第677回番組審議委員会を6月20日(火)、RKB毎日放送本社で開催した。
<審議委員>
出席委員 10名
石川たかね、上妻正典、坂口佳代、滝本英明、谷口亮、橋ノ本将朗、濵口欣也、浜田真知子、福島規子、牧山愛美
<放送事業者>
佐藤社長以下 計10名
<議題>
議題1 番組審議 テレビ番組
「ムーブ 居場所を求めて~強度行動障害と生きる」
放送日時 5月21日(日)午前5時15分から
プロデューサー:高藤秋子(報道局報道部長)
ディレクター :黒木秀弥(北九州報道制作部)
<内 容>
自傷や他害、大声などの激しい行動が繰り返す強度行動障害。自閉症や重度の知的障害の人などにみられる二次障害で、強度行動障害を巡っては、ヘルパーや入所施設の不足など課題が解決されないまま家族に負担がのしかかっている。強度行動障害がある人たちの「1人暮らし」を支援し、「居場所」作りに取り組む家族を取材した。
議題2 TBSの全国ネット番組について
・TBSでよく見る番組 ・最近の報道姿勢について
・他の系列に比べての評価 ・今後放送してもらいたい番組 ・その他のご意見
議事の概要
テレビ番組「ムーブ 居場所を求めて~強度行動障害と生きる」
委員からは
・強度行動障害を知るきっかけになった。この番組で初めて知った。
・知ってもらうことが一番大事。知ることで安心感が生まれる。
・家族の笑顔に救われた気持ちになった。
・「居場所を求めて」というコンセプトを、最後までぶれずに伝えていた。
・視聴者に障害者との共生について考えさせる見応えのある内容だった。
・強度行動障害の人が入所していた支援施設「津久井やまゆり園」事件を風化させないためにも意味があった。
と、評価する意見があった。
一方で、
・行政は何をしているのか?公的資金をどう使っているのか?について報道としてもう少し取材してほしかった。
・いろいろな障害をもった方が、特別な意識をもつことなく社会の中で暮らしているアメリカと、日本の文化の違いを感じた。教育の取り組みの問題も大きい。
・私たちに「何ができるのか?」、提案がほしかった。
という意見があった。
制作者は
・当事者と家族にとって少しでも希望が見える内容にしたい、
・視聴者に共感してもらえる内容にしたいと考えて、制作した。
と、説明した。
議事の概要
TBSの全国ネット番組について
委員からは
・視聴者提供の動画が多すぎる。報道のカメラはどうなっているのか気になる。
・政治などでもゴシップ寄りの報道が多く、全局が同じことをやっていて退屈。
という意見があった。
今後、放送してもらいたい番組としては
・若い人にマナーを教えるような教養番組
・世界の動向が客観的にわかるような番組
・若者が、未来の日本に自信と希望を持つような番組
などの提案があった。