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パワフル「川漁師」は75歳 花を愛で季節の「川の幸」を堪能する 福岡・矢部川

福岡県八女市の矢部川。アユやカニなど季節ごとに様々な生き物が獲れます。50年以上漁を続けてきた75歳の漁師の「スッポン漁」に、RKBのカメラマンが密着しました。バリバリの方言をそのまま、文字にしてお伝えします。読んでも分からない部分は、映像でご確認を。=撮影:吉川紘大・丸本知也

「スッポン漁」解禁の8月1日に

矢部川で漁を続けて50年以上になる、片小田(かたこだ)正行さん。さっそく仕掛けの準備をしていました。

 

片小田正行さん「スッポン捕りくさ、去年までは2本針でしよったばってんくさ、どーもエサばーっかり取ってから、かからんやんね、あんまり。そいけん今度は3本針にしてみようかと思って、工面しよると」

スッポンが好むエサはアユ。包丁で切っていきます。

自ら川に入って仕掛けする75歳

軽トラックで矢部川に向かい、舟を川に降ろしました。片小田さんは矢部川漁協の正組合員です。年間1万5000円の組合費に加え、舟で漁をするためさらに1万8000円を納めています(漁協への魚の出荷義務はない)。

Q.スッポンはどんなところにいますか?
片小田正行さん「どんなとこっちゅうか……ある程度砂があったら良かごた。デコボコあったら良かごた、へこみが」

 

この日、八女市の最高気温は37度の猛暑日。炎天下。舟に乗り、スッポンがいそうな場所にエサを仕掛けていきます。自ら川に入って、3か所に5時間かけて100本の針を仕掛けました。

舟を岸に引き上げます。力作業です。「暑かごた」と片小田さんはペットボトルの水をゴクゴク。「今日、風のなかもん」

「川の幸」を季節ごとに楽しむための漁

6月には、アユの投網漁。アユの刺身に、塩焼きも。
9月にはモクズガニ漁。仕掛けを舟の上に引き揚げた片小田さん、「これ、1匹入っとう」。特製のタレで煮込んだ姿煮や、かに飯も。商売ではなく、自分たちで楽しむために、漁を続けています。

 

【漁期】
アユ 6月15日~10月15日
スッポン 4月~5月、8月~12月
モクズガニ 9月1日~12月15日

 

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この記事を書いたひと

丸本知也

映像部カメラマン

山口県出身の53歳。福岡大学商学部第二部卒。1992年からカメラマンとしてRKB報道部を中心にニュース・ドキュメンタリー番組を制作。現在は映像部デスクとして後輩の指導に楽しみを感じて日々を過ごす。趣味は釣り・海でルアーフィッシング。魚釣りの企画も季節ごとに制作。

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