今年もJリーグ開幕の季節がやってきました。今年の注目の一つはスタジアム。実は、広島、金沢、長崎と新スタジアムの開業ラッシュなのです。
広島市中心部にできた、日本で初めてのまちなかスタジアム「エディオンピースウイング広島」。福岡で言うと、天神にスタジアムができたようなものです。このスタジアム、サッカーの競技場としての魅力が多くありながら、実は防災施設の役割もあるのです。
スタジアム内には、非常用の水や食料、毛布などを備蓄する倉庫があり、災害時には各避難所へ物資を供給する拠点になるとのこと。また、周辺広場には、普段はベンチ、緊急時は炊き出し用のかまどとして使える「かまどベンチ」が設置されるなど、防災設備が整っています。
金沢の「金沢ゴーゴーカレースタジアム」も同様に防災備蓄倉庫が完備されています。また、長崎は10月に「長崎スタジアムシティ」が開業予定です。スタジアムを中心にアリーナ、商業施設、ホテルなどからなる複合施設で、試合がない日も楽しむことができるようです。こちらも災害時に無償提供できる自動販売機を設置するなど、防災機能が完備される予定です。
これまでにない魅力を持つ新スタジアムに要注目です。
横尾槙哉＝ＲＫＢ気象予報士・防災士
毎日新聞福岡版 2024年2月10日掲載
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