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大濠公園そば、2軒のマイクロブルワリーが人気急騰中!

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大濠公園内や周辺には素敵なカフェがたくさんありますが、左党にはやや物足りなくあったのではないでしょうか。散歩がてら、ビールをぐびっと楽しんだりもしたいですもんね。そんな方にご紹介したいのが、大濠公園の北側と南側にある2軒のマイクロブルワリーです。昨今話題になっているマイクロブルワリーとは小規模のビール醸造所のことで、いま日本国内には700もあるそうです。
まさにいま注目したい2軒であり、さらにこれからの季節にももってこい! 大濠公園で散歩やランニングなど身体を動かした後すぐに、喉を爽快に潤せます。

飲み手のために、作り手のために。「二刀流」を掲げる「大濠ブルワリー」

まずは4月にオープンした「大濠ブルワリー」をご紹介します。大濠公園南側の国体道路沿い、グリーンのネオンがひときわ目を引くスタイリッシュなお店です。

店舗からの提供

店内もスマートなデザインで、ニューヨークやロンドンにあるバーのようなイメージ。道ゆく人の大半が覗き込んでいきますが、その気持ちよくわかります。

「大濠ブルワリー」を開いたのは、店舗デザインを手掛けているイン.ディ.スタイルです。店舗デザインの会社がなぜ、クラフトビール? そこには、これまで「あすなろブルワリー」などいくつかのブルワリーの店舗と醸造所の設計を手掛けてきたという背景がありました。「『あすなろ』の村井真吾さんとクラフトビールの醸造システムを一緒に構築してきたノウハウを、これから醸造をしてみたいという人たちに伝えていきたいと思ったのがきっかけでした」と、店のオーナーで建築士の小倉誠さんは話します。

醸造所はテーブル席に隣接し、外側からもよく見える設計です。「構造を見てもらうのはもちろん、作り方や経営の話も気軽に相談できる場所であったり、ゆくゆくはスクールも開けたらと考えています」。

お店ではオリジナルビールと九州各地のゲストビールが楽しめます。いま出しているオリジナルは、写真の「OHORI〈SOUR〉」(左)と「OHORI〈IPA〉」の2種類です(各M800円、L1,150円)。サワーはけっこう珍しいですよね。さっそくいただいてみると、なんとまぁすっきりした味わい! 柑橘系のホップ由来のトロピカルな香りと乳酸菌由来の酸味でとても爽やかです。「大濠公園のランナーをメインターゲットに考案しました」と小倉さん。確かにほてった身体をクールダウンしてくれそうです。

IPAはホップの苦味と深みがしっかり表現されたリッチな味わいですが、IPAとしては柔らかめに仕上げられています。「日本ではいわゆるラガー系が根強く、もっとたくさんの人たちにクラフトビールを知ってもらえるフックになればと、飲みやすさを重視しました」。この2種類をレギュラーに、今後、いろいろと手掛けていくそうです。

一方、フードは「九州を食べ歩き、たくさんの人に知ってもらいたいなと思ったお店の紹介もしたくて」と、九州各地のお店から人気メニューを集めています。

まず、写真左は八女にある「TOBIKATAYA」の「ソーセージ三種盛り」(1,200円)。手作りならではの歯ごたえと、凝縮された肉の旨味です。右上は、志免にある「鉄板焼き&スペイン料理Bascula」の牡蠣オイル漬けを使ったブルスケッタ(800円)で、燻製のスモーキーな香りに、牡蠣の甘みと磯の風味が重なって濃厚な味わいです。 そして右下は、ブルワリーの醸造家が考案したメニュー「トマトとミントのマリネ」(400円)です。いずれもビールとの相性抜群の「ビール泥棒」です。

店舗からの提供

クラフトビールの飲み手も造り手も広げたい……そんな想いとともに発進した「大濠ブルワリー」。福岡のクラフトビール文化が盛り上がりやがて聖地となる、そんな未来を期待させてくれます。

週1ペースの新作リリースにチャレンジ!「B. R. E. W.(ブリュー)」

続いてご紹介するのは大濠公園の北側、明治通りからちょっと入った裏路地にある「ブリュー」です。

店舗からの提供

店内はカフェのような雰囲気で、テーブルも余裕もって配置されているためゆっくりと過ごせます。

店主の藤田航さんは、飲食店で長年経験を積みここを開きました。「ビールが好きで、ビアバーをずっとやりたくて。いざ店を始めるときに、料理だけでなくビールも作りたいと思ったんです」と話します。お店は昨年9月にオープンし、今年4月に醸造免許を取得。まさにいま、最初に仕込んだビールを醸造中です。

店の奥にある醸造所には、小さめのタンクが6つ設置されていました。タンクの数を増やせば、当然、一度に醸造できるビールの種類も増えます。「レギュラービールを2~3種類、あとは週1ペースで新作ビールをリリースしていきたい」と藤田さん。つまり「ブリュー」では、毎週、違うオリジナルビールが味わえるのです。

藤田さんが目指すブルワリーのポイントは3つあります。1つ目は、人気のIPAからヨーロッパ系の伝統的なビールまで幅広い種類を手掛けること。2つ目は、女性客も多いためバイツェンのようなフルーティ系を常に1つは入れていくこと。そして3つ目は、自分が作りたい、とにかくパンチがある振り切ったビールにもチャレンジすることだといいます。タンクが6つあるメリットが最大に生かされそうです。

まだ最初に仕込まれたビールはできていないので、この日は他のブルワリーに製造してもらったオリジナルビール「BLACK IPA」(S700円、M1,000円、L1,600円)をいただきました。ロースト麦芽の香ばしい香り、口に含むとしっかりとした苦味の後にチョコレートのような風味を感じます。評判もよく、いまある分がなくなったらまた作って出す予定にしているそうです。

ビールに合わせてチョイスしたのは、看板メニューの「フィッシュ&チップス」(1,300円 ※ハーフサイズあり800円)です。サクサクに揚げられた衣に、ふわっと火が通った白身の魚。そして、下茹でして油で揚げてさらにラードで2度揚げするというチップスがまた美味くて! 私、フィッシュ&チップスにはかなりうるさいんですが、大満足の一品でした。

「食事も満足できる店でありたい」とひと手間加えたり、できるだけ自家製を心がけているという藤田さん。また、ビールメインでも食事メインでもどちらでも広く利用してもらえるようにとコーヒーやソフトドリンクも揃え、子連れ大歓迎、ペット入店もOKにしています。「クラフトビール愛好家の店というよりも、地域に根づいた店になりたいなと思っています」。

さて、気になるファーストビールは、Hazy IPA、ペールエール、ベルジャンホワイト、レッドエールの4種類。GW明け、5月の第2週目頃に開封されるそうなので、お楽しみに!

大濠ブルワリー
福岡市中央区大濠1-3-7エステートマンション大濠相場ビル1F
092-753-9457
17:00~23:00(土曜13:00~22:00、日祝日13:00~20:00)


B. R. E. W.(ブリュー)
福岡市中央区荒戸1丁目2-5 イスト大濠 1F
080-9003-8777
17:00~OS22:00(金・土・祝前日15:00~OS24:00、日祝日15:00~OS22:00)

店舗名:大濠ブルワリー
ジャンル:ビアバー
住所:福岡市中央区大濠1-3-7エステートマンション大濠相場ビル1F
電話番号:092-753-9457
営業時間:17:00~23:00(土曜13:00~22:00、日祝日13:00~20:00)
定休日:月・火曜
席数:カウンター6席、テーブル10席、スタンディング6名くらい
個室:なし
メニュー:OHORI〈SOUR〉M800円・L1,150円、OHORI〈IPA〉M800円・L1,150円」、ベトナム産かわつきカシューナッツ500円、なまけものPナッツ390円、トマトとミントのマリネ400円、牡蠣オイル漬ブルスケッタ800円、ソーセージ三種盛り1,100円
URL:https://www.instagram.com/ohori_brewery/
店舗名:B. R. E. W.(ブリュー)
ジャンル:ビアバー
住所:〒810-0062 福岡県福岡市中央区荒戸1丁目2-5 イスト大濠 1F
電話番号:080-9003-8777
営業時間:17:00~OS22:00(金・土・祝前日15:00~OS24:00、日祝日15:00~OS22:00)
定休日:火曜(仕込み状況により臨時休業あり)
席数:カウンター6席、テーブル18席
個室:なし
メニュー:オリジナルビールS600円/700円・M900円/1,000円・L1,400円/1,600円、フィッシュ&チップス1,300円・ハーフ800円、自家製スモークサーモン600円、ジンギスカン鉄板焼き900円、鹿肉のロースト900円、マルゲリータ1,000円・ハーフ600円
URL:https://www.instagram.com/b.r.e.w.ohori/

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この記事を書いたひと

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