出演
社会基盤系工業化学科 3年 松本 匡生くん
メカトロニクス系情報電子科 2年 山本 莉琉くん
メカトロニクス系 1年 佃 勇介くん
科学探求同好会の3人。「有明海における海洋生物の生態調査の研究」を行いました。
地元にある有明海について、環境DNAという最新技術を用いて研究し、結果をまとめました。研究の動機は、有明海の漁獲量が年々減っているという噂を耳にしたから。
研究をするにあたっての目的は2つ。1つは、環境DNA調査により、有明海の海洋生物の生息状況を探ること。2つ目は、文献調査や魚市場調査など、様々な調査と比較することによって、漁獲量減少の実態を作り、その原因を推定すること。
環境DNAとは、環境中に放出された放物由来の生物由来のDNAのことで、フンや死骸によって海に生息している生物が分かるという調査です。まず海水を採取して、注射器で吸い取り、それを容器に入れてろ過することで、有明海に何の生物がいたのか分かりました。有明海では、約66種類11族の魚を確認。大牟田魚市場で水揚げした魚と比較すると、16種が環境DNA調査と一致することが分かりました。そこで、有明海にはいるけれど、市場には出回っていない未利用魚がいるという事を考察。今も昔も有明海で存在している魚は同じ位いるけれど、漁師さんの聞き取り調査をしたところ、アナゴの漁獲量が近年激減しているということを聞いたので、続いて、アナゴを取り巻く環境の変化に注目することにしました。アナゴは、日本でも減っているところと減っていないところがあり、それには対馬海流の流れの変化が関係しているのではないかと推測した結果、温暖化が理由ではないかと考察しました。今後は更にアナゴについての調査を深めていき、未利用魚を活用した水産資源の利用方法について検討していきたいと考えています。「調査をすることで、地域に貢献していきたい。自分たちの住んでいる地元が、より良くなると思います。」と松本くん、思いを話します。
この研究結果は、マリンチャレンジ九州沖縄大会という大会で、福岡代表として発表しました。
4月から、3年生の松本くんは、関東にある大手科学メーカーに就職します。「関東に行ったら色んなものを食べたり、色んなものを見て、たくさんの経験を積みたいです。趣味を充実しつつ、仕事も頑張っていきたいと思っています。」
2年生の山本くんは、「高校でもたくさんのことを学んで力を付けて、情報系の学校に進学し、力をもっと付けていきたいです。」と意気込みを話します。
1年生の佃くんは、「資格取得を頑張り、早い内から色んなことに挑戦して、目標や進路を決めれるように頑張っていきたいです。まずは国家資格である危険物の資格を取りたいと思っています。」と話してくれました。
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