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作家ものから産地ものまで、充実のラインナップ

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料理と切っても切れない関係の器。お気に入りの器があるだけで、料理をすることや誰かをもてなすことがより一層楽しくなるものです。作家ものや民芸、アンティーク、世界各国の器まで、収納場所に困るほど器を集めてしまうライターの森脇美奈さんが、こだわりのセレクトが光るお店を紹介していきます。

毎月、器のお店を紹介しているこの企画。今月はどこのお店に相談しようかと考えていたところ、編集長から「アミュプラザ博多のDOUBLEDAYに最近行きましたか? いい品揃えでしたよ」という提案が。そういえばしばらく足を運んでいなかったので久しぶりに訪れてみました。

「DOUBLEDAY」は、雑貨好きの方にはおなじみのライフスタイルショップ。関西を中心に関東や九州で展開していて、九州では今回おじゃましたアミュプラザ博多のほか、アミュプラザ小倉に店舗があります。

「DOUBLEDAY アミュプラザ博多店」は、広々とした空間にインテリア雑貨や家具、キッチン雑貨、ファッションなどさまざまなジャンルの商品が並び、雑貨店の楽しさに溢れています。なかでも器コーナーは店舗の4分の1を占めるのでは?と思うほど広いスペースが取られていて、多彩な器を手に取ることができます。

アミュプラザ博多店はJR博多駅に直結する立地ということもあり、波佐見焼や小石原焼、小鹿田焼など九州の焼物が多く並んでいます。「国内や海外からの旅行者の来店も多く、そういった方々が九州の器に触れる機会になれば」と器担当のスタッフさん。かと思えば、信楽焼や九谷焼など九州以外の産地のものもあります。

また、作家作品の豊富さも注目したい点です。全国各地の作家の元にバイヤーが足を運んで厳選した器は、暮らしになじむシンプルで素朴なものが中心。味わい深いものからかわいらしさがあるものまで、セレクトの幅広さも魅力です。素敵な作家作品との出会いがあり、愛用している作家の取り扱いがあることを知ってよろこんだりと、個人的にもとても楽しいラインナップでした。

また、毎月のように作品展も開催されていて、4月は信楽で作陶している古谷浩一さんの作品がズラリと並んでいました。5月は夏に向けて涼し気な「津軽びいどろ」の展示が行われるそうです。

今回も気になった器をご紹介します。こちらは作品展が開催中の古谷浩一さんの作品。信楽で粉引の器を大成させた古谷信男さんを父にもつ「古谷製陶所」の三代目で、ご本人も粉引の器を手がけています。輪花高台鉢 ミニ(1,650円)やゴブレット丸(2,200円)、コンポート大(3,190円)などは和にも洋にもなじみそう。代表作のひとつ、りんご鉢(1430円~)もかわいいですね。

気になっていた堂本正樹さんの作品も取り扱われていました。この時知ったのですが、堂本さんも信楽に窯をもつ方で、古谷浩一さんの父・古谷信男さんに師事していたのだそうです。昔ながらの伝統釉を使い、信楽特有の土の風合いを生かしながら作られる器はマットな質感が特徴。写真は左から右回りに洋七寸皿(3,300円)、十角皿(4,620円)、木瓜皿大(2,860円)です。ヨーロッパや日本の古い器を思わせるデザインにも惹かれます。

次は京都で修業をしたのち、熊本県阿蘇市で作陶する石田裕哉さんの作品。ろくろ成形したものを型にはめて整える「型打ち成形」で繊細な文様や個性あふれる形を表現し、さまざまな釉薬の彩りが映える器は、食卓のアクセントになりそうです。写真は左から右回りに灰釉菊皿(2,970円)、瑠璃釉花形小皿(1,760円)、青磁陽刻星形皿(4,070円)。どこか骨董のような趣きがあり、見れば見るほどどれも欲しくなりました。

このほかにもまだまだ気になる作品がたくさん。器好きの方はもちろんですが、気軽に選びやすい雰囲気なので興味を持ち始めた方にもぴったりのお店です。

店舗名:DOUBLEDAY(ダブルデイ)アミュプラザ博多店
ジャンル:物販店
住所:福岡県福岡市博多区博多駅中央街1-1 JR博多シティ アミュプラザ博多7F
電話番号:092-413-5380
営業時間:10:00~20:00
定休日:不定(アミュプラザ博多に準ずる)
URL:https://www.doubleday.jp/

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この記事を書いたひと

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