「セカンドリビング」という言葉をご存知でしょうか。セカンドリビングとは、文字どおり第二のリビングのことで、近年注目されている間取りです。
そこで、今回は、セカンドリビングの魅力について解説します。メリットや注意点についても解説するので、ぜひ参考にしてください。
セカンドリビングとは?
セカンドリビングとはメインリビングのほかにもう1つ設ける第二のリビングスペースのことです。
セカンドリビングには明確な定義がなく、広いスペースを確保する必要もありません。
家族のライフスタイルに合わせて作ることが可能で、屋外に設置しているケースもあります。
メリット
セカンドリビングのメリットは、以下の3つです。
来客時に使える
セカンドリビングのメリットとして、来客時に使えることが挙げられます。
子どもが小さい間はメインリビングを常にきれいにしておくのは難しいものです。急な来客時などは片付ける必要があるため、困ることも多いでしょう。
セカンドリビングがあれば、プライバシーを保ちながらも急な来客に対応できるため便利です。
また、親や親戚の来訪が多い場合も役立ちます。
狭くても作れる
セカンドリビングは、狭いスペースでも作れることもメリットです。
通常のリビングと違い、3~4帖程のスペースがあれば作れます。家族全員が一緒にセカンドリビングを活用する必要はないため、狭いスペースでも問題ないのです。
たとえば、2階にあがる階段近くのデッドスペースを活用したり、屋外の屋根があるちょっとしたスペースにも作ったりすることができます。
趣味や勉強に没頭できる
セカンドリビングは、趣味や勉強に没頭できるスペースとしても活躍します。
たとえば、家族の人数が多く、それぞれの個室がない場合などは、時間帯によってそれぞれの趣味や勉強、仕事などに使えます。
近年では、在宅ワークも増えているため、セカンドリビングがあれば重宝するでしょう。
デメリット
一方、セカンドリビングのデメリットは、以下の2つです。
費用がかかる
セカンドリビングのデメリットとして、費用がかかることが挙げられます。
3~4帖ほどのスペースがあればセカンドリビングは作れますが、ない場合と比較すると全体の面積は広くなるため必然的に建築費用が高くなります。
実用性と予算のバランスを慎重に検討しましょう。
他の部屋が狭くなる可能性がある
セカンドリビングを作ると他の部屋が狭くなってしまうこともあります。
予算の関係上で面積を増やさない場合は、メインのリビングや各部屋の面積をセカンドリビングのスペースに充てる必要があるでしょう。
セカンドリビングの必要性と各部屋の面積の重要性を慎重に比較することをおすすめします。
セカンドリビングを作る場合の注意点
セカンドリビングで後悔しないための注意点を紹介します。
明確な目的を決める
セカンドリビングは、先述のとおり、明確な定義がなく、用途もさまざまです。
しかし、実際にセカンドリビングを作る場合は目的を決めておかないと、「せっかく作ったのに全然使わない」なんてことにもなりかねません。
事前に用途を決めておけば、コンセントや照明の位置も検討できるため、セカンドリビングを作る場合は明確な目的を決めることをおすすめします。
用途に合わせた機能を準備する
明確な目的を決めたら、セカンドリビングには用途に合わせた機能を準備しましょう。
たとえば、パソコンを設置して趣味や仕事などで使う場合は、インターネット環境やコンセントなどが必要になります。
また、来客時など軽食や飲み物を楽しむ場所とする場合は、冷蔵庫があれば便利でしょう。
動線を考慮する
セカンドリビングを作る場合は、目的に応じて動線を考慮しましょう。
たとえば、来客用に作る場合は、玄関に近い場所が適しています。
リビングを通らないといけない場所だと、プライバシーが保てなくなり、セカンドリビングを作る意味がなくなってしまうでしょう。
また、趣味や勉強などのために作る場合は、メインリビングから遠く、人が通らない場所が適しています。
収納を作る
セカンドリビングには収納を作ることをおすすめします。
用途によっても異なりますが、とくにスペースが狭い場合は、収納があると重宝するでしょう。
明確な用途が決まっていれば、収納の量や位置も決めることが可能です。
まとめ
今回は、セカンドリビングの魅力について詳しく解説しました。
セカンドリビングは、用途も家族構成やライフスタイルに応じて作ることが可能なため、あると便利です。
しかし、いくら狭いスペースでも費用がかかるため、家族にとって本当に必要かどうか慎重に検討する必要があるでしょう。
なお、RKB住宅展では、さまざまなモデルハウスを用意しています。
セカンドリビングを作るために参考になる間取りもありますので、ぜひ一度ご家族で見学してみてはいかがでしょうか。
WRITER
内村 純也 宅地建物取引士
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注文住宅、新築住宅、不動産仲介、投資物件の営業など約20年間、不動産業界に従事しました。現在は宅地建物取引士の知識を活かし、不動産専門のWebライターとして、注文住宅を中心に不動産関連の記事を主に執筆しております。
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