「身近な情報の発掘」
に挑む
PROFILE
新卒2020年入社
金子 壮太Sota Kaneko
報道局 情報番組部 ディレクター
取材を通じて誰かの人生を垣間見る、
魅力的な仕事
私の仕事は番組制作ディレクターです。1年目はテレビ制作部で短い番組を制作し、2年目の夏に異動して、現在は夕方の情報生番組『タダイマ!』を担当しています。番組内で放送する15分ほどのメイン特集も月に数回、制作します。
特集では、ずっとヨットをやっていた縁で、福岡出身のオリンピック選手を育てた、伝説のコーチを密着取材しました。また貧困による教育格差をテーマに、塾に通えない子どもたちに無料で勉強を教える塾を運営する方を紹介しました。今は、海の環境保全に関する特集を制作中。ヨットに乗るせいか、やはり海には関心があります。
「博多湾のレジェンド」と呼ばれ、自作ヨットでクルージングを楽しむ82歳の男性を1年間取材したことがありますが、カメラを通じて、その方の人生を垣間見た思いがしました。興味深い人物にフォーカスして深い話が聴ける点に、手ごたえを感じます。また、福岡市科学館にRKBの常設ブースを設置したのも、創作意欲をとても刺激された思い出深い仕事です。時には、自社制作番組のコーナータイトルロゴをデザインすることもあります。1年目から、本当に多くの仕事を任せてもらっています。
意思を持たない指示待ちタイプは、
楽しめない会社
ずっと地元福岡で暮らしてきて、大学院ではプロダクト(工業製品)デザインを専攻しました。高校・大学とヨットを続け、2人乗りの船も2隻作りました。
工業デザイナーになるつもりで大手メーカーをいくつも受験しましたが、望みが叶わず進路に迷いました。でも、やはり「つくる」ことが好きで、何か表現する仕事に就きたかった。それに、豪雨災害に見舞われた福岡・朝倉の復興支援に参加した経験から、地域の課題解決につながる仕事がしたいと思うようになりました。そんな時、ふとした縁で現役の番組プロデューサーやディレクターに話を聴く機会があり、番組制作にも関わらせてもらって「放送の仕事をやってみたい」と思ったのです。
RKBは本人の意思を尊重し、任せてもらえる会社です。言い換えれば、自分の意思を持たない指示待ちタイプの人には、楽しめないかもしれません。RKBにはテレビやラジオなど多様なメディアがあるので可能性も広がりやすいですよ。私も今、さまざまな専門分野の基礎を勉強しているところです。
未来の仕事を創造するために
向き合う、自分の課題
従来のテレビの枠組みに留まっていては、未来は見えないでしょう。若い世代が地上波を見る時間は、中高年層に比べてかなり少ない。もっぱらYouTubeやNetflixなどネット動画が隆盛で、家にテレビがない人も珍しくない時代です。それでも、映像がなくなることはありません。だから、そこに新たな仕事を生み出せばいいと思っています。
ローカル局の存在意義は、身近な情報をいかに的確に、迅速に取り上げられるか。ネット動画は、決してローカルな話題を取り上げるのに適した媒体とは言えず、そこは地元放送局の得意分野です。テレビ、スマホ、タブレットといったデバイスにとらわれず、人の暮らしに役立つコンテンツをいかに提供していくかで、新たな層にアプローチできる可能性は広がります。
個人的な目標としては、30分や1時間など、今まで作ってきたものより長い番組を任せてもらえる立場になりたいですね。
そのためにも、「興味を持って相手の話を聴く」ことが私の課題だと思っています。興味があることにはすぐのめり込むのですが、それ以外のことにアンテナを向け、新しいことを勉強するのが苦手です。しかし、それでは自らチャンスをみすみす逃すようなもの。ここは真剣に自己変革しようと思っています。
国体準優勝のヨットと、
黒帯挑戦中の柔道に夢中
休日は後輩とよくヨットに乗ります。2017年には国体で準優勝しました。また、社会人になって柔道を始め、現在、黒帯を目指して昇段試験に挑戦中です。同期とは、普段からよく食事をしたり旅行に行ったりします。一人旅も好きです。今年の春は往復8日間かけて250CCのバイク旅をしました。一般道だけを使って東京と福岡を往復し、ヨット仲間を訪ねる旅を満喫しました。