
世界一の九州が始まる!
番組概要
九州で、情熱を傾け、挑戦する人たち。
命をつなぐ食の生産者、伝統工芸に新しい技術や素材を組み合わせる工芸家、若きクリエーター、最先端技術に挑む企業技術者や町工場、世界記録に挑むアスリート、人気ショップやイベントの仕掛け人、巨大建設物のプロジェクトリーダー・・・。
さまざまなジャンルで、「世界一」「オンリーワン」と誇ることの出来る九州の魅力を紹介します。
次回の放送内容
世界一の九州が始まる!▼和牛をカスタマイズ〜都城和牛を世界へ〜🈑
番組内容
宮崎県都城市で3 代続く畜産農家・松山龍二さん。「仲間と共に都城和牛を盛り上げたい」と奮闘。30 年の経験を持つ「削蹄師」の技術と、一頭ごとにエサを微調整する徹底した肥育で、赤身の強い旨みと脂の甘みが際立つ極上の和牛を
育てる。都城産のワラを使用し、「大曲の花火」への出店など地元PR にも注力。
さらに現在、基準が厳しいEU 圏への輸出プロジェクトも始動。職人技と地元愛で世界に挑む姿を追った。
制作
MRT宮崎放送
おことわり
番組の内容と放送時間は変更になることがあります。
今回の放送内容

はじけてポン!レトロ菓子の挑戦
小槌で「ポン」とたたくと、大きな音とともに白い湯気の中からあらわれる、ポン菓子。お米を加熱、加圧し一気に減圧することで10倍に膨らませたもの、どこか懐かしくやさしい味のおやつだ。
そのポン菓子を製造する国産第一号機を開発したのは吉村利子さん(100)。終戦前の激しい空襲と食料難の時代に、食べることの大切さを身をもって知った吉村さんは「子どもたちにお腹いっぱい食べさせたい」と、大阪から単身で北九州市へ。鉄の街で「ポン菓子機」を完成させた、その信念は「ポン菓子機こそ我が命」。
現在、その母の思いをつなぐのは息子の吉村雄三さん(73)。全国の企業やイベントで販促、国内に留まらず世界各地へ届けている。米はもちろん、とうもろこし、蕎麦の実、マカロニなど、どんな食材でも加工が可能。無添加の優しいサクサクのお菓子に変身させることからハワイの老舗菓子メーカーでも活躍中だ。
その技術を活かしたもう1つの製造機が「焼き栗機」。栗の水分をいかし、手間なく「焼き栗」を完成させる優れもの、栗農家からの注文がやまない。
米の大切さ、食の重要さを感じる令和の時代、ポン菓子機の進化を追いたい。
<取材先データ>
タチバナ機工
福岡県北九州市八幡西区
093-644-6115
ポン菓子機48万2790円~
圧力式栗釜49万6100円~
取材後記
「ポン菓子屋さんが来たよ!」
ご近所からそんな声が聞こえると、母にもらった50 円と一合のお米を手に、夢中でトラックまで駆けていく・・そんな幼い日の記憶を、40年経った今でも、私は鮮明に覚えています。なんといっても「ポン!!」というあの大きな爆発音。怖さと楽しさが入り混じる感覚、煮溶かした砂糖がからんだ素朴な甘さも、心のどこかにずっと残っています。
今回の取材を通して驚かされたのは、その懐かしいポン菓子機に込められている思いの深さです。子どもたちにお腹いっぱい食べさせたい――その切実な願いから生まれた機械が、今もなお多くの人に愛され、遠くはハワイでも活躍、さらに技術は生かされ、焼き栗機へと発展し農家を喜ばせるアイテムに!ポン菓子機に込められた志が、時代も国境も越えて受け継がれていることに、胸を打たれました。
100 歳になる吉村利子さんが生み出したものは、単なる機械ではなく、人を笑顔にし、暮らしを支えてきた“思いのかたち”だと感じています。これからも「ポン」の音と共に、ちょっぴりレトロなお菓子が愛され、そして吉村利子さんの思いもつながりますよう・・・願っています。
(RKB毎日放送/谷口あゆみ)













