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昼はファラフェルサンド、夜は手巻き寿司。あの「吉冨寿し」の姉妹店は二刀流

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コンクリート打ちっぱなしの空間に、三和土(たたき)仕上げの床と土壁、杉材をラフに切り合わせたカウンター。意外性のある造りながら、どこか懐かしさや、ホッとする温かみを感じさせてくれるのが、今年の4月薬院2丁目にオープンした「金時 黄土」です。

金時黄土外観

実はここ、舞鶴の「吉冨寿し」の姉妹店で、昼は中東のファラフェルサンドが食べられる「黄土」、夜は手巻き寿司をメインにした酒場「金時」という2つの顔を持つ店。スタッフによると、「創業者・吉冨等さんが大切にしていた思いや哲学を、自分たちなりに新しく表現したかった」といいます。本店とはまったく異なるテイストながら、どこか通底する美意識を感じるのはそのせいでしょうか。一風変わったダブルネームの店名も、「金時」は小豆色、「黄土」は黄土色と、それぞれ日本の伝統文化と中東の風土を表すイメージから名づけたそうです。

金時黄土_手巻き1 金時黄土_手巻き2

夜営業の「金時」は手巻き寿司が看板メニューで、定番から日替わりまで常時10種類ほどをラインアップ。「本店ではどうしても1万円以上になってしまうので、若い人にも手軽に寿司を楽しんでほしかった」と、新たに商品開発したのが1本400~700円というリーズナブルな価格設定の手巻き寿司。ネタの仕込みは本店で行い、注文が入ってから本店で使っているのと同じ海苔と米を使ったシャリでくるみ、カウンター越しに手渡ししてくれます。

金時黄土_海鮮ミックス 金時黄土_トロたく

その日の仕入れによって内容が変わる「海鮮ミックス」(650円)は、イカ、マグロ、カツオ、アマダイ、穴子などのネタに合わせて、昆布締めや酢締め、漬け、炙りなどの技法が施されています。「トロたく」(700円)は、マグロの旨味に細かく刻んだタクアンの塩味とポリポリとした食感がアクセントです。

金時黄土_梅しそきゅうり

梅肉の爽やかな酸味が口の中をサッパリとしてくれる「梅しそきゅうり」(400円)は、最後の締めにもぴったり。手巻き寿司の他には、シャリにシソやゴマ、ガリを混ぜ込んだ「いなり」(2個450円)もあり、こちらも人気です。

金時黄土_ランチ

ファラフェルサンドはランチタイムのみの提供ですが、今回は特別に食べさせてもらいました。「ファラフェル」とは、すり潰したひよこ豆に香辛料を練りこんで揚げたコロッケで、ピタパンと呼ばれる円形のパンで野菜と一緒に挟んで食べるのが本場のスタイルとか。
ワンプレートランチにはスタッフの手作りという真鍮の皿に、ファラフェルと色とりどりの野菜が盛り付けられています。日本人にはあまり馴染みのない味付けですが、様々な香辛料が織りなすスパイシーな味はクセになりそうな予感です。また、ファラフェルサンドのテイクアウト(900円)もできますよ。

金時黄土つまみ

寿司酒場的な使い方もできる「金時」では、酒に合わせた本店ゆずりつまみも用意されています。写真は「イカ酢味噌和え」(700円)と「季節の魚の南蛮漬け」(700円)で、厳選した日本酒や自然派ワインとのペアリングが楽しめます。
まだオープンして2ヵ月ほどですが、福岡を代表する名店「吉冨寿し」のセカンドブランドとして、キラリと光る個性を見せてくれるでしょう。

金時黄土_店内

金時 黄土
福岡市中央区薬院2-4-27ラフィーヌ院Ⅱ-1F
070-8926-1342
[黄土]11:30~14:00/[金時]18:00~23:00

店舗名:金時 黄土
ジャンル:各国料理、寿司、居酒屋
住所:福岡市中央区薬院2-4-27ラフィーヌ院Ⅱ-1F
電話番号:070-8926-1342
営業時間:[黄土]11:30~14:00/[金時]18:00~23:00
定休日:不定
席数:カウンター9席
個室:なし
メニュー:ファラフェルランチ1,200円、手巻き寿司400円~、いなり寿司(2個)450円、自家製さつまあげ700円、イカ酢味噌和え700円、季節の魚の南蛮漬け700円
URL:https://www.instagram.com/kintoki_oudo/

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この記事を書いたひと

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