九州北部は5月29日に梅雨入りして、傘の出番が増えてきた。日本で消費される傘は年間約1億本以上。その6割ほどがビニール傘だと言われていて、多くが地球に埋め捨てられているそうだ。
この消費を少しでも減らすため、ぜひお気に入りの1本を見つけてみてはどうだろうか。何本もビニール傘を買って使い捨てることを繰り返すよりお財布にも優しい。
お気に入りを見つけてからは、それを長く使いたい。お手入れを完璧にすることは大変かもしれないが、少し工夫するだけでも長持ちする。
例えば傘の水切り。室内に入る前に水切りをする際、閉じたままバタバタと振ると傘骨に負荷を与えてしまう。水切りは傘を開閉して水を切るといいとされている。
また、はっ水効果が落ちたものはドライヤーの温風を当てて少し熱すると、はっ水効果が復活する。私も実証済みなのでぜひ試してみてほしい。
ただ、愛用の傘を長く使っていても、雨が降ることを知らずに出かけてしまうと、ビニール傘をまた買ってしまう。そうならないためには当たり前だが、天気予報をチェックすることが大事だ。梅雨の時期は予報が外れやすいが、予報を外さないよう私自身努めていきたい。
横尾槙哉=RKB気象予報士・防災士
毎日新聞福岡版 2023年6月10日掲載
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