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博多の旧市街、櫛田神社の参道沿いでレアな自然派ワインを

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博多っ子から「お櫛田さん」と呼びならわされる博多の総鎮守・櫛田神社の表参道沿い。このあたりは博多祇園の時期には周辺の細い路地を山笠が駆け抜け、ある意味もっとも博多らしいエリアの一角といえます。その歴史と文化を伝える「博多町家ふるさと館」の並びにあるのが、自然派ワイン専門店の「参道ワイン 香」です。

参道ワイン香_外観

古い町並みに溶け込むような佇まいは、あずまや風の庵(いおり)を思わせる木造の外観。夕暮れ時になるとガラス戸越しに灯りが漏れてきて、なんとも風情のある情景です。8月の暑い日、お櫛田さんにお参りをすませ、ちょうど夕立が上がったばかりの濡れた石畳をテクテクと歩いて店に向かいました。

参道ワイン香_店内

障子に囲まれた店内は存外に広く、中央に据えられた低いコの字形カウンターには火鉢や茶釜、鉄瓶などが据えられています。お盆過ぎだというのに、なぜか七夕の笹飾りに短冊が下げられていました。なんでも参道がある冷泉町内では、旧暦で七夕祭りを行う慣わしだとか(今年は8月22日)。初めて知りましたが、七夕に合わせてワインを楽しむのも、なかなかオツなものです。

参道ワイン香オーナー1

オーナーソムリエの板倉憲一郎さんは関東の出身で、東京で自然派ワインのインポーターが運営するワインバーに勤めていた経験もある、その道のプロフェッショナル。そのセレクトは、福岡でも有数のライアップを誇っています。そんな一杯を求めて地元のワインラヴァーをはじめ、各地から自然派ワイン愛好家が訪れます。

参道ワイン香_白ワイン1 参道ワイン香_白ワイン2

夕立後の蒸し暑さを吹き飛ばそうと、まずはキリッと冷えた白ワインから注文しました。板倉さんが選んでくれたのは、オーストリアの生産者アルヴィン・ユルチッチ氏が"僕の白"と名付けた「MONT BLANC」。リースリングを主体にしたブレンドはスッキリとした酸味とミネラルのバランスがよく、渇いた喉をスーッと通っていきます。
お通し(チャージ700円)として出されるおつまみも嘉麻市のチーズ工房「Cacio」で作っているビオチーズやスフレなど、自然派ワインとよく合います。

参道ワイン香_赤ワイン

お次はフランス・ロワール川の河口に位置する「CUVEE NOE」の赤ワイン。ボージョレーに使われるのと同じガメイ種で、フルーティな香りと果実味がギュッと凝縮された華やかさがあります。エチケットのデザインもユニークで、こんなところも自然派ワインの魅力の1つですね。グラスワインは、泡・白・赤・ロゼ・オレンジなど10種類近くが用意されいます。

参道ワイン香_ワイン1 参道ワイン香_ワイン2

作り手の個性がそのまま味と香りにあらわれる自然派ワインだけに、板倉さんが大切にしているのが生産者たちとの関わりです。「最近注目しているのが南フランスからスペインにかけての産地とその作り手たちですね」とレコメンドしてくれたのが、スペイン・カタルーニャのワイン。実際に現地を訪ね、生産者と交流しながら、福岡ではなかなか飲むことができないレアな一杯を提案してくれます。

参道ワイン香_店内2

毎日14時からのオープンなので、休日に早い時間から昼飲みができるのも昼酒派にとっては、うれしい限り。周辺の「博多旧市街」と呼ばれるエリアの雰囲気も含めて、県外から訪れる客をもてなすにも最適です。

店舗名:参道ワイン香(コー)
ジャンル:ワインダイニング・ワインバー
電話番号:080-3251-1631
営業時間:14:00~24:00
定休日:月曜
席数:カウンター13席
個室:なし
メニュー:チャージ700円、グラスワイン1,200円~
URL:https://tabelog.com/fukuoka/A4001/A400101/40045440/

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この記事を書いたひと

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