コーヒーで街をデザインするmanucoffeeとゆかりの深い作家の個展が福岡と熊本で
全国的にコーヒーの街として認知される福岡でコーヒーシーンを牽引し、独自のカルチャーを発信し続けているmanucoffee。コーヒーはもちろんのこと、常にデザイン性の高いグッズなどをリリースしていることでも広く知られています。そんなmanucoffeeで6月30日(金)~7月23日(日)に、同店とゆかりの深いイラストレーター・グラフィックデザイナー・アートディレクターであるMasatoo Hirano氏の個展「Abstract」が開催されます。
Masatoo Hirano氏は、manucoffeeのクジラブレンドのパッケージをはじめ、”MAY THE COFFEE BE WITH YOU”および”dub on coffee”をテーマにしたグラスシリーズなど、これまでmanucoffeeにおける数多くのデザイン・イラストレーションを手掛けた人物。
クジラブレンドやocami coffeeなどのイラストのイメージが強かったのですが、今回の個展は疑似立体のオブジェを配置した作品群の展示がメイン。前回“bias”で展示したアナログ画材を用いたイラスト作品の抽象的な造形イメージを、Adobe Illustratorに搭載されている基本的な機能だけを使って一から疑似立体で表現した新作シリーズです。また、意図せずフィルムを感光させてしまったことをきっかけに生まれた作品群もあわせて展示します。
以下はMasatoo Hirano氏のコメントです。
『仮想現実(仮想空間)が一段と身近になってきている時代背景や、作品に意味を持たせすぎることへの個人的な疑問から、アブストラクト(抽象的)なものへの興味がいっそう強くなってきました。
本展示のメインは、抽象度は高いけれど物質的な形状を残す疑似立体のオブジェを配置した作品群です。あるものは無重力に近い空間で浮遊しているように、あるものは重力の法則にしたがって配置されているように見えます。疑似立体同士の関係性から生まれる「空間」も作品要素のひとつとなっています。
色の壁のような作品群は、意図せずフィルムを感光させてしまったことをきっかけに生まれました。感光したフィルムの1コマをそのままスキャニングしたものを素材にして、偶然性を取り入れながら、色調整以外は極力手を入れず制作しています。
いずれの作品群も、ここ3~4年のうちに自分が興味をもったことからインスピレーションを得て、自分の中に生まれてきたイメージを表現したものです。それぞれの抽象表現と質感や色、空間をぜひ自由に楽しんでみてください』
manucoffee roasters クジラ店のほか、熊本市にあるocami coffeeでも6月30日(金)~7月16日(日)に開催する「Abstract」。2つの会場では一部異なる作品群が並ぶので、タイミングが合えばそれぞれの会場に足を運ぶのもおすすめです。展示にあわせてグッズも制作予定なので、そちらもお楽しみに。
展示初日の6/30(金)にはmanucoffee roasters クジラ店にて、Masatoo Hirano氏本人も在廊するレセプションパーティを開催。DJによる音楽に加えて、Yuka Kaminaga氏による食事、Sphere Fukuokaによるワイン、もちろんコーヒーやビールなども準備。食事は展示コンセプトにあわせてテクスチャを感じつつ、お酒と一緒に楽しめるプレートやスイーツを予定しているそうです。だれでも参加可能なので、気軽に立ち寄ってみてください。
Event Information
イベント名: Masatoo Hirano Exhibition “Abstract”
開催期間: manucoffee roasters クジラ店 2023年6月30日(金)~7月23日(日) ocami coffee 2023年6月30日(金)~7月16日(日)
開催場所: manucoffee roasters クジラ店(福岡県福岡市中央区白金 1-18-28) ocami coffee(熊本県熊本市中央区坪井5-1-49)
開催時間: 10:00~19:00 ※各店の営業時間に準ずる
入場料: 無料 ※要1ドリンクオーダー
HP: https://www.manucoffee.com/
MAP(manucoffee roasters クジラ店):
MAP(ocami coffee):
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