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異変と不変

8日、中継で広川町の「太原のイチョウ」を訪れました。例年の見ごろは11月20日ごろと聞いていましたが、広がっていたのは黄金色に輝くイチョウ並木に、一面を埋め尽くすイチョウのじゅうたん。黄色に染まった光景に大変感動しました。

ところが、一つ残念なことが。それは一般観覧期間(11月15~24日)を過ぎてしまっていること。私有地ということもあり、期間を延長できず、一般の方は今入ることができません。

管理している方に話をうかがうと、 「期間中はほとんど色づかず緑のままだった。12月に入って見ごろを迎えたのは初めて」とのこと。

ここまで見ごろが遅れたのは昨年と並ぶ夏の暑さに加え、今年は秋の気温も高かったことが一つの要因です。

九州北部の今年の秋は、断トツで過去最も暑い秋となり、紅葉の色づきに必要な冷え込みが足りませんでした。来年こそは従来通り、季節が進んでくれることを願うばかりです。

一方、暦通り四季を感じられるものもあります。それは夜空。ちょうどこの時季はオリオン座をはじめ、冬の星座が天高く昇ります。また、13、14日はふたご座流星群のピーク。夜空は今後も変わらず、季節の移ろいを感じさせてくれます。
 

横尾槙哉=RKB気象予報士・防災士
毎日新聞福岡版 2024年12月14日掲載

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横尾槙哉