季節を問わずに「年中食欲がありすぎて困っている」という方はたくさんいらっしゃるようです。
そんな、ついつい食べ過ぎてしまう、食欲が止まらなくなる原因について考えていきたいと思います。
食欲が増進する原因
●ストレス
よく耳にすることがある「やけ食い」や「ストレス太り」という言葉からも分かるように、強いストレスがあったり、それが長く続いていたりすると、自律神経のバランスが乱れてしまい、食欲がうまくコントロールできなくなることがあります。
●睡眠不足
睡眠時間が減ることにより、体の食欲を抑えるホルモン(レプチン)の分泌も減少してしまい、脳が過剰な食欲反応を起こしてしまいます。
●濃い味や脂っこい物をよく食べる人
胃腸が消化のために頑張って、活発に働くようになり、胃に熱が生じて、さらに食欲が亢進するという悪循環が起きることがあります。
●生理前のホルモンバランス
女性は生理前の2週間前後に、プロゲステロンという黄体ホルモンの分泌が盛んになり、これには食欲を増進する作用があると言われています。またこの時期から生理期にかけては、メンタルも不安定になりやすく、食べたい物への衝動が抑えられなくなる人も多いようです。
●満たされない気持ちが強い
どこかに満たされない気持ちや欲望があると、脳がその欲を、食欲で満たそうと働いてしまうことがあります。
好きな事に没頭したり、何かに集中して取り組んだりすることで食欲はセーブされます。
過食症との見分け方
こうした原因により、ついつい食べ過ぎてしまうことがよくある程度ならまだしも、ほぼ毎日続いているようであれば、「過食症」という病気の場合もあります。
食べ過ぎとともに、次のような症状が見られれば、過食症の可能性が疑われます。
◆空腹時や食事の時間とは無関係に食べてしまう。
◆ほとんど噛まずに詰め込んで、食べるのが異常に早い。
◆すぐそばに食べ物があると我慢できず、食べずにはいられなくなる。
◆いつも食べられなくなるまで、あるいは嘔吐するくらいまで食べてしまい、後悔する。
その他にも、夜だけに異常に食べてしまう“夜間食行動異常症候群”などの症状もあり、過食が進むと金銭的に苦しくなるくらいに、食にお金をかける傾向があらわれてくるようです。
人それぞれに、過食の原因は複雑に絡み合っていることが多いと言われています。
以上のような症状に思い当たることがあれば、ぜひ一度、医療機関に相談をしてみて下さい。
いま、地球全体の温暖化が影響し、異常気象による気候の変動で“日本の四季がほぼ二季になるかもしれない”という話も出てきています。
これから、それぞれの季節に採れる食べ物や四季折々の風景、さらには季節が体に及ぼす影響なども、少しずつ変わってくる可能性も考えられます。
食欲を抑えなくても、その時期の美味しいものを適度に食べて楽しんで、少し胃がもたれればすぐに解消できる漢方などを使い、程よく体を動かしストレスを解消して、旬の味覚を満喫しましょう。
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この記事を書いたひと
大賀薬局
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