博多和牛生産者 三宅牧場(JA筑紫) 堀加寿美
福岡県のブランド牛「博多和牛」は来年で商標登録されて20周年を迎えます!
今回は、その博多和牛のブランド立ち上げに尽力したレジェンド三宅貞行さん(74歳)とお孫さんにお話を伺いました。
三宅さんは、和牛のオリンピックと呼ばれる「全国和牛能力共進会」で1等賞をとったり、これまで数々の賞を受賞するなど、畜産農家の中でも先陣を切って活躍している方です。
三宅牧場では、約250頭の博多和牛を育てていて、年間約150頭出荷しています。生後9ヶ月ぐらいの子牛を九州各県の農家から買い付けて約20ヶ月間大切に育てているそうです。つややかな毛並みの牛たちが、つぶらな瞳でじ~っと見つめてきて可愛い♡
どの牛たち静かで、も~も~鳴かない!子牛を購入した時に角を切って、お互いを威嚇しないようにし、ストレスを与えないようにしているんだそうです。
また、博多和牛の特徴として、牛たちに県内産の稲わらを食べさせています。
三宅さんの奥様:静代さんと三宅さんの娘さんが中心となってお米作りに励んでいるそうですが、そのお米の稲わらを食べさせています。牛舎横の倉庫には、稲わらをロール状にした塊(200㌔)が積み上げられていて、常に1200~1300個ぐらい約2年分の稲わらを保管していました。「稲わら貯金」ともいうそうです(笑)その稲わらを食べた牛たちの堆肥は田んぼへ。農業は全て循環しとかないかんとよ、と教えてくれました
そして今年、年に3回開催されている「福岡県肉用牛生産者の共励会」でグランドチャンピオンを受賞!45頭出品された牛の中で見事No1に輝きました!
三宅さんの博多和牛を食べましたが、やわらかくて脂が甘くてと~っても美味しかった!(食べることに夢中で写真を撮るのをすっかり忘れていました…汗)
ご自身が博多和牛の畜産農家として一番大切にしていること、それは「夢をもつこと」。夢をみつけてそれに邁進して取り組んでいくことがやりがいだとおっしゃっていました。
そんな想いをこれから受け継いでいくのが三宅さんのお孫さん、三宅涼さん(24歳)です。
元々、工業高校を卒業したあとゼネコン会社に就職していました。おじいちゃんとおばあちゃんが楽しそうに仕事をしている姿を見て、農業っていいなと思って始めようと思った涼さん。東京へ行って農業経営を学ぶ学校に通い、他の農家さんでの研修を経て、この度4月にデビュー!
おじいちゃんの経験と知恵を間近で見られる環境で出来ることを感謝して、楽しみながら励んでいきたいと教えてくれました。
3世代で受け継がれてゆく三宅牧場のこれからの活躍がますます楽しみですね♪
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