PageTopButton

「気化熱」で暑さ対策!

6月27日。九州北部は観測史上最も早く梅雨明けしました。早すぎる真夏の到来に悲鳴をあげている人も多いでしょう。以来、各地で真夏日(最高気温30度以上)や猛暑日(35度以上)が続いています。この暑さ、どう乗り切ったらいいのでしょうか。気軽にできてエコなのが「気化熱」による暑さ対策です。

「気化熱」とは、水が蒸発する時に周りから奪う熱のことで、これにより周りの気温を下げる効果があります。昔から行われているのが打ち水。水を地面にまくことで、蒸発するときに地面の熱を奪うというわけです。場所にもよりますが、体感としては約1.5度涼しく感じると言われています。マンションなどにお住いの方は、夕方ベランダに水をまくと、夜の暑さが多少なりとも和らぐのでオススメです。

また、とても暑い日に海やプールなどで遊ぶ時も「気化熱」は効果的。水から上がった後、タオルで体をふかずにそのまま休憩することで、体に残った水が蒸発し、気化熱の効果で体温を下げることができます。お風呂上りの湯冷めと同じ原理ですね。

他にもすだれや日傘などで直射日光をさえぎることもエコで効果的な暑さ対策となります。さまざまな対策を駆使してこの夏の猛暑も乗り切りましょう!
 

横尾槙哉=RKB気象予報士・防災士
毎日新聞福岡版 2025年7月12日掲載

この記事はいかがでしたか?
リアクションで支援しよう

横尾槙哉