、衰退を繰り返したに違いない。

山笠は、古くは高さ15メートル前後のものをゆっくりと舁いていたが、「櫛田社鑑」によると、貞享四(1687)年正月、竪町(恵比須流)に嫁いだ土居町(土居流)の花嫁が、花婿ともども里帰りしたところ、土居町の若者が余興として花婿に桶をかぶせるなどしたため、竪町の若者が怒って押しかけて一触即発に。この場は何とか収まったが、夏のお祭りの際、恨みが残っていた恵比須流が昼飯を食べていた土居流を追い越そうと走り出し、土居流も負けてはならじと走り、これが評判を呼び、「追い山」に発展したという。

明治維新後も何度かの危機を乗り越えて現在の博多祇園山笠がある。

山笠スケジュール

7月1日
ご神入れ
山笠に神を招き入れる神事。流ごとに日程が異なる。神官が祝詞をあげ、役員らが玉串を奉じて期間中の安全を祈願する。

飾り山笠公開
豪華絢爛な飾り山は1日から公開。
7月上旬
子供山笠
博多小学校、千代小学校、新天町の三つの子供山笠があり、地域の子供たちが参加する。伝統を継承する子供たちにとっては貴重な経験。
7月9日
全流お汐井とり
舁き山に参加する各流ごとに箱崎浜へ駆けて行く。そして、夕日に向かってかしわ手を打ち、お汐井(真砂)を持ち帰る。帰りに筥崎宮と櫛田神社に参拝し、安全遂行を祈願する。なお、汐井は外出の際、身に振りかける。
7月10日
流舁き
いよいよ勇壮な舁き山が動き始める。それぞれの流区域内を舁き回ることから流舁きと呼ぶ。一年ぶりに山笠に付いた男たちに勢い水が浴びせられ、気合いが入る。
7月11日
朝山
早朝の流舁き。街の総代や旧役員を招いて、もてなすことから祝儀山とも呼ばれる。この日に限って、当番町の子供たちにも台上がりが許されている。
7月12日
追い山ならし
7月15日の追い山に向けての予行練習。午後3時59分、櫛田神社前に並んだ七本の舁き山笠が五分ごとに舁き出す。実施時刻とコースが約4キロと1キロ短い以外は本番の追い山と同じ。
7月13日
集団山見せ
午後3時半。商人町・博多で生まれた山笠が期間中、一度だけ城下町・福岡に舁き入れる行事。昭和37年、福岡市の要請で始まったという。この日に限り、地元の知名人が台上がりを務める。これまで明治通りから国体道路へと抜けるコースで行われていたが、2010年から明治通りを往復する新しいコースに変わった。
7月15日
追い山
山笠のフィナーレを飾る追い山。午前4時59分。一番山笠が大太鼓の合図とともに櫛田入り。清道旗を回ったところで山笠を止めて、「博多祝い唄」を歌う。終わると再び、舁き出して約5キロのコースを須崎町の廻り止めを目指して駆ける。二番山笠以降は5分毎に舁き出す。「櫛田入り」「コース」ともにタイムを計測する。

※博多祇園山笠の「衹」文字は、オペレーティングシステムやブラウザなどの環境により表示が異なります。正しくは「祇」です。