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うきはのギャラリーから届く、日々の暮らしを豊かにする器

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料理と切っても切れない関係の器。お気に入りの器があるだけで、料理をすることや誰かをもてなすことがより一層楽しくなるものです。作家ものや民芸、アンティーク、世界各国の器まで、収納場所に困るほど器を集めてしまうライターの森脇美奈さんが、こだわりのセレクトが光るお店を紹介していきます。

旅行やドライブの時には、必ず近くにある器のお店を探して訪ねるのが私の旅の定番。福岡県うきは市にある衣食住にまつわるギャラリーショップ「ぶどうのたね」も、うきはに出かけた時には必ず立ち寄る場所です。初めて訪れたのは20年近く前のこと。のどかな風景に溶け込む日本家屋のギャラリーには凛とした空気が漂い、並ぶもの一つひとつが特別なものに感じたことを覚えています。隣接する「cafe たねの隣り」で使ったお箸の使い心地がよかったので購入して帰り、その後も新調しながら同じものを使用しています。

うきはを訪れる目的の一つとなっている「ぶどうのたね」ですが、2014年に現在の「博多リバレインモール」に「ぶどうのたね博多」がオープン。うきはに行く時間がない時でも「ぶどうのたね」を身近に感じられるようになりました。

「ぶどうのたね博多」は、「ぶどうのたね」敷地内にある「坂の下ショップ」で扱う暮らしのもの、「ギャラリー ぶどうのたね 服飾」の洋服や服飾雑貨、「ギャラリー ぶどうのたね 器」の器と、それぞれのいいものを集めたショップ。またオリジナルのお菓子「豆たん」や「ゼルコバコーヒー」の自家焙煎コーヒー豆なども購入できます。

器コーナーで取り扱うのは「日々の暮らしをすこしだけ豊かに」という思いで集められた作品。どれも時間をかけて丁寧に作られた作家ものです。取り扱いのある作家は全国200名にもおよび、作品展が行われた作家のものや季節に合わせた器、「ぶどうのたね」オリジナル商品などが並んでいます。

「ギャラリー ぶどうのたね 器」では毎月のように作家の作品展が行われていて、終了後に博多店でも紹介されることが多いそう。作品展には数多くの器が展示されるので、多彩な作品を見ることができるのがうれしいですね。また、博多店にもギャラリースぺ―スがあり、定期的に作品展が行われています。5/23(火)~6/6(火)はさまざまな作家のガラス作品が集まる「初夏のガラス展」が行われています。

土ものや磁器、木、ガラス、金属など器の素材も多様。素朴なものや凝ったデザインのもの、染付のものなどさまざまなテイストの器があるので、組み合わせを考えるのも楽しくなります。

多くの作品のなかで目を引かれたのは、糸島市に窯をもつ石田辰郎さんの器。普段使いしやすい佇まいでありながら、柔らかな質感や繊細なディテールに心をくすぐられる石田さんの器は「ぶどうのたね」でも人気があるそう。写真は左からプレート(4,400円)、道具立て(3,300円)、碗(3,300円)です。木べらや菜箸などを立てておける道具立ては「ぶどうのたね」オリジナルのもの。黒の他に白もありました。

「ぶどうのたね」と同じく、うきは市に拠点を置く木工作家・山口和宏さんの作品も紹介されています。写真は左から丸皿(上7,700円、下12,100円)、カッティングボード(5,940円)です。カッティングボードは私も愛用しているもので、テーブルにそのまま出しても様になる便利なアイテムです。削り跡が味わい深い木製の器も使ってみたいものの一つです。

栃木県益子町で作陶する宮田竜司さんの作品は、きりっと美しい造形に心惹かれました。写真は左下から右回りに鉢(3,300円)、カップ(3,300円)、コンポート(7,700円)。こんな器を使えば、いつもの料理やお菓子もワンランクアップしそうですね。

確かな審美眼に叶ったものを、うきはに行かずとも手に取ることができる「ぶどうのたね博多」。一度入荷したものが再入荷することは少ないそうなので、出会いを大切に器選びを楽しみたいお店です。

店舗名:ぶどうのたね 博多
ジャンル:物販店
住所:福岡県福岡市博多区下川端町3-1 博多リバレインモール by TAKASHIMAYA1F
電話番号:092-292-6380
営業時間:10:00~19:00
定休日:施設に準ずる
URL:https://www.instagram.com/budounotanehakata/

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この記事を書いたひと

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