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【muto42号】博多大丸「Kujaku Salon TENJIN」から最上級の買い物体験 vol.1

五感のすべてにこだわって、特別なお客様の特別な空間をつくりたかった

“Kujaku Salon TENJIN”の完成、そして街と共生する未来の百貨店への視座について、「株式会社 博多大丸」村本光児代表取締役社長にインタビューしました。

プロジェクトのはじまり

 いよいよこの秋、大丸福岡天神店東館エルガーラ5Fに、博多大丸が誇る叡智とホスピタリティの粋を集めたVIPのお客様向けの特別な空間、“Kujaku Salon TENJIN”がオープンします。
 このプロジェクトは、まさに劇的に変わろうとしている時代環境において、百貨店の未来を展望する博多大丸の明確なヴィジョンを示すメッセージの一つです。
 このプロジェクトのはじまりについてご説明します。私が大阪、東京での百貨店勤務を経て、ここ博多大丸に着任したのが2020年です。すでに当時より外商部などを中心に、年間を通じて高額のお買い物をしていただくお客様にくつろぎ、楽しんでいただけるサロンの創設を求める声が根強くありました。百貨店は売り場をつくることは得意です。お客様のニーズ、ブランドの選定、売上げ計画などを設定し店舗を充実させていくスキルは得意とする組織です。一方、サロンという形態は、直接的な売上に結びつくわけではなく投資対効果という面では、現実的な数字が見えにくい一面もありこの計画が現実化しない時期が長くありました。その後コロナ禍を迎え様々な制限下での営業も経験しました。加えて、時代も著しく変化し百貨店を巡る状況も変わってきました。たとえば、百貨店の顧客様の年齢層も年々高齢化しているのも事実です。さらに天神ビッグバンにおける周辺環境の変化などもこれまでのやり方では対応できない状況が次々に生まれています。そこで今一度戦略を練り直そうという社内の雰囲気が生まれました。これからの百貨店は、単に客数を追い求めるだけではなく、良いものをより心地よくお買い求めいただく空間の創出が未来の姿ではないかと。
 富裕層といわれるお客様の満足度を高めることの重要性も感じます。そこで、目をつけたのが博多大丸が持つ最上のサービス、ホスピタリティの粋を集めたサロンをつくることでした。場所も当初、計画がすでに進んでいた東館のレストランフロアの改装計画をストップして思い切って劇的に変えてしまおうと決断したプロジェクトの第一弾が“Kujaku Salon TENJIN”です。デザインコンセプトについては、今や押しも押されもせぬ空間デザイナーであるケース・リアルの二俣公一さんに依頼しました。重厚で品性があり、本物にこだわった最高の空間をつくっていただきました。また、われわれが特にこだわったのは、視覚、聴覚、味覚、嗅覚、触覚全てに満足できるもの。五感のすべてにおいて満足いただく空間をつくることです。細部にまで徹底的にこだわりました。

百貨店の未来に心躍らせながら

博多大丸の戦略テーマの一つに『九州の魅力、深発見』があります。九州に未だ知られていないイイモノ・イイコトを発掘し我々がブランディングやPRの支援をすることで『九州コンテンツ』の魅力を共に創る活動です。他の百貨店さんがあまり手をつけられないところをあえて深掘りしています。ローカルの良さ、九州の良さにこだわっていこうよと社員と話しているんです。オープンする“Kujaku Salon TENJIN”も様々な九州のクリエイターや伝統工芸家、アーティストの方々にご協力いただき随所に九州が育んできた美しさを感じることができる空間になりました。
 時代が変わるにつれ、お付き合いするお客様の姿も変わってきています。富裕層といわれる方々のライフスタイルも変わっていますね。土地や資産を持っておられるストックリッチから投資を主とした資産運営をされているフローリッチのお客様が増えてきているのが実感です。お客様がいろいろなものを見極め投資先を決められている。博多大丸が取り扱う商品も、アートやゴールドなどの投資目的の商品があります。その辺のマーケットの変化も興味深いですね。
 それらの消費動向の変化を目の当たりにすると、これからの百貨店は、百貨店から百〟価〝店になるべきだと思っています。より普遍的な価値こそが求められています。来年には、サロンと併設したカフェやイベントスペースも備えた九州最大規模の画廊+現代アートギャラリーも誕生します。
 天神ビッグバンについては、われわれもかなり研究しました。商業・ホテル・オフィスビルなどが計画され天神地区の就業者人口も今の2.5倍に増えるという数字もあります。自身の足元だけを見るのではなく、新しくできる施設と協働した企画など可能性はたくさんあると思っています。百貨店の生きる道は、地域共生です。博多大丸がこの街になくてはならない存在になることを常に模索していきます。福岡という街はポテンシャルが高く未来は明るいと思います。場をつくる面白さに夢中になりながら百貨店の未来を描いていきます。街が変わる時こそ、われわれにはチャンスなのです。

株式会社 博多大丸 代表取締役社長
村本 光児 氏
1989年大丸(現大丸松坂屋百貨店)へ入社。大丸心斎橋店でイベント企画、催事企画等に従事した後、本社へ異動。松坂屋との統合PJ担当や関西エリア企画担当を経て、2020年5月より博多大丸取締役。2024年3月より現職。

博多大丸外商お得意様サービス

アテンドサービス: 「雑誌で見た限定品を探して欲しい」、「会社の周年記念品、何が良いかな?」など専属の係員が、おひとりおひとりに親身になってお応えいたします。
外商お得意様限定イベント: ラグジュアリーブランドの新作発表会や、ホテルでのお買物イベント等、福岡だけでなく、東京、大阪各地の特別催事にお得意様をご招待いたします。
プレミアムサイト「コネスリーニュ」: 外商お得意様のみがログインできる会員制プレミアムwebサイト「コネスリーニュ」には、ここにしかないイベントや、ここだけの商品がいっぱい。 ※ご利用には、別途ご登録が必要となります。
ご優待サービス: ご入会初年度及び翌年度は ●Kujaku Salon TENJIN(東館エルガーラ5館)でのソフトドリンクサービス ●お買上金額に関わらず、提携駐車場の1時間半サービス ※ご入会翌々年度以降は、年間お買上金額に応じての特典となります。 ※入会翌年度の1月~12月末までの年間お買い上げ継続されます。入会金・年会費無料
お問い合わせ先: 092-712-8181(大丸福岡天神店 代表)

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この記事を書いたひと

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