STORY
昭和100年。高度経済成長の末、
労働人口が9割を超えたニッポンは、
プロレタリア星の指揮監督のもと
新たな「労働憲章」の制定を急いでいた。
そんな時代の変化に抗うように、
進歩的な働き方を示す「労働博覧会」パビリオンを“会獣"(=会社の獣)が襲撃する。
出展企業の一社である「毎日商事」には、
かつてサラリーマンだった男・ヤマダが
転職していた。
同僚のユメコと共に駆け出すヤマダ。
「ほんとは、どっちでも良かったんだ…!
この国が変わろうが変わるまいが、
当たり前のいつもが続けば、それで…」
悲痛な叫びに応えるように、
彼の目の前に労働の巨人が飛来する。
しかし、その姿は漆黒に染まっていた。
「黒い…サラリーマン」
巨人の名は、サラリーマンBLACK。
過重労働をものともしないその姿は、失われたモーレツ社員の残影なのか。
何が彼を変えたのか。
その正体は、果たして──。































