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RKB毎日放送株式会社

番組審議会報告

RKB毎日放送番組審議会の議事概要

第666回(令和4年5月17日)

第666回番組審議委員会を5月17日(火)、RKB毎日放送本社会議室で開催した。

<審議委員>
出席委員  9名
石川たかね、井手健一郎、小湊 真美、坂口 佳代、髙藤 英夫、橋ノ本将朗、濵口 欣也、福島 規子、牧山 愛美
欠席委員  1名
上符 友則<放送事業者>
佐藤社長以下 計11名

<議題>
番組審議
RKB毎日放送創立70周年記念番組
「もうひとつの八幡製鉄所・君津~『民族大移動』から50年~」

2022年3月29日(火)深夜1時25分~2時30分(放送済)
プロデューサー 吉田竜午
ディレクター  寺井 到

<議事の概要>
委員からは
・番組の構成がわかりやすく、よかった。
・八幡製鉄所の地元にいながら、全く知らないことだった。興味深く番組を見た。
・八幡から始まった製鉄所の盛衰を、会社、従業員、家族、地元の人の言葉と生活の自体を通して、難しく考えさせられことなく、歴史の事実を見ることができよかった。面白かった。
・地元の八幡を離れる決意をした理由、言葉と生活習慣の違いに戸惑う家族の苦悩、君津での海苔養殖業者の犠牲の元に今の繁栄があることが理解できた。
・番組ラストの富津(ふっつ)の海の情景が印象的だった。
・登場人物に寄り添うようなナレーションがよかった。
・このドキュメンタリー番組は、後世に残す記録として重要なものになると思った。
と、評価する意見があった。

一方で、
・番組前半と後半でトーンが変わりすぎて、番組の趣旨がよくわからなかった。
・八幡に官営製鉄所がなぜ建設されたのか、そして君津がなぜ選択されたのか、という説明があるとわかりやすくなったと思う。
・海苔養殖業者の犠牲だけではなく、高い報酬で地元の人を製鉄所は雇用したこと、協力会社を大切にしていることなどが伝わらず、残念だった。
・「八幡製鉄所」「君津製鉄所」「新日鉄」「日本製鉄」など社名変更についての、わかりやすい説明がなかった。後世に伝えていく番組であれば、その点も押さえてほしかった。
・タイトルの「民族大移動」という言葉が気になる。「民族」という言葉にアレルギーを感じる人もいるのではないか?
という意見があった。

制作者は
・当初30分番組として制作したが、製鉄という産業がたどった歴史を加えて、1時間の番組にした。
・八幡製鉄所と君津という鉄の産業の歴史について、いろいろな資料、映像を集めて、当時の状況がわかりやすく描けるように番組を構成した。
・君津市の市制50年にあわせて「君津の記憶100」という、まちの歴史を残していこうという活動が始まっていた。その記録が文書化されるタイミングで取材をすることができ、多くの記録や貴重な写真を借りることができた。
・かつて、勤めているところに定住し、そこで働き続けるというように、仕事や産業は多くの人の暮らしを支えるものであったが、今は、全国どこにいても仕事をすることができる。人と企業の関係が変わりはじめていることなどを考えながら取材した。
と、説明した。

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