第678回番組審議委員会を7月18日(火)、RKB毎日放送本社で開催した。
<審議委員>
出席委員 9名
石川たかね、上妻正典、坂口佳代、滝本英明、谷口亮、橋ノ本将朗、浜田真知子、福島規子、牧山愛美
<放送事業者>
佐藤社長以下 計11名
<議題>
番組審議 テレビ番組
「久原本家presents 福岡音楽祭 音恵~ONKEI 2023」
放送 6月24日(土)午後4時から
プロデューサー 石川恵子(テレビ制作部長)
ディレクター 寺井 到(テレビ制作部)
<内 容>
世界的なヴァイオリニスト・葉加瀬太郎プロデュースの「福岡音楽祭 音恵」。福岡市中心部の鎮守の杜に、トップアーティストたちとの共演が響き渡る上質の音楽イベントとして回を重ねてきた。6回目を迎えた今年も、待ち望んだ6000人の観衆を沸かせた。ホスト葉加瀬太郎と各アーティストのコラボ曲では、楽曲がいっそう豊かな表情を見せた。
会場後方にクレーンカメラ、客席の表情をとらえる一眼レフ動画カメラを導入し、現場の臨場感や野外の解放感を表現した。番組では野外ライブの模様を1時間に編集して放送した。
議事の概要
委員からは
・現場で見て、改めて放送で見て、再び感動した。臨場感があった。
・画像がきれいで、ひとつひとつの音源もくっきりしていた。
・空の色が変わっていき、時間の経過を感じることができた。
・ギターの演奏シーンなど現場では見ることができなかったところが、テレビ番組では見ることができた。
・長時間の野外ライブの雰囲気を残しつつ、1時間番組に編集するのは大変だっただろうと、番組を見ていて思った。
・コロナの閉そく感があった時期を抜けたことを、番組から見ることができた。
・ミュージシャンが音楽に入り込んでいる姿は、現地で見るよりも番組のほうが伝わってきた。
と、評価する意見があった。
一方で、
・6回目の開催なので、番組では過去のシーンの紹介もあればよかった。
・出演者の衣装が番組画面ではチラついて、見づらい時があった。
・難しい名前の出演者にはフリガナがあれば、わかりやすかった。
・出演者紹介のテロップが長くて、読みにくかった。
・番組では画面の切り換えが早すぎて、「画面酔い」を感じる時があった。
という意見があった。
制作者は
・コロナによる休止時期があったので、演奏する側も観客もこのような野外イベントを心待ちにしている気持ちが強まっていると感じた。
・演奏中の観客のリアクション、楽しんでいる表情、現場の空気を伝えるよう考えて、番組を編集した。
・屋外ライブの現場の音よりも、技術的に放送番組の方が音は良くなる。
・ライブ感がある現場の音に近づけることも大事だが、別作品としてテレビで放送するので、臨場感も残しながら、音のきれいさを目指した。
と、説明した。