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RKB毎日放送株式会社

番組審議会報告

RKB毎日放送番組審議会の議事概要

第669回(令和4年9月20日)

第669回番組審議委員会を9月20日(火)、RKB毎日放送本社で開催した。

<審議委員>
出席委員  9名
石川たかね、上符 友則、小湊 真美、坂口 佳代、髙藤 英夫、橋ノ本将朗、濵口 欣也、福島 規子、牧山 愛美
書面出席  1名
井手健一郎
<放送事業者>
佐藤社長以下 計10名

<議題>
番組審議
テレビ番組「アブノ―ベルSHOW これがまさかの大発見!?」
放送日時
7月10日(日)午後4時~午後4時54分
JNN基幹5局ネット
プロデューサー 吉賀亜希子(報道局情報番組部部長)
ディレクター  山部貴光(RKBミューズ)

ノーベル賞ほどではないが、実は世界を変えてくれるかもしれない研究を探し出し、光をあてることを「アブノ―ベルSHOW(ショー)」と名付け、今、日本で行われている3つの研究をバラエティー番組として紹介した。
画面を舐めてみると料理の味を感じることができるようになるという「舐めるテレビ」、高級すし店の大将は、なぜ不愛想なのか?ということをわかりやすく分析する「サービスの研究」、カラスの鳴き声の意味を解明することで、ごみ散乱などの被害を少なくすることに成功した「カラスの研究」をとりあげた。 福岡出身のタレント3名が、わかりやすく、そして面白く紹介した。

<議事の概要>
委員からは
・コンパクトに分かりやすくまとめられていて、気軽に見られる番組だった。
・ふだんあまり触れることがないジャンルの研究をとても楽しく見られて、興味深かった。
・「甲殻アレルギーの人でも食べられるカニクリームコロッケ」、「カラス誘導システム」の開発とか、社会課題の解決に取り組んでいる研究が紹介され、評価できる。
・カラスの行動をコントロールして共存できる仕組みをつくりたいという研究者の言葉にカラスへの愛情を感じた。
・現場で具体的に体験する形でまとめられていたので、分かりやすく理解できた。
・研究者と学生がすごく楽しく研究に参加していた姿が印象的。
・こういう研究者をどうやって探して来られたのか、興味深く感じた。
・高級すし店で、若手芸人の方が固まっているところとか、ものすごく面白くて、声を出して笑って見た。
・続編を期待するような番組だった。
と、評価する意見があった。

一方で、
・バラエティー番組ではなく、真面目に取り上げても面白かったのではと感じた。
・「高級すし店の大将はなぜ無愛想なのか」という問いに対する答えに整合性がなかった。
・「すし店の大将」の部分は、面白かったが、何の社会課題になるのか分からなかった。
・「過剰なサービスじゃないことのよさ」を言いたかったのだろうが、それが映像を見た限りでは伝わりにくかった。
・結論があまりなく、急に終わってしまった。
・出演者の衣装やスタジオセットなどの美術的なところが気になった。
・言われたことそのままのテロップは、日本語としていかがなものかと思う。
・小峠さんをもっと活躍させれば、もっとエッジの効いた番組になったのではないか。
・3人の研究者が、それぞれの研究について、どのような意見を述べるのか聞いてみたい。
という意見があった。

制作者は
・約100人の候補から、番組としてどう面白く見せられるかというところで、今回、3人の研究者の方を選んだ。
・とにかく誰かのために打ち込むすばらしさ、一見くだらないけれども、それに没頭している研究者の熱意とか、そういったものを楽しく分かりやすく見せるということをテーマに制作した。
と、説明した。

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