4年目社員のリアル
「さぁ、おもしろくなってきた!」
CROSSTALK 02
MEMBER
-
後藤 怜奈Rena Goto
テレビ営業局
営業部 -
大北 瑞季Mizuki Okita
報道部
記者 -
井口 謙Ken Iguchi
アナウンス部
アナウンサー -
船本 卓治Takuji Funamoto
技術局
技術推進部
THEME
それぞれの仕事、
それぞれの視点、それぞれの汗
- 井口
- 情報番組の生中継やロケで地域の情報や人を紹介するリポーターと、ラジオ番組のパーソナリティーが僕の仕事。毎日違う人に会えるから楽しいよ。
- 大北
- 報道部は事件や事故を担当する社会班と、政治や経済を扱う政経班に分かれてる。私は去年、政経班に移って、やっとすべての原稿が書けるようになってきたところ。社会班は発生した事実を報道する視点だけど、政経班では政治家の発言を、どのように読み取るか、メインテーマはどこかを捉える感性が問われる。だから常に勉強し続けてる。
- 船本
- 自分は完全な裏方で、山の上にある送信所の保守・管理が仕事。技術と聞けばカメラマンや音声さんをイメージするだろうけど、自分の部署は制作現場じゃない。送信所の機械が壊れたと連絡が入れば、夜中でも、雨でも現場に向かう。
- 大北
- わーっ!大変だね!
- 船本
- 担当する送信所はテレビ、ラジオ合わせて68か所。送信所は福岡の民放5社で共同保有運用していて、メインは福岡タワー、北九州は皿倉山、筑後は九千部山などの山の上。車で行ける山もあるけど、リュックを担いで徒歩で向かう事も多いね。
- 井口
- まさに「山んちゅ(山人)」(笑)。想像してた仕事とのギャップはなかった?
- 船本
- もちろん配属されて初めて知って驚いたよ。でも、この仕事が無ければ放送は一切成り立たないから、仕事への自負はあるね。
- 後藤
- 私はテレビの外勤営業で、テレビのCM枠やイベントの協賛枠をセールスするために、広告代理店やスポンサーを何度も訪ねる「足で稼ぐ」仕事。私が紹介したお店を井口が番組で紹介してくれたり、大北が取材してくれたりするのが嬉しい。
- 船本
- いいなぁ、俺はひたすら山登り(笑)。でも、みんながどんな仕事をしているのか聞くのは新鮮だね。
THEME
会社の看板がなくても
通用する自分になるために
- 井口
- 手ごたえを感じるのはどんな時?
- 船本
- 送信所のメンテナンスで民放5社とメーカーの方が20人くらい集まる機会があるんだけど、そこで自分が指示を出し、みんなが動いて、無事に終わった時は達成感がある。
- 後藤
- 私はお客さまに喜んでもらえた時。例えば、各部署の協力で情報番組内にスポンサーのコラボ企画コーナーを作って1年になるんだけど、お客さまがすごく喜んでくださって。更に制作現場でも「あのコーナーいいね」って言われると、役に立ってると実感する。営業部門からも番組作りに関われることがようやくわかってきた。営業はいろんな人に会えるし、そこから生まれたアイデアを形にするのが楽しい。
- 大北
- 私は他局や新聞社が出せなかった情報を出せた時かな。たとえスクープじゃなくても、被害者遺族と信頼関係を築いて「あなたになら話してもいい」と言ってもらえた時。
- 船本
- それって、すごいことだね。
- 大北
- 性犯罪で奥さまを亡くされ、取材を一切断っていた男性に、手書きの手紙を送りました。すると後日、電話をいただいて・・・「手書きの手紙をくださったのはあなただけ」と言って初めて取材に応じてくれた。それまで性犯罪だったことも伏せられて殺人事件とだけ報道されてたから、その取材の放送日に、初めて事実が明らかになったんだよね。その方に「二度とこんな犯罪が起きないよう抑止力になれば」と真相を語っていただけたのが、一番心に残ってる仕事かな。
- 井口
- 事件報道で心がけていることは?
- 大北
- 相手は「どうせネタにしたいだけでしょ」と警戒して、私をRKBの人間としか思っていないから、まず「大北瑞季」という一人の人間として見てもらえるように心を砕く。カメラを持たずメモもとらず、ただお茶を飲んで話して帰ることも珍しくないよ。これほど相手の気持ちを考えて人間関係を築くようになったのは、この仕事に就いてからだね。
- 井口
- 僕が担当する10代向けのラジオ番組が続いているのは、必要としている人がいるから。聴く人が少ないからこそ届くメッセージもある。ある時期から、学校での人間関係の悩み相談や「もうダメかも」ってSOSメールが届くようになってね。発する言葉を慎重に選ぶ一方で、ラジオというクローズドな空間だからこそ届く言葉があると知った。だから、僕の言葉が誰かの行動につながり、言葉が届いたと感じる瞬間が最高の喜びだね。
- 大北
- わかるなぁ。
- 井口
- 大切にしているのは「あたりまえを作らない」こと。仕事を通じて、自分のあたりまえが人のあたりまえじゃないと気づかされたし、自分の価値観を当てはめることで無自覚に誰かを傷つけることも学んだ。あたりまえを作らず、寄り添うより向き合うことをテーマにしてる。人が好きで選んだ仕事だから、人に届く言葉を選びたい。
THEME
公平でフランクな組織風土が、
のびのびと人を育む
- 井口
- 大学までずっと陸上をしてたから、陸上のコンテンツが多くて全国中継もあるRKBは魅力的だったな。
- 船本
- 自分は大学で風力発電など電気関係を学んだので、「あたりまえを守る」という視点で電力やガスなどインフラ業界をめざしてた。放送局もインフラなんだよね。
- 後藤
- 大学院で音楽を学んで就職か留学か迷ったけど、地元でクラシック音楽に関わる仕事がしたくてRKBを受けたの。以前からRKBが結構クラシックコンサートを主催してるの知ってたしね。
- 大北
- 私はテレビが大好きで、テレビ局で働くことしか考えてなかった。地元は愛知で、福岡に来たのは就職活動の時が初めて。RKBって良い意味でまじめな会社よね。働く人がまじめだから作る番組もまじめ。人を茶化したりしないし誠実で信頼できる。
- 後藤
- 一般的に放送局って体育会系のイメージがあるらしいけど、RKBには、あまり感じないね。
技術には先輩は絶対みたいなノリってないの? - 船本
- それは感じたことないな。みんなわからないことは丁寧に教えてくれるし、風通しはすごくいい。
- 後藤
- テレビ局は男性が多いけど、RKBは女性の絆がとてもしっかりしてるよね。しばしば「女の敵は女」って聞くけど、まったく当てはまらない(笑)。内定をもらった後、周囲から「女性に優しい会社で良かったね」と言われて、入社してからそれが制度以上に風土を指した言葉だと気づいたの。ハードな仕事も少なくないから、さまざまなライフステージで女性の味方がいないと大変だよね。
- 大北
- 上司の報道部長が女性で、妊娠を報告した瞬間からすごく配慮してくれる。泊まり勤務も無いし、外に出るのも記者会見ぐらい。でもモチベーションが下がらないよう私が追いたい仕事はどんどん取材に行かせてくれて、そのバランスが絶妙。報道部長も仕事と育児を両立してきた人だから、わかるんだろうね。
- 井口
- 一般的にアナウンサーは席の奪い合いが激しくて、産休や育休がキャリアに影響すると思われがちだけど、RKBでは、それは感じないかな。先輩女性アナウンサーは皆さん、お子さんがいて、復職してバンバン活躍してる。
- 大北
- それも女性の先輩方が、これまでしっかり居場所を築いてきてくれたからだね。
- 後藤
- 私たちも後輩にこの流れをつなげなきゃ。
THEME
放送局の未来を創るために、
自分は何をするのか
- 井口
- 「何のため、誰のための放送なのか」を大事にしたい。見てくれれば、聴いてくれればいいだけではなくてね。
- 後藤
- バランスが大切だね。メインの視聴者層に向けた番組への挑戦は大事。最初は数字が取れなくても、良い番組という信念があるなら貫いてほしい。RKBがまだ世間の関心が薄い頃からSDGsに取り組んできたのは好例。テレビはつけてるだけで情報が入ってくる媒体だから、発信し続けることが大事。
- 井口
- ネットは自分で求めないと情報に行き着けないけど、テレビは自然に情報が耳に入るから、派手さのないテーマでも、徐々に浸透するケースがある。
- 船本
- テレビやラジオの強みは電波を持っていること。ネットメディアが電波を持つことは容易ではないけれど、我々は自由にネットに進出できる。そこで得た経験と財産をコンテンツの充実に回す流れを確立すれば、放送局の未来は広がるよ。
- 後藤
- みんなはこれから、どんなことがやりたいの?
- 船本
- 電波がある強みを守りつつ、ネットとの融合で着実に収益を上げられるフローを確立したい。そんな視点を持つ仲間を増やしていきたいね。
- 井口
- ネットを使いこなすのが我々世代の役割だけど、まだ生かしきれてないな。今日ちょうど番組の企画でTik Tokのアカウントを作ったんだけど、初歩的操作からのスタート。それでもネットとの距離が近づく発信を続けたい。新しいメディアをどんどん使って、質の高い、ローカルならではの人の心に届く発信をしたいね。
- 後藤
- 私は音楽イベントをやりたいから、初志貫徹する。クラシック音楽の敷居をもっと低くして、いろんな人が気軽に楽しめる風土を福岡に根づかせたいな。
- 大北
- 私は得意な英語を生かして、海外特派員になりたい。うちの報道部長はお子さんを連れてソウル支局に赴任してキャリアを積んだ人。「女性がこんな風に活躍できる」というロールモデルが身近にいるし、必ずチャレンジするよ。
THEME
人生を始めようとしている
後輩たちへ送るエール
- 井口
- 仕事と生活の質がバランスよく確保できて、個々の人柄をしっかり受け止めてくれる会社だよね。
- 大北
- 派手なおもしろさはないけど、安心して働けるのは確か。採用試験でも人柄を浮かび上がらせる質問が多かった。確か作文のテーマは「善と悪」(笑)。
- 船本
- 理系の就活では研究テーマを聞かれるのが一般的だけど、RKBは「あなたの性格は?」みたいな質問が多くて新鮮だった。学生時代に何を学んだかより、学生生活を通じてどんな人間に成長したかを重視する会社だね。
- 後藤
- 具体的に何かやりたいことがあれば、手伝ってもらいながら実現できる会社。だからやりたい気持ちをあきらめず、安心してRKBに来てほしいな。
- 大北
- 就活用に付け焼き刃で急にボランティアや新しいことを始める人がいるけど、あれはバレバレね(笑)。むしろ、こだわって一つのことを突き詰める人を評価する会社。今やっていることにとことん向き合えばいいよね。
- 井口
- あらゆるジャンルを扱えるのが放送局の利点だし、大学4年間の経験すべてが武器になる。自分の向き不向きを気にせず、何かを好きな気持ちを深掘りしてほしい。
- 船本
- 向かない人がいないのがRKB。必ずその人に向いた仕事があるよね。