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SDGs・・・微生物で発電!?"泥の電池"

今週は「SDGs 地球を笑顔にするweek」です。

RKBでも来年、創立70周年を迎えるのを機に「Be colorful」の理念のもと、多様性を尊重する彩り豊かな社会、持続可能な社会への取り組みをお伝えします。

今回は「エネルギーをみんなに そしてクリーンに」。

様々な再生可能エネルギーの利用が進められていますが、泥の中にいる微生物でも発電できることをご存じでしょうか?

「泥の電池」の開発に取り組む研究者を取材しました。

●記者リポート「田んぼに設置されたねずみ色の筒。これが微生物の力を利用して発電する泥の電池です」

広大な田畑が広がる佐賀県吉野ヶ里町。収穫が終わった田んぼの一角で、実験を行っているのは、佐賀大学理工学部の冨永昌人教授です。

●インタビュー

土の中には、無数の微生物が存在します。その数は、1グラムの土で約1億以上と言われています。その微生物の中には、有機物を分解した後に電子を放出する「発電菌」が存在します。この発電菌が電極に付着すると、発電に適した「住みやすい環境」のため数が増殖。電極に渡した電子が回路に流れることで、発電する仕組みとなっています。電子顕微鏡で電極を見てみると、確かに、細長い微生物がたくさん付いているのが確認できます。本当に電気が流れているのか、音が鳴る装置をつないで確かめてみると・・・

●インタビュー

冨永教授は、元々、有明海の干潟で「泥の電池」の研究を進めていましたが、水田でも発電できないかという企業からの依頼を受け、開発に取りかかりました。淡水である水田では、海水を含む干潟と違って電気を通しにくいため、装置の改良を重ねたそうです。

●インタビュー

開発を依頼したニシム電子工業は、水田の温度や水位を測るセンサーを開発していて、泥の電池を電源にしたいと考えています。

●インタビュー

今年の夏に行った実験では、最大電圧が0.45ボルト、最大電流3.5ミリアンペアの発電を確認しました。実用化には約10倍の電流が必要なため、現在、発電量を上げるための改良を重ねています。また、田んぼ以外での活用方法も検討しています。

●インタビュー

発電するだけでなく、土を浄化する効果もある泥の電池。環境にやさしく半永久的に使える電力として、活用が期待されています。


●インタビュー

今年の夏に行った実験では、最大電圧が0.45ボルト、最大電流3.5ミリアンペアの発電を確認しました。実用化には約10倍の電流が必要なため、現在、発電量を上げるための改良を重ねています。また、田んぼ以外での活用方法も検討しています。

●インタビュー

発電するだけでなく、土を浄化する効果もある泥の電池。環境にやさしく半永久的に使える電力として、活用が期待されています。

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