長崎県の離島「壱岐」は、麦焼酎発祥の地。世界も認める焼酎ブランド「壱岐焼酎」の文化が根付く島で、明治20年創業の焼酎蔵「原田酒造」5代目の原田知征さん(48)は、新たなビジネスを始めた。クラフトビールの醸造だ。
屋号は「ISLAND BREWERY(アイランドブルワリー)」、魚に合うビールがコンセプト。
柑橘を思わせる爽やかな酸味を引き出すために使うのは、麦焼酎造りで使われる「ある材料」。この島でないと出せない味にこだわっている。
大学進学で一度島を出た原田さん、「生まれ育った町を活性化したい!酒造業が盛んな地にクラフトビールが加わればもっと楽しい島になる!」との思いで、壱岐に初めてのクラフトビール醸造所を立ち上げた。
醸造所にはタップルームが併設されていて、3種類以上のクラフトビールが常時楽しめることもあり、島の新たな観光名所となりつつある。
さらに今力を入れているのは、壱岐の食材を副原料に使ったシーズナルビール!
不揃いで市場に出せない野菜やフルーツ、真珠をとった後の真珠貝の身などで「壱岐らしい」ビール造りに取り組んでいる。飲んだことのない風味、SDGsの風潮にもマッチし、売り上げも上々だ!
長崎の離島から世界へ、老舗焼酎蔵が挑む島にこだわったクラフトビールに注目!
会社:ISLAND BREWERY(原⽥酒造有限会社)
代表者:原田知征
住所:長崎県壱岐市勝本町勝本浦249
(醸造所併設タップルームの営業時間は、10:00 - 22:00 (L.O. 21:30))
電話:0920-42-0010
HP:https://iki-island.co.jp
クラフトビールは、オンラインでも販売中。
取材後記
日本で初めてビールが醸造されたのは、長崎県・出島でした。
現在のキリンビールの基礎を作ったのは、グラバー園でも有名なトーマス・グラバーでした。
ビールに様々な縁がある長崎、しかしここ数年、日本で唯一クラフトビール醸造所が無い県だったそうです。
長年麦焼酎を造ってきた原田さん、魚が美味しい長崎県に地元産のビールがあれば、そして生まれ育った壱岐島がますます観光で盛り上がれば…と、一念発起しました!
日々、重労働のビール造りを頑張る原田さんの原動力は、「島を元気にしたい!」それだけでした!
醸造所を始めて2年、販路は島を越えて関西関東、北海道まで!
これからも、壱岐島の魅力をたっぷり詰め込んだクラフトビールを発信していきます。
麦焼酎造りで使う「白麹」を取り入れたビールは、柑橘系の爽やかな香りが広がり、
軽やかな飲み口で魚料理との相性も抜群!
ぜひ全国の皆さんに、クラフトビールを通して壱岐島を感じていただきたいです!
(NBC長崎放送 井手 春菜)
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