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世界一の九州が始まる!

番組概要

九州で、情熱を傾け、挑戦する人たち。
命をつなぐ食の生産者、伝統工芸に新しい技術や素材を組み合わせる工芸家、若きクリエーター、最先端技術に挑む企業技術者や町工場、世界記録に挑むアスリート、人気ショップやイベントの仕掛け人、巨大建設物のプロジェクトリーダー・・・。
さまざまなジャンルで、「世界一」「オンリーワン」と誇ることの出来る九州の魅力を紹介します。

次回の放送内容

世界一の九州が始まる!【デザインを自由に!波佐見焼に新たな光】【字】

番組内容
400年もの歴史がある波佐見焼。
その新たな魅力を発信しているのが「びぎん・じゃぱん」の冨永秀樹さん(59)、井川由架さん(58)。
機械を駆使して作るのは、透かし絵彫刻が特徴の陶磁器リトファニー。
光を当てると模様や絵柄が浮かび上がる。手彫りでは難しい高精細な模様にも対応。原型を3Dで確認でき、失敗によるロスも削減。
エンジニアをしていた冨永さんの技術と、井川さんの自由な発想で唯一無二の波佐見焼をつくる。

制作
NBC長崎放送


おことわり
番組の内容と放送時間は変更になる場合があります。

今回の放送内容

厄介者シラスが街を緑に変える

鹿児島市を走る路面電車。天然芝の上を走る車両はひと際目を引く。この芝、土ではなくコンクリートに植えられている。材料は「シラス」。約2万5000年前、姶良カルデラの巨大噴火による噴出物の「シラス」。鹿児島県本土の約6割を覆っている。大雨の度に土砂災害を引き起こす要因となる「厄介者」だ。

 

鹿児島県大崎町にある「ストーンワークス」の上中 誠さん(71)はこの「シラス」を資源として利用できないかと考えた。従来のコンクリート製法では強度が出ず、製品化は難航。上中さんは「シラス」の欠点を利用して強度を出すことに成功した。特に優れていたのが保水性。商品の一つ「緑化基盤」は植物が根付きやすいという特徴を持ち、熊本市電の軌道敷にも採用された。

 

夏の晴天時の地表温度は17度下がったという。ヒートアイランド現象が社会問題化する中、都市の屋上緑化としても活躍中だ。この春はシンガポールや台湾への輸出も決定、砂漠の緑化用素材としても期待されている。厄介者「シラス」で世界の街を緑に変える企業を追う。

企業名:ストーンワークス
代 表:代表取締役 上中 誠さん
住 所:鹿児島県曽於郡大崎町野方2980-1
電 話:099-478-3149
ホームページ:http://www.stoneworks.co.jp/

取材後記

軌道敷の緑の芝生の上を走る電車。鹿児島市ではすっかりおなじみの光景。通常、電車しか通らない軌道敷だが、救急車などの緊急車両は走行出来るという。「車の走行に耐えられる?」「そもそもどうやって芝生を植えている?」調べたことが取材のきっかけ。


芝生の下は土ではなくコンクリート。しかも材料はシラス。多くの鹿児島県民は「シラスは土砂災害を引き起こす厄介者」と言う。私もそう。ストーンワークスの代表取締役の上中誠さんは、「厄介者というやつは大嫌い」「シラスは鹿児島の宝」と言う。「やばい・・・」。取材初日にまずやったことは、番組タイトルに「厄介者」とつけたことの謝罪だ。「すごさを引き立たせるため」と伝えるとすぐに笑顔で理解してくれた。


事実、上中さんのシラス緑化基盤は多くの利点がある。通水性が高く、水たまりができにくいという特徴は、降雨量が多いシンガポールで好評。一方で保水性も高い。降雨量が極端に少ない中東では通常の2分の1以下の水量で花が咲いた。正反対の気候で力を発揮できる。「砂漠を草原にすることが夢」と話す上中さん。世界的問題を鹿児島の人が解決できるかもしれないということに期待感。その材料が「鹿児島のシラス」。確かに「シラス」は「鹿児島の宝」だ。 


(MBC南日本放送/中靍 崇大)

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