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自転車ヘルメットにはっきりとした「温度差」最も高いのは“犠牲”相次いだ愛媛で約60%、最低は新潟の2.4%

自転車に乗る際のヘルメット着用が努力義務化されてから10月で半年。統計でも都道府県ごとにその着用率にはっきりとした“差”がついている。警察庁は先月、都道府県ごとに比較できる形で初めて着用率を公表。最も高い自治体で60%に迫る一方、2%あまりにとどまるところもあり自転車ユーザーの温度差が浮き彫りになった。最も着用率が高かった愛媛県は、通学中の高校生が犠牲となる事故をきっかけに条例整備が進み、普及に向けた取り組みが続いている。


◆駅前やショッピングセンターなどで調査
調査は▽駐輪場が整備された駅周辺、▽商店街またはいわゆるショッピングセンターなどの周辺の2か所で全都道府県を対象に今年7月に一斉に行われた。有効サンプルは計5万2135人。調査場所によって20ポイント近い差がついた県もあることに留意しなければならないが、2か所を単純に合算したところ全国の着用率は13.5%だった。

着用率が高かった順に1愛媛県(59.5%)2大分県(46.3%)3群馬県(43.8%)4鳥取県(30.9%)5三重県(26.5%)
低かったのは1新潟県(2.4%)2青森県(2.5%)3秋田県(3.5%)4大阪府(4.2%)5福島県(4.3%)


◆自転車店ではヘルメットの試着までしたが…
渡辺明弘さん「言いたくもなかったんですけど、信じたくもなかったんですけど、これはだめだろうなと思ったんです」

愛媛県松山市に住む渡辺明弘さん。9年前、当時高校1年生だった息子の大地さんを交通事故で亡くしました。大地さんは、自転車で下校中、信号のない横断歩道で4トントラックにはねられた。ヘルメットは被っていなかった。渡辺さんは大地さんと自転車を買いに行ったときのことを鮮明に覚えている。

渡辺明弘さん「そのときにヘルメットを被っていたんですよね、試着をして。そもそも義務化になっていなかったので、自分も必要性はそれほど思っていなくて、黙っていたら別にそれでも買ってと言わなかったので」


◆「たくさんの子供が助かる状態に」致死率は2.1倍に
愛媛県では、大地さんが事故にあう前の2013年から条例でヘルメットの着用を努力義務化していた。大地さんの事故をきっかけに、ヘルメット着用に対する機運はさらに高まり、2015年に県立高校に通う生徒を対象にヘルメットの着用が義務化されました。渡辺さんは講演活動を行い、命の大切さやヘルメットを被ることの重要性などを訴え続けている。

渡辺さん「大地は亡くなったけれど、たくさんの子供たちが助かる状態にしていきたい」

警察庁の統計(2018-2022)によると、ヘルメットをかぶるかかぶらないかで事故にあったときの致死率の差は約2.1倍。大切な命を守るため、ヘルメットの適切な着用が求められている。

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この記事を書いたひと

若松康志

1999年生まれ、鹿児島県出身