豚バラなし！ 鶏のあらゆる部位を堪能できる焼鳥店５選

※焼とり 鳥次（大濠公園）
焼き鳥 貴（高砂）
鳥いち（警固）
焼鳥 高田（舞鶴）
焼とり 熟成魚 木崎（高宮）

福岡で焼鳥といえば「豚バラ」が不動の一番人気。関東では鶏の串焼きを出すのが焼鳥屋で、そのギャップに驚く来福客も多いようですが、最近は福岡でも鶏だけを提供する焼鳥店が増えています。その中から希少な部位や珍しい品種の地鶏を食べられる店など、UMAGAが厳選した５軒をまとめて紹介します。

鶏のうまさを丸ごと味わえる関東風焼鳥と自然派ワインを【焼とり 鳥次】

福岡城大手門の正面にある「焼とり 鳥次」は寿司屋を思わせるカウンター席のみで、アンバーな色調の落ち着いた雰囲気。大将の小林龍治さんは食鳥処理免許を持ち、内臓付きの丸鶏を店内で捌くことができるのが最大の強みです。鶏は福岡近郊から朝締めの若鶏を仕入れ、隣にある系列の水炊き専門店「橙」と使い分けています。
メニューはおまかせコースのみ。定番の「さび焼き」から希少部位の「ソリレス」、タレ焼きの「かしわ」、つなぎを使わない名物の「とりだんご」など焼鳥５種類と、合間に出される季節の野菜にスープが付き、もちろん追加の注文もできます。ご飯ものは別料金ながら名物の「そぼろ丼」が用意されており、これで締めないことには「鳥次」に来た気になれません。さらに15年前の開店当時から自然派ワインの品揃えで知られ、福岡におけるブームの火付け役になった店の一つ。焼鳥の脂と塩味を洗い流してくれるスッキリとした酸味のある白ワイン合わせるのがオススメです！
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全国各地の地鶏を使った関東スタイルの焼鳥をおまかせで【焼き鳥 貴】

高砂の南側エリアにある「焼き鳥 貴」は、福岡の焼鳥好きから一目置かれている店。他の焼鳥店と大きく違うのは、兵庫県産「高坂鶏」をはじめ、高知県産「土佐はちきん地鶏」、鹿児島県産「さつま知覧鶏」など全国各地の希少な地鶏を厳選し、約25種類もある串焼きからストップをかけるまで提供するという独自のスタイルにあります。
カウンター席に着くと高坂鶏の「ささみワサビ」に始まり、「ソリレス」や「リードボー」「ちょうちん」など、他店ではなかなか食べることができない希少部位が続々と登場。鶏以外にも新鮮な野菜や厚揚げなど、途中に口直し的な串物が挟まれます。他にも「ひざ」や「そで」「ぼんじり」といった珍しい串が食べられるので、気になる部位があればぜひ頼んでみましょう。締めのご飯物には「そぼろ飯」「TKG」「とり茶漬け」「鶏だしぞうすい」などが用意され、最後まで関東スタイルの焼鳥を堪能することができます。
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若き店主による端正で美しい焼鳥をカジュアルに楽しめる【鳥いち】

場所は警固本通りと国体道路の間にある一方通行路。スッと伸びるカウンターの中央に焼き台が据えられた寿司屋を思わせるシンプルなインテリアで、関東スタイルの焼鳥を気軽に楽しめるのが「鳥いち」です。店主の松永一平さんは前述の「鳥次」で修業し、鶏だけを使う関東スタイルの焼鳥を受け継ぎながら、独自のセンスと美意識による新境地を開拓している若手の焼鳥職人です。
焼鳥は５串・７串・９串のおまかせが基本で、盛り合わせではなく１本ずつ順番に出てきます。「さび焼き（ササミ）」に始まり、希少部位の「ボンジリ」、つなぎを入れずに捏ねた「だんご」、白ネギをむね肉で巻いた「ネギ焼き」などの一本一本が美しく、職人ならではの美意識を感じさせてくれます。締めには「そぼろ丼」が定番ですが、裏メニューとして数量限定の醤油ラーメンも人気です。一品料理をつまみにしながら、日本酒やワインを楽しむ２軒目利用もできますよ。
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大ぶりなネタの関東焼鳥を、おまかせで手軽に楽しめる【焼鳥 高田】

中央区舞鶴にある福岡法務局のすぐ近くというロケーションで、古い家屋を改装した白壁に掛けられた白い暖簾が目印の「焼鳥 高田」。Ｌ字形カウンター５席にテーブル４席というこぢんまりとした店内で焼き台に立つのが店主・高田真人さんです。焼鳥好きが高じて脱サラして大名の名店で修業をした後に独立。独自のアイデアも加えた「高田流」ともいえる焼鳥を提供しています。
焼鳥は箸休めのサラダとスープが付いた５本からのおまかせが基本で、「好きなものを食べて満足してもらいたい」というのが高田さんの基本ポリシー。客と会話をしながら、臨機応変におすすめのネタを焼いてくれます。大ぶりにカットされたネタは部位に応じた味付けと炭火による火入れも絶妙で、コスパの良さとともに十分な満足感を得ることができます。２階には４名から最大12名まで座れる掘りごたつ式の座敷があり、家族連れや貸切の宴会など、様々なシーンで使えるのも魅力です。
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高宮の隠れ家で熟成魚と関東焼鳥のコースを思う存分に【焼とり 熟成魚 木崎】

西鉄平尾駅から高宮駅へと向かう高宮通りの道すがら。ビルとビルの間に挟まれた細長い小径の奥にあるのが「焼とり 熟成魚 木崎」です。店主の宮川優さんは寿司屋を皮切りに和食や焼鳥など様々な店で経験を積んできた料理人で、豊富な知識と技術を注ぎこんだ熟成魚と焼鳥の「おまかせコース」のみを提供。魚種によって氷温で数日から数週間から１ヵ月以上も寝かせて熟成させ、自家製の調味料を用いながら素材の持ち味を最大限に引き出しています。
コースの後半に登場する焼鳥は、朝締めの宮崎産ハーブ若鶏を丸ごと一羽捌き、炭火でじっくり火を通した５本ほど。むね肉にフレッシュな香りを添えたワサビ焼きに始まり、「ハツ」のタレ焼き、「ベンケイ」などの希少部位に、ギンナンやスナックエンドウなどを織り交ぜながらテンポ良く焼かれ、備長炭による火入れも絶妙です。熟成魚、焼鳥に合わせた日本酒の品揃えも充実していて、料理に合わせたペアリングを楽しむのも一興です。
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※このまとめ記事は各店記事の公開時点の情報ですので、その後変更になっている場合があります。

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