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自民の年齢制限「“支部長”になれなくても“公認候補”にはなれる」元職は出馬に意欲 福岡10区

次の衆議院議員選挙、北九州市の東側を選挙区とする福岡10区では、自民党が次の候補者を選ぶための公募を実施する予定です。市議や県議が立候補に意欲を示す中、元職も出馬の意向を示しました。

新人議員「10年間は本当の仕事できない」と山本幸三氏


福岡10区前支部長 山本幸三氏「公認については、私も捲土重来(けんどちょうらい)を期したい」

北九州市で25日に開かれた自民党福岡10区の支部会は、波乱の展開となりました。前支部長の山本幸三・元地方創生担当大臣が次の選挙に出馬する意向を示したのです。

2021年の衆議院選挙では、立憲民主党の城井崇氏が8万5361票を獲得して当選。自民党は議席を失いました。通常、選挙区の支部長が衆院選の候補者となります。74歳の山本氏は党の規定では年齢制限で「支部長」になることはできません。ただ、10区の公認候補にはなれると持論を展開しました。

福岡10区前支部長 山本幸三氏「新人の議員が、私の経験から言って10年間ぐらいは本当の仕事ができないということだろうと思います。もう1期だけやりたいという考えであります」
 

福岡10区の公募に意欲の2人は?


福岡10区では、北九州市議の大石仁人氏が先週出馬を表明。また、支部長を決める公募には、小倉南区選出の県議吉村悠氏や、北九州市議の佐藤栄作氏が意欲を示しています。山本氏の出馬の意向について聞いてみると――。

吉村悠・福岡県議「党でまたしっかり議論されていく話であると思いますので、私としては特にどういった感情があるかというようなものはありません」
佐藤栄作・北九州市議「意欲がある人がたくさん出てくるのは、自民党にとって非常によいこと。結果が出れば、一枚岩になって協力してやっていくだろう」

「支部長公募」方針は決めたものの


RKB浅上旺太郎「会議は冒頭のみマスコミに公開され、そのほとんどが非公開となっています」

25日の支部会では、支部長を決めるため公募を行う方針を確認しました。選考方法については、福岡9区と同じく党員投票とする案も出たものの、党員の数が9区よりも少ないことなどから実施に否定的な意見もあり、まだ決まっていません。

大石仁人・北九州市議「立会演説会をして、それで決めてもらうとか。新しい自民党にするために、やはりそういったところも含めて議論していただきたい」

10区の公募をめぐっては、門司区選出の県議も応募を検討していて、保守分裂となる可能性も出ています。

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