
番組概要
九州で、情熱を傾け、挑戦する人たち。
命をつなぐ食の生産者、伝統工芸に新しい技術や素材を組み合わせる工芸家、若きクリエーター、最先端技術に挑む企業技術者や町工場、世界記録に挑むアスリート、人気ショップやイベントの仕掛け人、巨大建設物のプロジェクトリーダー・・・。
さまざまなジャンルで、「世界一」「オンリーワン」と誇ることの出来る九州の魅力を紹介します。
次回の放送予告
カナメはエゴマ!
長崎県諫早市で自然食品のインターネット販売会社「ハクライドウ」を経営している伊達雅孝社長(77歳)。伊達さんが諫早に新名物を生み出そうと注目しているのが「エゴマ」だ。
エゴマには、生活習慣病の予防などが期待できる成分オメガ3が多く含まれ、実を搾った油は、健康志向が高い人に人気だ。耕作放棄地を利用して、地元農家とエゴマ栽培に乗り出し、稼げる農業を目指している。付加価値の高いエゴマをカナメに諫早の農業を盛り上げる取り組みを紹介する。
今回の放送内容
自分たちで育て、自分たちで作る。~ふくどめ小牧場~

鹿児島空港から車で約1時間半。アクセスがいいとは言えないこの場所に全国各地からハムやソーセージを求めて客が集まるお店がある。
鹿児島県鹿屋市で養豚・加工・販売を一貫して手掛けている「ふくどめ小牧場」。
各部門の中心を担うのは、”ふくどめ3兄妹”だ。
養豚を担当するのは、2代目社長で長男の福留俊明さん(44)。
日本でここにしかいない「サドルバック」と「幸福豚」を育てている。
この豚を使ってハムやソーセージを作るのは、ドイツで食肉加工を学び7年間の修業ののち国家資格・マイスターを取得した次男の洋一さん(42)。
そして兄2人が丁寧に作り上げた商品の管理・販売・広報を長女の智子さん(40)が行っている。
こうした経営形態をとった背景には、父・公明さん(74)が
養豚(1次産業)だけを行っている時に感じた”もどかしさ”があったからだった…。
社名である「ふくどめ小牧場」の「小」には、生産量を増やすのではなく自分たちの目が届く範囲で質にこだわり続けたいという思いが込められている。
“自分たちで育て、自分たちで作る。”独自の道を進む、ふくどめ小牧場の挑戦を追った。
取材後記
「えっ!ハムってこんなにおいしいんだ。」
初めてふくどめ小牧場の加工品を食べた時は衝撃でした。
鹿児島市街地からふくどめ小牧場に行くには
フェリーと車で約2時間かかります。
商品を購入するには、お店に行くかネットで取り寄せるか…。
VTR冒頭のナレーション、
「わざわざ足を運んでも、食べたいと思う商品がここにはある」は、まさに私の気持ちです。
ふくどめ小牧場の皆さんが、養豚・加工・販売まで
すべてにこだわり、丁寧に、手間暇かけて作り上げるハムやソーセージ。
取材して、おいしさのワケが分かった今、もっともっとファンになったのでした。
(MBC南日本放送/丸峯 加菜子)