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ランチや締めに食べたい麺から寿司まで!「天神 うまか横丁」が楽しい!【3】

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西鉄福岡(天神)駅の「南出口」から徒歩2分という、アクセス抜群の場所に誕生した飲食ゾーン「天神 うまか横丁」

天神うまか横丁

1回目の記事ではその便利さや楽しみ方について、2回目の記事では「博多くいもんや 益正」「コメコメバーガー」「えび蔵(ぞう)」の詳細レポをお届けしました。そして3回目となる今回は「長浜ナンバーワン」「満福れーめん」を実食レポートしたいと思います。

屋台の味を守り半世紀!
愛され続ける「長浜ナンバーワン」

天神うまか横丁 長浜ナンバーワン

最初に向かったのは、長浜ラーメンの老舗「長浜ナンバーワン 天神うまか横丁店」です。創業1972(昭和46)年、かつて長浜屋台街で一番の行列を誇った伝説の屋台がそのはじまり。現在は福岡を中心に東京、香港にも展開し、この度天神エリアに復活オープンを果たしました。

天神うまか横丁 長浜ナンバーワン 店長 天神うまか横丁 長浜ナンバーワン 店長

「屋台時代からの伝統を守り、みんなに愛される飽きのこない味わいがモットーです」と話すのは、店長の種村昌太さん。種村さんは創業者である竹中忠勝さんを祖父に、現在の二代目・種村剛生さんを父に持つサラブレッドで、学生の頃から「長浜ナンバーワン」で修業を続けてきたそう。キレのある麺さばきや鍋振りにも、鍛え抜かれた技が光ります。

天神うまか横丁 長浜ナンバーワン ラーメン

スタンダードな「長浜らーめん」(750円)も良いですが、今回はおすすめの「長浜伝説らーめん」(1200円)をオーダー。自家製のチャーシュー6枚に半熟の煮玉子、辛子高菜もトッピングされた豪華バージョンです。

「長浜ナンバーワン」といえば何と言っても豚骨スープがうまい! これに尽きます。まろやかでコクがありながらも後口はすっきり。長浜ラーメンらしいシンプルでサラッとしたタイプが個人的にも好きなので、“やっぱこの味やね~”としみじみ感じます。

天神うまか横丁 長浜ナンバーワン ラーメン

「セントラルキッチンでスープを仕込んでいるの?と聞かれることもありますが、うちはスープやタレ、チャーシューなども店内で自家製。スープは臭みが出ないよう、豚の頭骨や丸骨を丁寧に下処理し、火加減を調整しながら特注の寸胴の中でじっくりと旨味を抽出しています」と種村さんは話します。

麺はもちろん、屋台ラーメンらしい低加水の細ストレート麺。このパツッパツッと弾けるような歯切れの良さが最高ですね。余談ですが、辛子高菜はコリコリと食感が良いものと、ピリッと辛味が利いたものの2種類を独自に混ぜ合わせているそうで、細やかなこだわりにもグッときました。

天神うまか横丁 長浜ナンバーワン 餃子

続いてサイドメニューで外せないのは、一つひとつ手包みで仕上げているという「博多餃子」(4個300円、8個500円)。表面はパリッと、中の餡は甘味があって、ビールもぐんぐん進みます。

そしてもう一つ私が推したいのは「長浜ナンバーワン」の店舗の中でも、「博多デイトス店」と「キャナルシティ博多店」、そしてここ「天神うまか横丁店」でのみ提供されている「炒飯」です。

天神うまか横丁 長浜ナンバーワン 炒飯

写真はフルサイズの「炒飯」(600円)で、自家製の刻みチャーシューを加え、豚骨スープで仕上げるのがおいしさの秘密。鍋をガンガン煽りながら作る炒飯はパラッと口の中で解け、ふんわり広がる卵の香りも格別です。

また、平日~15:00までは「半炒飯」(370円)が100円引きに! ラーメンと一緒に注文できる「餃子4個+半炒飯」(660円)などのセットも用意されているので、こちらもお見逃しなく。

冷麺から寿司まで本格派!
板前の腕が光る「満福れーめん」

天神うまか横丁 満福れーめん

お次は、同ビル(西鉄今泉ビル)1階にある小料理店「和酒肴屋 蔵洲」の新業態「満福れーめん」へやって来ました。「和酒肴屋 蔵洲」は、割烹や料亭で研鑽した大将の小川さん夫妻が1998年に開業した和食店。長浜鮮魚市場から届く新鮮な鮮魚や九州産をはじめとした旬野菜を生かした料理が評判の一軒です。

ではなぜ「れーめん」なのか? その疑問には、女将の小川祐子さんが答えてくれました。
「『蔵洲』とは違う新業態、新しい名物を……と考えた時に挙がったのが冷麺でした。主人や私、店を手伝ってくれている息子や娘も、みんな盛岡冷麺が大好きなんです。福岡で盛岡冷麺を気軽に食べられるお店ってそう見当たらないので、ないなら作ろうと!(笑)」

天神うまか横丁 満福れーめん 

そうして盛岡冷麺の研究を重ね、出汁を取るという和食の技術も生かして生まれたのが、オリジナルの「満福れーめん」(950円)です。今回は新登場の「特製辛味噌れーめん」(1,200円)をいただきました。

牛骨と鶏ガラでとったスープはスッキリと澄んでいて、食べ進めるほどに旨味、甘味がどんどん重なっていきます。特製の肉味噌やキムチ、野菜の食感も相まってこれはうまい! 後を引くおいしさです。

天神うまか横丁 満福れーめん

馬鈴薯でんぷんや卵で作られた半透明の麺は、モチモチ、シコシコとコシがあり、喉越しも抜群。ランチや飲んだ後の締めにもぴったりですね。

天神うまか横丁 満福れーめん 牛サガリステーキ

そして、もちろん「蔵洲」の素材を生かした逸品もズラリと揃いますよ。写真は特製のジャポネソースをかけた柔らかな「牛サガリステーキ」(1,200円)。添えられた手作りのスパサラまできっちりおいしいのが、またポイント高いです。

その他、カツオ・昆布・アゴの出汁が利いた「おでん」や「海鮮丼」も人気。かつて「蔵洲」の人気ランチメニューだった「塩サバ定食」(800円~)もランチタイム(~LO14:30)限定で復活しています。

天神うまか横丁 満福れーめん 寿司 天神うまか横丁 満福れーめん 和牛寿司

さらに夜の部(17:00~)では、この道57年というベテランの板前さんが握るお寿司も楽しめるというから驚き! 写真はおすすめのネタを盛る「お寿司5貫盛り」(1,320円)と、博多和牛の高級部位イチボを使った「和牛肉寿司」(660円)です。

天神うまか横丁 満福れーめん 巻き寿司

お寿司は2貫付けで注文することができるほか、お酒のアテ=“アテ巻き”としても楽しめる細巻きも揃っていました。イチオシは、サーモン巻き・トロタク巻き・カッパ巻き・海老キュウ巻きを盛り合わせた「巻き寿司盛り」(1,700円)。これは日本酒も進みますね~。ちなみに、私の大好物「ヒレ酒」もメニューにあったので、次はこちらをいただこうと思います。

本格的な味を昼も夜も気軽に楽しめる「天神 うまか横丁」……やはり恐るべし! 次回は「大明担担麺」と「バソキ屋」をレポート予定なので、どうぞお楽しみに。

*1回目の記事は▶︎コチラ
*2回目の記事は▶︎コチラ

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この記事を書いたひと

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