タンカー乗組員の個室はビジネスホテルより広く快適~「日章丸」同乗取材44日間の記録
日本は原油の約90%を中東産油国に依存している。今も日本経済の生命線であるオイルロードを行き来する「タンカー」をRKB毎日放送の記者とカメラマンが同乗取材した。10回シリーズの5回目。(2013年8月30日~同年10月12日に同乗取材)
乗組員と同じ個室
日章丸の同乗取材をするのは、RKB毎日放送のスタッフ2人。約1か月半の同乗期間、日本人乗組員と同じ個室で寝泊りした。
この日は、丸本カメラマンが洗濯をしていた。
RKB丸本知也カメラマン「(Q何日分ですか?)5日分ですね」
カメラマンの個室
*丸本カメラマンの個室
丸本カメラマン「(Q普通のビジネスホテルのシングルと比べると?)広いですね。広いし、クーラーもよく効いている。(Q取材テープは何分テープですか?)1時間テープを70本持ってきています」
記者の個室
こちらは、久間記者の部屋。
RKB久間直樹「(地図を見ながら)フィリピンと台湾の間、バタン諸島のところまで来ています。大体、丸4日で2300キロメートル、まだ先は長いですね。ペルシャ湾まで1万2000キロですから、まだ5分の1もいっていません」
船上撮影の工夫
船の上で撮影すると、波やエンジンの振動で画面が揺れやすい。そこで丸本カメラマンは、三脚に工夫を凝らした。
丸本カメラマン「スポンジを二重にして、家具などに使う地震対策のジェルマットが入っています。船の振動が三脚に伝わらないようにして撮っています。(Q製作費は?)安いですよ。全部で500円くらいかな」
エレベーターも設置
タンカーでのカメラ取材は、制約が多い。撮影に伴いカメラ内で生じるわずかな火花が、原油や可燃性ガスに引火して大惨事になるリスクを完全に排除するためだ。
タンカー「日章丸」の居住棟は6階建て、エレベーターも設置されている。
丸本カメラマン「エレベーターがあるんですね」
松本船長「やはり高いからですね」
カメラの撮影位置は、基本的に船首と船尾、それに居住棟に限られた。
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