あの「長介」が新境地に挑む！薬院の地上７階に焼肉屋をオープン

またしても、あの「二○加屋 長介」がやってくれました！　福岡のうどん居酒屋ブームの火付け役で、東京やパリにも進出した人気店の次なる舞台は焼肉屋。名前こそ「焼肉 長介」と直球ですが、要所に配した仕掛けがさすがの小粋さなのです。６月２日のオープン以来、早くも話題を集める新星を覗いてみましょう。

まず驚いたのがロケーション。なんと薬院大通のビル７階にあり、「もしや会員制の高級店？」と一瞬緊張しましたが、実はこれ、常に客を楽しませてきた“長介マジック”の一つなんですよね。
「元々ウチの１号店は、ちょっとドキドキして来てもらう路地裏の隠れ家でした」と言うのは店主の玉置康雄さん。「そんな意味でここは原点回帰の店。しかも隠れ家なのに開放的な夜景も楽しめて面白い場所だなって」。路面店とは違うドキドキを秘めた非日常の焼肉屋は、こうして爆誕したのです。

エレベーターを降り、暖簾をくぐると、そこは静かな活気が満ちる空間。シックな桜のカウンター、真新しい機器の輝き、オープンキッチン特有の臨場感……その眺めにはバルやビストロにも似た洗練があります。
「実際、ワインと一緒に焼肉が楽しめるようなデザインを心がけました」と玉置さんが続けます。「ワインは150本以上あり、他のドリンクも今後種類を増やす予定。福岡で一番ドリンク豊富な焼肉屋を目指しますよ」。もちろん、ビールと共にキムチやタンで始める一般的な利用も可。カジュアルにもアダルトにも、幅広い使い方ができそうです。

またカウンターの背後には、壁で区切ったテーブル席と掘りごたつ席が１卓ずつ。さらに他の客と顔を合わせずに入れる個室も１部屋あります。プライベート重視派や子連れの方には嬉しい配慮ですよね。

さて、メニューには九州産黒毛和牛主体の肉やホルモンが充実。厨房には業界歴20年の店長と熟練の肉職人２名が揃い、品質管理も万全です。

「ワインと合わせるならぜひコレを」との助言で、最初に頼んだのは「牛焼肉５種盛り合わせ」（２人前3,080円）。当日ベストな状態の赤身を集めた自信の一皿で、今宵はうちもも・しんしん・イチボ・フランク・ツラミが供されました。五種五様の濃厚な甘みと、味蕾に染み入る深い旨味が本当にたまりません。

もちろんホルモンも鮮度極上。写真はハツ、レバー、シマ腸、センマイを盛り合わせた「MIXホルモン」（968円）で、弾むような食感と臭みのない味わいに頬が緩みます。
このほか「特選厚切りレバー」（1,628円）や、タンの奥から先までを使う「タンの延べ棒」（１枚1,100円）もホルモン好きならマストな逸品でしたよ。

焼肉屋ではお馴染みの焼き野菜も、ここでは独自のスタイルで味わえます。それが10種以上の野菜を使い、鉄板職人が焼き上げる「糸島産焼き野菜盛り合わせ」（1,628円）。豊富な野菜にムラなく火を通した、軽やかな歯触りの人気料理です。塩とオリーブオイルをベースに、タマネギドレッシングで酸味と甘みを加えた味付けも上々でした。

もちろんシメの食事もひとクセあり。国内最高級ブレンド米＜翁霞＞を炊いた「こだわりの釜炊きごはん」（１合660円）にも惹かれますが、今回は「長介」お得意のうどんで締めてみました。
４種のメニューから選んだのは「ユッケジャンうどん」（1,298円）。自家製ユッケジャンスープに自慢のうどん出汁を加え、さっぱりめに仕立てたオリジナルの一杯です。冷たい出汁が爽やかな余韻を残す「すだちかけうどん」（880円）もお勧めですよ。

そして食後は「無料のデザートです」と差し出される謎のジュラルミンケース。中にはハーゲンダッツがぎっしり並ぶというパフォーマンスで、最後の最後まで楽しさにこだわるエンタメ魂に脱帽でした。うどん居酒屋に続き、今度は焼肉業界でも一波乱（？）起こしそうな「焼肉 長介」に注目を！

焼肉 長介
福岡市中央区薬院2-1-8リアン薬院ビル7F
092-707-3290

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