「信頼される自分への成長」
自分への成長」に挑む

PROFILE

新卒2020年入社

吉松 真希Masaki Yoshimatsu

報道局 報道部

夜討ち朝駆けで事件や事故を追う、
報道の世界

私は警察担当で、事件や事故が起きたらすぐに駆け付け、取材をして原稿を書き、時には現場でリポートもします。情報は警察署回りや警察幹部を直接訪ねて集めます。他社より少しでも早く、確かな情報をキャッチできるよう、粘り強さとフットワークの軽さが求められます。現在警察担当チームは5人前後で、私が一番の若手。休日でも事件・事故は発生するので、いつもスマホをそばに置いています。
原稿は現地で書いて送ります。以前はデスクに「まだか?」と催促され、迫り来るオンエア時刻に震えながら書いていました。原稿はニュースの尺の1分間に合わせて約300字。そこに必要な情報を簡潔に収めなければなりません。リポート取材などの企画ものは3分半で1000字くらい。これは起承転結に頭を悩ませます。先輩や上司の視点の広さには、いつも驚かされます。私が行き詰っていても「こういう切り口で探ってみたら?」と思ってもいない見方でアドバイスをもらいます。やはり引き出しの数が圧倒的ですね。また、報道の現場に立つようになって、言葉選びの大切さを再認識しています。

記者である前に人として
信用されるための成長を

福岡市で生まれ育って東京の大学に進みました。高校までほとんど見なかったテレビを、大学で一人暮らしを始めてからよく見るようになりました。子どもの頃からずっとサッカーを続けていて、練習の疲れをテレビが癒してくれたのです。サッカーと同じくらい没頭できる仕事がしたいと思った時、テレビ局が思い浮かびました。体力と忍耐力には自信があるので、その点は役に立っています。
RKBの報道局は、動いて、感じて、考えさせ、人を育てる部署です。ただし、成長するには自律心が欠かせません。主体的に取り組まないとすぐに置いていかれます。語彙力、文章力、そして精神力を鍛えられて強くなり、失敗をくり返しながら仕事の勘を身に付けていく感じです。
報道記者にとって特ダネをつかんだ時の気分は格別です。一方で、地道な取材を積み重ねながら独自の情報を発信できた時も手ごたえを感じます。内水氾濫が問題になった佐賀の豪雨災害では、現地へ何度も足を運んで住民の皆さんの悩みや思いを取材し続けました。ニュースを見て「取り上げてくれてありがとう」「吉松さんに出会えてよかった」と言われた時は本当に嬉しかった。
本音を引き出すには、記者である前にまず人として信用してもらうしかありません。欲しい答えを引き出すだけの浅い取材で済ませることもできますが、それでは成長できません。日々の取材で、コミュニケーションの取り方や考え方を学んでいるところです。

一人の人物に焦点を当てる
長期取材に挑みたい

RKBは変化し続ける会社です。視聴者のニーズに応じて番組改編をくり返しながら、社会の求めるメディアの在り方を追求しています。ネットの進化で人々の楽しみ方が多様化し、確かに近年はテレビの視聴率が下がっています。でも情報の正確さや信ぴょう性では、テレビの存在価値が依然として高いのも確かです。テレビだけでなくネットでも情報が発信できるようになって、視聴者にとっての選択肢は広がりましたが、災害報道や選挙速報など、テレビが今も大きな役割を担っているシーンはたくさんあります。
個人的には単発の取材だけでなく、今後は1人の人物に焦点を当てた長期的な取材にも挑戦したいです。1人の方にじっくりと向き合うには、深い信頼関係が求められます。それだけ相手に信頼してもらえる人間に成長したいし、後輩ができた時には先輩としてちゃんと導ける力を身に付けておきたいですね。何より、頭で考えるだけでなく、行動して努力し続ける、有言実行の人間でありたいです。

睡眠、ネット動画、
フットサルで過ごす休日

家族の存在に助けられています。1年目はとにかく寝るだけ寝て体力回復していました。今は体力を温存するコツもわかってきたので、睡眠以外に2匹の愛犬と遊んだり、フットサルや、最近始めたサイクリングでリフレッシュしています。刑事モノのドラマや映画も好きですね。警察の方もよく見ていて、共通の話題になるんですよ。