魚・市場・映画! 進化が止まらない北九州「魚町・旦過エリア」を徹底解剖
『地球の歩き方』北九州編や2025年秋以降、マリオットホテルグループが進出することで話題の北九州。なかでも話題が集まる魚町・旦過エリアを徹底解剖! 火災を乗り越え復興に向かう旦過市場の取り組みや、刺身の盛り合わせ消費量日本一の「魚の街」としての魅力を深堀りします。
さらに、「映画の聖地・北九州」を支える話題のキッチンカーや、鳥町食道街での火災後に奮起するたこ焼き店、世界中から人気の若きカメラマンも特集。魚町・旦過エリアの進化はまだまだ止まらない!
市民の台所! 小倉・旦過市場の最新事情
2022年、二度の火災に見舞われた旦過市場。現在は、18店舗が軒を連ねる「旦過青空市場」が完成し、再整備に向けて1歩ずつ前に進んでいます。また、「旦過中央市場」が今年夏にオープン予定のため、商店は青空市場に店を移しています。
旦過の魅力を一箱に詰め込める「旦過のおはこ」
2024年6月1日から始まった「旦過のおはこ」は、九州工業大学と旦過市場が共同で考案したグルメ周遊企画。利用客は弁当箱を購入後、市場内を歩いてお気に入りの食材を詰め合わせます。
「氷夢マイム」の白ごはん(200円)に「今井商店」の「タカナの油炒め」(100g260円※)を乗せて、武藤川魚商店の「うなぎの蒲焼」(1匹3,500円~※)、旦過名物「ぬかみそだき さば」(350円※)や「エビ串」(300円※)などを入れ、超豪華弁当が完成しました!
※取材日の価格
弁当箱は1個250円。自分たちの好きなものを選び、旦過市場の魅力をギュギュっと詰め込んだオリジナル弁当は、まさに宝箱! 「旦過のおはこ」は毎月第1土曜日の開催で、次回は7月6日を予定しています。
旦過市場の四季を味わえるかき氷店「KOKURA堂」
旦過市場で行列が絶えない人気店「KOKURA堂」。名物は旦過市場のフルーツをたっぷりと使用した季節のかき氷です。
今回は「桃のかき氷(1,880円)」を試食。使用するのは、旦過市場に店を構えて90年の老舗「フルーツショップ八木」で仕入れた、甘くてジューシーな桃です。シロップは「KOKURA堂」自家製。季節によってさまざまなフルーツを楽しめるかき氷は、旦過市場の新名物となりつつあります。
売り切れ必至! 「燻製処 いぶしや」の新名物「旦じゃ過」
2020年12月にオープンした「燻製処 いぶしや」。店内で食材を燻製し、定番ネタから変わり種まであらゆる燻製商品を販売しています。なかでも1番人気は「旦じゃ過(1袋300円、2袋購入で500円)」。お客さんの中には1人で20袋を購入する人もいるほど、大人気商品です。
また、店主の林 貴寛さんはYouTuberとしての顔も。自らレポーターとなって旦過市場のお店をまわりながら、特売情報や店休日などの情報をほぼ毎日発信しています。「今日の旦過市場」で検索してみてください!
鮮度&コスパ抜群! 進化する魚の街・小倉
刺身の盛り合わせ購入金額は全国1位。北九州・小倉は海鮮天国! 高級店からリーズナブルな居酒屋までが軒を連ねている。
「海鮮居酒屋 魚歌」(小倉北区紺屋町)では、7種類入りで1人前2,200円という驚きのコスパの「刺身の盛り合わせ(梅)※」を提供しています。
※仕入れにより魚種は異なります。
おいしい魚を求めて全国から人が集まるそのワケは、響灘、関門海峡、豊前海の3つの海に囲まれていることと、魚を傷つけず鮮度を生かしたままとれる“釣りもの”が多いこと。市場の仲卸のていねいな仕事ぶりも大きなポイントです。
2024年5月からは、新鮮な魚介を小倉城で堪能できるイベント「寿司&キャッスル」が始まったばかりです。
全国のバイヤーが集まる! 最強鮮度が自慢の「北九州魚市場」
全国のデパートやスーパーのバイヤーがこぞって訪れる「北九州魚市場」。北九州近隣だけでなく、大分や山陰、四国、長崎などからも水揚げされた新鮮な魚たちが運ばれます。競りの途中にも新たに水揚げされた魚たちが続々と運ばれてくる、全国的に珍しい魚市場です。
365日営業! “超鮮度”の魚を届ける「丸福水産」
「丸福水産」は24時間365日営業する仲卸業者です。九州各地から買い付けた魚を陸上・海上のいけすで泳がせ、活魚として販売。注文を受けてから、配達時間を逆算して水揚げ後、独自の神経締めで自慢の“超鮮度”を保っています。
この“超鮮度”を味わってほしい、と自社で回転寿司店「活鮨の虎」(小倉北区魚町)も経営。午前と午後の2度に分けて魚を運んでいます。
大人気の回転寿司「京寿司」の挑戦! 北九州「赤ずし」
北九州の新たな寿司の魅力伝える「赤ずし」(小倉北区京町)は、大人気回転寿司「京寿司」の姉妹店。熟成魚を使った高級な「江戸前寿司」を、「八貫にぎり」(2,300円~)などリーズナブルな値段で提供してその魅力を伝えます。
地産地消を強みとする「京寿司」が「赤ずし」を出店したのは、「北九州の魚の新たな食べ方を提案したい」という思いから。「北九州といえば寿司」のブランドを、さらに加速させる挑戦になるかもしれません。
まだまだある! 進化するまち小倉の最新事情
俳優たちが愛する話題のキッチンカー「クークーケータリング」
数々の映画やドラマのロケ地として知られる北九州。撮影チームに帯同し、俳優たちの胃袋を満たしているのが「クークーケータリング」です。
腕を振る舞うのは、元全日空ホテルシェフでオーナー・廣末憲章さん。2007年からケータリング業を始め、これまで100本以上の映画やドラマに同行してきました。
撮影がない時は、市内でケータリングをする廣末さん。坂口健太郎さんも食べたという「鶏のわさび焼き」(700円※)など、あの憧れの俳優さんが食べたメニューが味わえるかも……?!
※仕入れによって値段は異なります。
常連客の愛にあふれるたこ焼き店「たこちゃん小倉店」
2023年11月にオープンした「たこちゃん小倉店」(小倉北区魚町)。2024年1月に起こった「鳥町食道街」の大規模な火災で、店内の家具・電子機器類は使用できなくなりました。
地域の人々や常連客に支えられながら、火災から半年後にテイクアウトを開始。現在はイートインの営業も再開しました。できたての「たこ焼き」や「こくら焼き(旧・だしタコ)」(各8個660円)を、ぜひお店で!
“裏小倉”の歴史を記録するフォトグラファーの写真館「CASE Photo Studio + Gallery」
写真家の加瀬息吹さんが営む「CASE Photo Studio + Gallery」。ジャマイカでの人物・風景写真が話題となり、世界中のアーティストから撮影依頼が届いています。
七五三や成人式など地元でも撮影を行う加瀬さん。小倉の裏路地や商店街を5年かけて撮影した写真集『ウラコクラ 加瀬伊吹』(1,650円)を発売し、人気がさらに爆発しました。「地元北九州に写真のカルチャーを根付かせたい」と撮影を続けています。
歴史を重ねながら進化を続ける北九州の魚町・旦過エリア、いかがでしたか? 旬のスポットをチェックして、ぜひ足を運んでみてください!
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