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七隈線延伸でさらにアクセス良好な〈天神南〉がグルメエリアとして注目

UMAGA

1年半ほど前に天神南の路地探訪記事をアップしましたが、今も変わらず「UMAGA」はこのエリアに注目しています。この1年半の間にも、このエリアには様々なお店がオープンし、福岡有数のグルメエリアとして注目されてきています。さらに、つい先日地下鉄七隈線が延伸され、博多駅からのアクセスが断然よくなったので、今後ますます街が活気づくのは間違いありません。

前回はこのエリアの中でも渡辺通りの1本東側の路地を紹介しましたが、今度はそれよりさらに東側の路地を歩いてみました。ここは天神側でいえば、国体道路、大丸の斜め前、昨年まで「フレッシュネスバーガー」があったところから南に入る道です。余談ですが、この入口にある靴屋さん、いつ頃からあるんですかね~。買ってる人を見た記憶があまりないのですが、長く通うお客さんがついておられるのでしょうか。

老舗靴屋うめや

さて靴屋さんも入っているこのマンションはかなり昔からあり、有名どころでいうと「炉端 雷橋」が人気です。しかし「雷橋」よりだいぶ前から「和風串揚げ 膳」や和食の「荒木」が営業しています。これらはぼくがまだ渡辺通にあった会社に勤めていた頃ランチに来ていましたから、少なくとも四半世紀以上はあるはずです。そしてこのマンションは2階にも飲食店が入っています。先ほどの「雷橋」の姉妹店「肉の雷橋」を筆頭に、「トラットリア アッカ」、そして以前は歌手の氷山きよしさんの親戚にあたる方が長くやっていた焼鳥店「いわた」がありましたが、今は「安兵衛」という焼鳥店になっていました。

金剛園

さらに南に進むと右側に「金剛園」という焼肉店、そしてその裏には「路地裏カレー Tiki」があります。いつも行列なのですっかりごぶさたしてますが、もうオープンして10年くらいになるスパイスカレーの草分け的な店です。確か高砂の「GARAM」と同じくらいの時期で、今でこそスパイスカレーの店が多い街といわれる福岡ですが、当時はまだほとんど目にしませんでした。この「Tiki」の店主は元々バー「BORABORA」「EXIT」「NOIS NOIZ」をやっており、私もかなり通ったものです。その頃は、まさか彼が朝早く起きてカレーを作る人生を歩むとは夢にも思いませんでした。

うめぼし

「金剛園」の目の前は以前中華そばの「郷家」でしたが、今は居酒屋「食堂うめぼし」が入り、その上にはカフェ「bound」があります。入口が小さくてわかりづらいのですが、よかったらUMAGAの記事を参考に寄ってみてください。

リバコマ ユメキチワイン

右手に「コマツ」系列の「リバコマ」を長めながら薬院新川を渡るとすぐ左側は「Yumekichi Wine」です。以前はアンティーク着物の「夢吉」の経営でしたが、今は元々ここの店長をやっていた方が独立開業した大手門の「魔灯路場amber」がここも経営しています。その隣にはこれまた超老舗のジャズ喫酒「JAB」が今も健在。おそらくもう50年は越えてるはずです。
もう少し進むと右側に見えてくるのが「寿し処 うえ田」で、ここももう50年に近いそうです。コースオンリーではなく自由に好きなネタを注文できる昔ながらの町寿司です。

ジャズ喫酒JAB

次の点滅信号の四つ角にあるのがこの路地で一番の人気店といってよい「すみ劇場 むさし坐」です。ここは「JAB」の裏手にある焼鳥の「六三四(むさし)」の姉妹店なのですが、ここはこのエリアに「五二六(こじろう)」「博多 喜多郎寿し」と計4軒の店を出していて、いずれもいつも満席の大盛況というグループなんですよね。

むさし坐

その隣にはもつ鍋の「きんぎょ」などの系列の最新店「Roddi」、その隣には「BY BLUE」というスタンディングの店があります。さらに奥に進んでいくと左側にスペイン料理、バスク料理の「山バスク」、その2階にはバー「フゼラフ春吉店」があります。これらはどちらも清川の「フゼラフ」の系列店ですね。
歩いていると、このエリアって小さなホテルが増えてますし、なにげにアパートもできてるんですよね。昭和の長屋のような建物もまだ残っていたり、個人宅もあったりして、けっこうまだまだ開発の手が入りそうな気配を感じます。

天神南の長屋

さて、もう少し奥に行くと右側には新しめのビルの1階に有名なラーメン店「らぁ麺 なお人」があり、さらに奥に行くと寿司の「喜ふく」があります。「喜ふく」、いつの間にか看板なくなってるんですね。予約サイト「一休.com」によるとおまかせコースは21,380円のようです。

フリッジ

さて「喜ふく」からさらに進むと左の角にイタリアン「Fridge」があります。ここも20年以上やってるんじゃないでしょうか。もっとも最初の頃は今のような食材にこだわったイタリアンではなくて、カジュアルなダイニングバーでした。「Fridge」というのは「冷蔵庫」という意味なのですが、当時は入口が冷蔵庫のドアになってたんですよね。ぼくもときどきふらっと1人でお邪魔して、食事をしたりワインを飲んだりさせてもらいながら、業界情報の交換をしています。
ここがこの路地の終着点、いや、正確にはもう少しまっすぐ行ったところにあるコーヒーの店「manu coffee」まででしょうか。

マヌコーヒー

今回歩いてみて、自分が持っていたイメージ以上にこのエリアには駐車場が多いことに気がつきました。つまりそこにはまだマンションやビルが建つ可能性が高いということ。いや、もしかしたら随分前から噂がある道路拡張のために何も建てずに駐車場にしてるのかもしれません。
元々春吉も古い街並みが残る街でしたが(今も銭湯があったりしますが)、マンションやホテルがどんどん建ってお店も増えていきました。この天神南も近い将来そうなるのは想像に難くありません。そしてその流れはさらに南のホテルニューオータニあたりまで伸びることでしょうから、まだまだ当分このエリアから目が離せません。

UMAGA編集長 弓削聞平

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