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財津和夫、真っ暗なステージ上で会場の「気」を感じ観客と繋がるコンサートの一体感

TULIP・財津和夫が、時にはステージ上で何を感じているのかを明かすRKBラジオ『財津和夫 虹の向こう側』。10月26日の放送では、「気」を感じ、「音」を通じて繋がるコンサートの素晴らしさを語ります。 なお、今回の放送は、プロ野球日本シリーズ中継のため、17時00分(午後5時)からとなりました。

「曲だけじゃなくて、詞もいい」のが良い曲

「昔のテレビドラマ『オズの魔法使い』の話題で、夫婦で盛り上がりました。以前、財津さんがステージで歌った『Over The Rainbow』を聴きたいです」というお便りを紹介しました。
財津「歌いましたね、僕も大好きな曲なんで…忘れちゃったな、どんなアレンジで歌ったか。でもこれ、本当に名曲です」
下田「希望が持てる内容です」
財津「ホントそうなんです。曲もいいんですけど、歌詞もいいです。『曲だけじゃなくて、詞もいい。詞だけじゃなくて、曲もいい』っていうのがいい曲なんです」

下田「オズの魔法使いはたくさんの舞台・映画・ドラマになっていますけれども、このドラマ、私は記憶にはないんです」
財津「僕もないです。1974年から75年に放送されたのなら、この頃は、私、東京に出ていって2年後ぐらいですから必死でした。だからもう周りのことは阿呆なメンバーの事しか覚えてないです」
下田「そこに熱中していたわけなんですね…こうして、歌い継がれて、そしてステージで財津さんも歌われるって『Over The Rainbow』って名曲なんでしょうね」

 

 

テレビドラマ『オズの魔法使い』は昔のテレビドラマ 主人公のドロシー役がドラマ主演デビューのシェリー、ブリキマン役が常田富士男、ブリキマン役が「ノッポさん」こと高見のっぽ、監修が寺山修司。お便りでもお知らせ頂いたように、赤と緑の色眼鏡(実際には、多くの視聴者はセロファン紙を利用)を使う3D立体映像などで、当時かなり話題になりました。(他系列のドラマですが…)
長々と説明したのは、『財津和夫 虹の向こう側』の番組タイトルの鍵の一つが、ミュージカル『オズの魔法使い』の『Over The Rainbow』なのですが、二人ともこのドラマを知らなくて、残念でした。

 

「気」に「音」が介在している

財津のコンサート会場で心を動かされた、温かい気持ちになった、というお便りを頂きました。
財津「ありがとうございます。僕は心配してたんですよ、(コンサートの第1部の曲が60年台の洋楽で、観客が)知らない曲だから、『皆さん飽きるんじゃないかな、寝ちゃうんじゃないかな』とか。本当にそれが心配で、毎回エクスキューズしながら、歌に入るようにしているんです」
下田「やっぱり、『あー、あの曲あった』とか『あの頃自分は何歳だったな』とか思い出したりとか、心地よくなるものはありました」
財津「でも、それは僕だけなんです」
下田「いや、みんなそうですよ」
財津「客席の人は若いんです。もちろん年取った方もいらっしゃいますけど、客席と私とでは多分10年(10歳)違ったりするんです。割と有名な曲なので、『聞いたことがある』とは仰ってますけど」
下田「財津さんの歌声で、新たにかつてのアーティストを知るっていう機会にもなりますし」

お便りの続きでは、「ステージの財津さんとの一対一の繋がりではなく、会場に満ちている音楽でお互いに繋がりあえた。一緒に歌いたくて繋がりたくてまたコンサートに参ります」とも頂きました。
財津「すごい。(お便りに)書かれていることが染みますね」
下田「一体感って、ステージにいて感じられるものなんですか」
財津「感じるときありますね。真っ暗で、何もわかんないんですけども、<気>っていうのがあるじゃないですか」
下田「はいはい」
財津「気が伝わったりするんですよ、不思議な話をしますけど。そういう時に、コンサートっていうものの素晴らしさを感じます。日常ではあまり気を感じることがないでしょう」
下田「ないです」
財津「そこに、<音>が介在していて、それを通じて何か繋がっているとか、交流があるっていうのが、音ってすごいなって思います」
下田「そうですね。だからコンサート行く方もやめられないし、財津さんもコンサートで歌い続けていらっしゃると思います」
財津「本当にそうなんです」

今日の一曲はザ・ビーチ・ボーイズ『God Only Knows』(神のみぞ知る)。1966年にシングルリリースされています。
財津のソロコンサートでもカバーされており、財津が熱唱しています。

次回11月2日の放送は、通常通り18時15分(午後6時15分)からの予定ですが、日本シリーズ中継がある場合は放送時間が17時(午後5時)からに変わります。
民族楽器について、お話しします。

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