「テレビの新しい見せ方」
に挑む

※2018年 箱根駅伝(10区)出場

PROFILE

新卒2018年入社

谷口 耕一郎Koichiro Taniguchi

制作・スポーツ局 スポーツ部 
ディレクター

※2018年 箱根駅伝(10区)出場

「難しい!悔しい!でも楽しい!」
という思いが原点

ホークス戦の結果などニュース原稿を書いたり、スポーツ選手の番組を作ったり、中継車から指示を出したりする幅広い仕事です。選手のインタビューはいまだに緊張します。彼らはスポーツに命がけで向き合っている。だから、しっかり準備してきちんと話を聴く姿勢を大切にしています。
自分の企画が放送されるのは嬉しいです。取材相手に喜んでもらえた時や、試行錯誤しながらチームで番組を作るプロセスに手ごたえを感じます。先輩から最初に「スポーツ中継は先読みが大事。次に何が起こるか想定して動け」「ディレクターがきちんと指示を出さないとまわりは動けない。とにかく大きな声を出せ」と教わり、それを実践しています。
まだまだ勉強している途中です。
2年目に初めて担当したホークス戦の中継は、ほろ苦い思い出です。大きな失敗はなかったけれど、的確な指示が出せず、まわりを混乱させる場面がありました。「難しい!悔しい!でも楽しい!」というあの時の思いが、今の私につながっています。別府大分毎日マラソンに大学時代の陸上仲間が出場してくれた時は、制作側の立場で彼が走る姿を見守りました。初めて駅伝のチーフディレクターを担当した時はカメラの位置一つ決めるにも、警察への連絡など多くの事前調整が必要で番組制作の大変さを実感しました。スポーツ中継の苦労が身に染みました。

ちゃんと叱って、教えて、
導いてくれる先輩たち

子どもの頃から見ていたRKBには愛着があります。大学は関東でしたが、福岡で暮らしたくて地元で就職することにしました。
私は陸上の長距離選手でした。中学~高校時代、マラソンや駅伝のテレビ中継を見て「自分もこんな選手になりたい」と思ったものです。だから今度は、子どもたちにかつて私が感じた思いを届けたかった。また、画面に映らない多くの無名選手が努力する姿も、多くの人に知ってもらいたい。そんな理由で放送局への就職を志しました。RKBはもともとスポーツ番組が多く、駅伝やマラソンの中継もあります。そんなスポーツに強い点が、RKBを選んだ理由です。
ここには、一つひとつの仕事を丁寧に進める、まじめな人が多い。部署間の連携が得意で、社員同士の関係も温かくおだやかです。部署に関係なく、ちゃんと叱って、教えて、導いてくれる先輩に、私は育ててもらっています。自分の変化を実感できる職場です。

ネットがもたらす、
テレビの“新しい見せ方”

ネットの台頭は、テレビにピンチだけでなくチャンスももたらしました。
例えば、福岡のローカルニュースをライブ配信で全国から見られるようになったし、私が作った特集もYouTubeでいつでも見られます。クロスカントリー選手権でもライブ配信が始まり、テレビ中継だけではできなかった〝新しい見せ方〟がスポーツの世界で広がっています。スポーツはライブが一番おもしろい。“新しい見せ方”はスポーツの魅力をグンと高めました。確かに、従来のテレビの在り方が通用しなくなった面もあります。でもチャンスは間違いなく広がった。今後もネットの利点を活用しながら〝新しい見せ方〟を追求し、私に何ができるか考え続けます。
RKBは、別府大分毎日マラソン、クロスカントリー日本選手権、選抜女子駅伝など全国ネットの中継番組が多いので、私もより大きな規模の中継を担当して経験を積み、スポーツの楽しさやアスリートの思いを伝えていきたい。「競技に恩返しするという思いを忘れるな」という先輩からの言葉を大切にしています。私は競技者として、いろいろな経験をさせてもらいました。これからは仕事で恩返しをします。

旅で出会うさまざまな価値観が、
人生の幅を広げる

休日はたっぷり寝ます(笑)。旅行も好きです。2年目の夏、オーストラリアのシドニーを一人で訪れ、現地で迷子になった時、地元の方が親切に声をかけてくれて助かりました。旅の楽しさは、未知との出会いと初めての自然を体感すること。知らない土地でさまざまな価値観に触れるたびに、人生の幅が広がるのを感じます。