特集記事

「totonoimap」の番組内で訪問したサウナ施設を、テーマ別に振り返りながらご紹介します。

ととのいマップ番外編!福岡市内の今気になるサウナ施設情報

2025/01/15
九州のサウナを紹介する「totonoimap in 九州」
2024年は九州や福岡県内でも多くのサウナ施設の開業やリニューアルがありました。

新しく開業したサウナ施設や、リニューアルを遂げたサウナ施設がある中、今回はととのいマップの番組内では取り上げていないものの、ととのいマップ編集部が今気になる、2つのサウナ施設をピックアップしてご紹介したいと思います。

(文:金沢 昂紀)

福岡初の会員制サウナ!住所非公開の秘密のアジト。

コロナ禍を転機に、全国的に数多くのプライベートサウナの新規開業が相次ぎました。
福岡県内においても、福岡市内を中心に多くのプライベートサウナが誕生する中、住所非公開の福岡初の “会員制サウナ” として2023年12月に「Jakū(ジャクウ)」がオープンしました。

インスタグラムやXなどのSNSでは時折情報を目にするものの、住所非公開かつ会員制という敷居ゆえに、興味はありながらも、まだ足を運んだことがないという方もいらっしゃるのではないでしょうか。

今回なんと「ととのいマップの記事を見た」と一言添えて予約をすれば、特別予約ができるといった特典もあるので、ぜひ最後まで見てみてください!



事前に伝えられた住所先のビルテナントには、看板などのそれらしき掲示はありません。 住所非公開のアジト感にドキドキしながらビルの最上階までエレベーターで上がると、巨大なアートが飾られています。



引き戸を開けて扉をくぐり抜けると、暖炉を備えた広々としたリビングルーム。室内に心地よく流れるメディテーションサウンドと、高級感が溢れる香りだけですでに心が癒されます。施設全体の広さはなんと130平米を超えるんだそう。この贅沢な広々とした空間を独り占めできるのもJakūならでは。



水着やサウナハットは無料貸出なので、手ぶらでOK。
洗練されたパウダールームには、こだわりのアメニティが充実。
女性用のクレンジングも完備されています。



広々としたサウナには、HARVIA製の巨大ストーブが鎮座。
サウナの木材は全て3Dで設計をされているらしく、座面の座り心地がなんとも心地良い。背面も人の身体に合わせた曲線で作られており、背中をつけて身体の深層部分まで温めるのもオススメの入り方。

ロウリュ水には、爽やかな香りが特徴のレモングラスほうじ茶、甘く香ばしい香りが特徴のカモミールほうじ茶を使用。お茶の専門店と何十種類ものお茶をブレンドして作り上げた、施設専用のロウリュ茶なんだとか。

さらには、ロウリュではなく、壁(ウォール)にロウリュをする「ウォーリュー」のための真水が入った桶も完備。壁や座面に打ち水を行い、木材から発生する蒸気で湿度を高めことで、ロウリュとはまた違った心地よいサウナ体験を味わうことができます。

しっかりと身体の芯まで温められる体感温度を感じながらも、非常に呼吸がしやすく、抜群に居心地の良い空気が流れている事からもサウナ設計への細部までのこだわりを感じられます。



水風呂は100cmの深さがある水風呂。なんとサウナの温度や水風呂の温度はお好みでカスタマイズできるんだとか。これもプライベートで楽しめるJakūならではの特権。



ベランダを抜けると、フルフラットに調整可能な椅子が置かれた外気浴スペース。
中洲にいるとは思えないほどの静寂な空間での外気浴で心身が癒されます。



雨天の場合や、肌寒い季節にはリビングスペースで内気浴も。
ソファが撥水性となっており、サウナを上がった身体そのままで、暖炉の火をボーッと眺めながら休憩をする瞬間は極上体験そのもの。



サウナ上がりには、オロナミンC、ポカリ、嬉野緑茶、ミネラルウォーターが飲み放題。
オロポはもちろん、嬉野緑茶が絶品でたまらなく美味しく、何杯も飲んでしまいました…。

そして屋内では電子タバコOK、屋外では紙タバコOK。
サウナ後に休憩しながら一服できる自由度の高さもプライベートサウナならでは。



Jakūの楽しみ方はサウナだけではありません。
プライベート空間には屋上も完備されています。

こちらでは食材の持ち込みでサウナ飯としてBBQを楽しんだり、
事前予約で専属の焼き師による、お肉のフルコースを味わうこともできるそう。



数あるプライベートサウナの中でも、贅沢な広さ、空間や細部へのこだわりが詰まった、別格のスケールでの贅沢体験を味わうことができるプライベートサウナJakū。サウナ紳士、サウナ淑女にとっての秘密アジトと言えるでしょう。

年会費と入会金が必要となる会員制のサウナ施設ですが、初回限定で6名定員30,000円でのビジター体験も受け入れているそう。そしてなんと今回「ととのいマップの記事をみた」と一言添えていただくと、ビジター体験を20,000円で受け入れてくれるそうなので、ぜひこの機会に一度体験されてみてください。体験入浴のお問い合わせはホームページ下部のLINE@より。

●Jakū(ジャクウ)
公式HP:https://jaku.jp


福岡サウナの雄 「ウェルビー福岡」 大変貌リニューアル!

福岡及び全国のサウナシーンを長年支え続け、地元民からも全国のサウナ愛好家からも愛されてやまない、2024年に創業70周年を迎えた有名老舗施設 「ウェルビー」

“街にサウナという木を植え森を育て、人々に元気を届けます” というなんとも素敵な会社キャッチコピーをもとに、常に時代の先をいくサービスを提供し続けてきたウェルビー福岡店が、70周年を迎えた昨年11月7日に大変貌のリニューアルを遂げました。

今、大リニューアルで話題となっているウェルビー福岡店について、体験レポートをお届けしていきます。



女人禁制サウナから、男女共用フロアの解放

博多のランドマーク、キャナルシティ前のビル内に位置するウェルビー福岡。当施設は男性専用のサウナ施設であり、女性が利用をできるタイミングは年に数回のレディースデイイベントのみでした。



2020年8月、ウェルビー福岡同ビル内の1Fに女性専用サウナ施設のSauna Labが誕生し、男女それぞれが楽しめる別施設としてビル内に併設をしていたのですが、今回のリニューアルによって、男性専用浴場以外の、ウェルビー福岡の一部施設を女性も利用できるようになったのです。



女性が新たに使えるようになった施設の一つは、大人気の食堂スペース。おしゃれで解放的な食堂では、無料で飲めるデトックスウォーターや、フィンランド本場のクラフトビールなど、大充実のドリンクを楽しむことができます。



フードメニューには、サウナ飯に打ってつけの人気メニューが勢揃い。その中でもウェルビー名物として召し上がって欲しいのが 「ベトコンラーメン」。

ウェルビー本社が位置する、名古屋発祥のベトコンラーメンの名前の由来は“ベストコンディションラーメン”の略称だそう。たっぷりのニンニクが効いた名物サウナ飯。他では味わえない絶品ラーメンを食べて、食を通じて心身をベストコンディションに仕上げられます。



サウナ後や食事後にゆったりとくつろげる休憩所も、新たに女性が使えるようになったポイント。こちらのオシャレ空間では、サウナに関する充実した書籍を読むことができたり、コンセント完備で作業場としても使えるコワーキングスペースとしても利用ができます。サウナ上がりにカップル利用ができちゃうのも嬉しいポイントですね。

福岡初上陸、サウナシアターの誕生




そして、今回一番の大リニューアルとなったのは男女共用で楽しむことができる「サウナシアター」の誕生です。サウナシアターでは、通常の熱波サービス(アウフグース)とは異なり、設備照明や音楽に合わせて演出された “ショーアウフグース” と呼ばれる新感覚体験を味わうことができます。



このショーアウフグースのポイントは、アロマを球体の氷で閉じ込めた、キューゲルと呼ばれる氷玉でロウリュをする点です。演出に合わせて、異なる3種類のキューゲルが使われ、五感でフルに楽しむサウナを味わうことができます。

音楽に合わせたアウフグースによる技の披露など、見どころたくさんのあっという間の10分間。終わった後はアイスサウナで火照った身体をクールダウン。全国的にも未だ数箇所でしか体験をできないサウナシアターでのショーアウフグース。この新体験を求めてウェルビー福岡へ足を運ぶ価値大アリです。曜日によってアウフグースマイスターも変わるので、自分好みの推しマイスターを見つけるのも一つの楽しみ方です。

大改造!男性浴場ビフォーアフター




ウェルビー福岡は、かつては温水の湯船がありましたが、2020年の改装によって撤去をされ、温水風呂を好むファンからは惜しむ声も上がっていました。

そんな中、今回のリニューアルで温水風呂が復活…!!と思いきや、その名前はなんと「40℃の水風呂」とのこと。あくまで湯船ではなく、サウナ後のリラックス効果を促進するための水風呂だそうな。疑心暗鬼な気持ちはありながらも、とりあえずサウナ→水風呂→40℃の水風呂の流れで体験してみることに…。

一度サウナで火照った身体を水風呂で冷やし、40℃の熱すぎず、程よくあたたかい水風呂で身体をもう一度温めるという、温冷交代浴ならぬ、温冷温交代浴。しばらく浸かっていると、体がじわーっとポカポカ温まり、40℃の水風呂の中でふわふわと、ととのってしまいました…。

近年は体温の35℃~37℃の人間の体温に近い「不感湯」を導入するサウナ施設も増える中、あえて40℃設定とし、水風呂と謳うウェルビーの新たな体験の提案に、ただただ唸るばかりです。

これまでもウェルビー福岡の水風呂は、他では味わえない名物水風呂として人気を集めていました。身体を芯までキンッキンに冷やされる5℃前後の強冷水の水風呂。そして森のサウナと命名されるサウナ室の中に併設された、不思議感覚の18℃前後の水風呂。今回、その2つの水風呂に加えて、新たに3つ目の水風呂が誕生したのです。

浴場内で異なる3つの水風呂がある施設も県内では類を見ません。サウナ上がりに、異なる水風呂を経由する “水風呂ホッピング“ もウェルビーならではの楽しみ方。新たなととのい体験を感じることができるはずです。



ここまでのリニューアル内容でも既にお腹いっぱいになりそうな変貌ですが、ウェルビー福岡の大改造はまだまだ終わりません。浴場内に併設されていたアイスサウナがリニューアルされハーバルサウナが新たに誕生。正方形のサウナ室の中に、青いタイルで貼られたL字の座面。その両脇上段にスチームを噴射させる装置が設置されており、その中には白樺の枝葉を束ねたヴィヒタが入った袋が設置され、室内には心地よい香りが充満しています。サウナ室の中に置かれている塩を身体に塗って、スチーム装置から噴射する大量の蒸気で心地よい熱気に包まれながら、高温サウナとは違った体験を味わえます。



さらにもう一つ、新たに設置されたウィスキングサウナ。
ウィスキングとは、サウナ室の中で白樺の枝葉を束ねたヴィヒタを身体に当てたり叩いたりして全身を温め、マッサージのように心身をリラックスさせる施術です。予約制で施術師であるウィスキングマイスターからの、特別なプログラムを有料オプションで楽しむことができます。県内でウィスキングを体験できる施設はウェルビー、ここだけです。
(ウィスキング:https://www.wellbe.co.jp/sauna/whisking/



これまでもウェルビー福岡の名物として多くの人に愛された「から風呂」もリニューアル。
から風呂とは、日本古来の蒸し風呂のことを差し、そちらをモチーフに作られたのがこのサウナ室。古来の蒸し風呂を模して、座面は畳となっており、おひとり様専用のサウナ室として熱も蒸気も全部ひとり占め。

リニューアル前のから風呂に比べて、ストーブが新調されたことで熱出力が上がり、室内温度はなんと100℃。さらには入室センサーの設置により、から風呂内の入室状況が分かるようになったのも新たなポイント。お客様の目線に寄り添ったウェルビー企業努力には脱帽するばかりです。
(から風呂:https://www.wellbe.co.jp/sauna/karafuro/



最後に紹介するリニューアル内容は、サウナ後の休憩スペースの拡張です。浴場内のサウナ室や水風呂の数も増えたことで、休憩スペースが混み合うことを心配していたのも杞憂でした。利用客の動線、サウナから休憩までの体験の細部までを徹底的に考え抜いているからこその変貌。ウェルビーのサウナ愛とその飽くなき探究心への感銘と感謝の気持ちを抱きながら、ヴィヒタの香りが心地よく広がる休憩スペースでととのわせていただきました。

近年のサウナブームで数多のサウナ施設が誕生する中での、ウェルビー福岡の大リニューアル。70年という長い年月に渡り、サウナ業界のリーディングカンパニーとして、日本国内のサウナシーンを牽引してきた老舗店の意地とプライドを感じる大変貌。

サウナの本質を捉えた施設づくりと、時代の先をいく革新的な体験提案、お客様目線での考え抜かれたサービス。ウェルビーが多くのサウナ愛好家を虜にし、愛される理由にも納得するばかりです。ぜひ新生ウェルビーを体験すべく、博多に足を運んでみてください。

●ウェルビー福岡
福岡市博多区祇園町8-12
電話番号:092-291-1009
公式HP:https://www.wellbe.co.jp/fukuoka/
●SaunaLab Fukuoka
福岡市博多区祇園町8-12
公式HP:https://saunalab.jp/fukuoka/

RKBオンラインでアーカイブ動画配信中

【九州唯一!女性専用】サウナ研究所/SaunaLab Fukuoka(福岡市博多区祇園町)
詳細はこちら


WRITER

金沢 昂紀

金沢 昂紀

九州のサウナの魅力を紹介するWEBメディアの運営や、サウナにまつわる様々なイベント企画を実施。
コロナ禍ではサウナが好きすぎて自宅にサウナを作ったり、今ではサウナ施設のプロデュースも手掛けるなど、サウナのために汗をかく九州でも無類のサウナフリーク。


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