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まるで肉の秘密基地!?清川に誕生したミートショップに大興奮

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「あのCOWSIグループが清川に肉の加工場と精肉店をオープン!」4月に入ってすぐ、そんな嬉しいニュースが飛び込んできました。
COWSIグループ」といえば「Akamiya COWSI」(春吉)、「Yakiniku COWSI」(渡辺通)、「COWSI CAMP」(大名)という3つの肉料理店を手がける、いわば肉の名手。福岡でいち早く熟成肉に取り組んだ店でもあり、これは気にならないわけがありません。

COWSI MEAT SHOP 清川 外観 COWSI MEAT SHOP 清川 内観

COWSI MEAT SHOP」は金・土曜日のみ営業するそうで、早速グランドオープン日の4月14日にお店へ伺いました。場所は「ラーメン海鳴」などが立ち並ぶ清川の路地裏。「ビジネス旅館あさひ」というレトロな旅館の跡地です。一見では精肉店に見えない、ちょっぴり怪しげな佇まいにドキドキ。恐る恐る足を踏み入れた先にはピンク色のネオンサインが輝き、配管や鉄柱がむき出しになった天井もワイルドな雰囲気を醸しています。

COWSI MEAT SHOP 清川 加工場

1階の通路を進み、まず目に飛び込んできたのはガラス張りの加工場でした。塊肉をスライスする機械や太い骨ごと切断できる機械、真空包装機などがビシッと並んでいてかっこい~!

COWSI MEAT SHOP 清川 熟成庫

加工場の隣には枝肉がズラリと並ぶ、特注の熟成庫もありました。熟成に適した肉を見極め、徹底した温度・湿度・微生物管理の下、風を循環させながら30日以上かけてドライエイジングを行っているそう。見事な枝肉に釘付けになっていると、代表の福富康馬さんが出てきてくださいました。

COWSI MEAT SHOP 清川 オーナー

「まるで秘密基地のようですね!」という私の言葉に、福富さんはニヤリ。
「そうでしょう(笑)。清川の路地裏という雰囲気を活かし、少し怪しげでワクワクする場所にしたかったんです。元々美野島に3店舗分の肉の熟成を行う倉庫があったのですが、現在はオンラインショップや飲食店へ向けた肉の卸しも行っているので、より広い場所を求めて清川に拠点を移しました。『COWSI MEAT SHOP』では僕が生産地へ足を運び、生産者の方々にお会いして惚れ込んだ素材を扱っています。餌や生育環境はもちろん、肉には育てる人の人柄が表れるんですよ。愛情や信念を持って育てている生産者の方にお会いするとそれがよく分かります。最初は自分の店で使う肉を探しに出かけていましたが、段々もっと広く生産者の方々の思いや美味しさを伝えたいと思うようになり、このミートショップの開業に至りました。この場所では生産者の方々から骨付きで一頭買いする牛や豚、提携の猟師さんから届くジビエなどを捌き、加工や熟成を行っています。さらには飲食店の方々との商談や、一般の方へ向けた小売販売も行えるようになりました」と福富さん。

COWSI MEAT SHOP 清川 精肉

福富さんの言葉通り、1階の最奥はショーケースが並ぶショップスペースとなっていました。レジ横のケースの中には壱岐牛(100g918円~)や熊本県菊池市の放牧豚「はしる豚」(100g567円~)、イノシシをはじめとしたジビエ肉から、国産牛ハンバーグ(1個213円)、和牛ホルモンまで勢揃い。どれも味と品質は折り紙付きで、良心価格なのがまた嬉しいですね。

特殊フィルムで真空密封する「スキンパック」で包装している点もポイントです。「スキンパック」はラップよりも食材の酸化を防ぎ、通常の真空パックに比べてドリップ(液だれ)が少ないため、肉の美味しさや鮮度が長持ちするのだとか。精肉であれば、賞味期限は1週間ほどに延びるそうで、フードロス削減の観点からも注目されている技術だそうですよ。

COWSI MEAT SHOP 清川 陳列棚

もう一方の棚には、自家製の加工肉商品も並んでいました。「子供に安心して食べさせられるものを」との思いで作られたソーセージやベーコンはすべて無添加。ギフト包装や配送も行っているので、詰め合わせて贈り物にしても喜ばれそうですね。「ご自由にお取り下さい」と、牛脂が置かれているのも嬉しいです。

COWSI MEAT SHOP 清川 熟成肉

ちなみに飲食店へ向けた卸販売用には、糸島・吉田牧場の『博多和牛』や、熊本の生産者・井信行さんが育てる『くまもとあか牛』、長崎県島原で育てられている『ジャージーブラック』(ジャージー種✕黒毛和種)や写真の「ブラウンスイス」(スイス原産の乳肉兼用種)といった希少な牛肉の熟成も行っているそうです。
「飲食店を営む料理人として、子供を持つ親として、“こんな肉屋があったらいいなぁ”と長らく考えてきたスタイルを実現できました。子供たちに安心安全で美味しいお肉を食べてもらいたいし、飲食店の方々にもいろいろとご相談いただけると嬉しいです。骨付きのスジ肉など、調理法含めてご提案することもできますので」と福富さんはにっこり。「いずれはコロッケなどのホットスナックを販売したり、ショップのさらに奥で新業態の飲食店もやりたい!」と構想は尽きないようで、まだまだ進化しそうな予感です。

COWSI MEAT SHOP 清川 

私は「無添加ソーセージ」(3本486円)、「壱岐牛ハンバーグ」(1個321円)、「無添加ベーコン」(230g819円)、「自家製ビーフジャーキー」(50g378円)を購入したのですが……これがもうウマいのなんのって! 

COWSI MEAT SHOP 清川  ベーコン COWSI MEAT SHOP 清川  ハンバーグ

焼きたてのソーセージやハンバーグからは旨味たっぷりの肉汁が溢れ出し、くどさのないベーコンの甘い脂身もたまりません。質の良い肉の味をダイレクトに感じられるようにと、使用する香辛料を必要最低限に留めてあるのもさすがです。ビーフジャーキーはウェットなタイプでこれもかなり美味。脂がサラリと溶け、香ばしさと肉の旨味がぐんぐん広がってお酒が止まりません。キャンプに持っていっても最高だと思うので、ぜひチェックしてみてください。

COWSI MEAT SHOP
福岡市中央区清川2-6-2
092-981-1256
営業時間/金・土曜の11:00~17:00

店舗名:COWSI MEAT SHOP(コウシ・ミート・ショップ)
ジャンル:生鮮
住所:福岡市中央区清川2-6-2
電話番号:092-981-1256
営業時間:金・土曜の11:00~17:00
定休日:月~木曜、日祝日
メニュー:壱岐牛100g918円~、はしる豚100g567円~、壱岐牛ハンバーグ1個321円、無添加ソーセージ3本486円、自家製ビーフジャーキー50g378円
URL:https://www.instagram.com/cowsi_meat

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この記事を書いたひと

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