あらすじ

日本全国を駆け巡る旅一座、万家。
花形を務める万家徳治朗(よろずやとくじろう/三天屋多嘉雄)は、
一座のプロモーションのためと動画を制作するが300万円もの借金を作ってしまう。
借金返済のためアルバイトをすることを決意する。
幼少期から芸事しかしたことがない時代錯誤な男、万家徳治朗のアルバイトへの挑戦が始まる。

今回、万家一座の徳治朗が飛び込んだアルバイト先は、ガソリンスタンド。
そこで働くことになった徳治朗は、店長である哲楼(てつろう/黒木啓司)に出会う。
哲楼は、婚約者の咲(さき/華村あすか)との結婚を間近に控え、慎ましくも幸せに過ごしていたが、
ガソリンスタンドが全国的に数を減らしているその波は、哲楼のガソリンスタンドにも例外なくおそってきた。現場から本社勤務と出世し、現場の経験を踏まえ、ガソリンスタンドの重要性を訴え、
ガソリンスタンドからサービスステーションへの転換を提案する。

一方、咲は幼い頃に父親(津田寛治)と別れ、施設で育ち、結婚への一抹の不安を残していた。
その頃に横行している詐欺事件の首謀者が何と自分の父親であり、しかも哲楼の母親をも詐欺にかけたことを知り、哲楼との婚約破棄を決断する。

諸々の人間の思いが交差していく物語は、舞台で繰り広げられる演目そのものだった―。