福岡の新たなランドマークとして旧大名小学校跡地に誕生した「福岡大名ガーデンシティ」。6月8日、その商業フロアである「ビオスクエア」に12店舗の飲食店がオープンしました。UMAGAではその中の6店舗を3回に渡りレポート。第1回目はミシュランシェフが手がける新業態「西村や」と、仙台牛をメインに楽しめる話題の焼肉店「福岡焼肉kintan」をご紹介します。
ミシュランシェフによる食のテーマパーク【西村や】
まずは福岡大名ガーデンシティ2階にオープンした「西村や」を訪れました。こちらは「ミシュランガイド福岡・佐賀・⻑崎版」のフュージョン部門にて一つ星を獲得した「Nishimura Takahito La cuisine creativite(ニシムラ・タカヒト・ラ・キュイジーヌ・クリアテビィテ)」の西村貴仁シェフが手がける新業態です。
店内は和の要素を取り入れたモダンな雰囲気で、中心にはオープンキッチンに面したカウンター席やテーブル席が据えられていました。
“食のテーマパーク”を目指したという「西村や」では昼と夜で味わえるメニューが変わり、テイクアウト商品のコーナーも充実。「幼少期に感じたフードコートへのワクワク感を表現しました」という西村シェフの言葉通り、いくつもの食の楽しみがギュッと詰め込まれています。早速気になるメニューをチェックしていきましょう。
11時から15時半までは、西村シェフが創作するジャンルレスな“ラー麺”「ニシムラ麺」を楽しめます。これまでは南区平和の店舗でしか食べられなかった逸品だけに、大名でも味わえるとは嬉しい限り!
「ニラのクリア塩ラー麺」や「ポルチーニ茸ラー麺」など5種類が揃い、中でも注目は福岡大名ガーデンシティ限定の「クリーミーとんこつラー麺」(1,200円)です。和風出汁、肉と香味野菜からとるブイヨン、グラナ・パダーノをはじめとした数種類のチーズをブレンドしたという豚骨スープはまさに西村流。まろやかでコクがありながら独特の豚骨臭はなく、仕上げにかけたネギとあおさのオイルが心地よく香ります。トッピングは鶏の燻製チャーシュー、豚肩ロースのチャーシュー、九条ネギ、バゲットの4種。「製麺屋 慶史」に特注したという、もち麦を配合した麺のなめらかな口当たりと弾力もクセになります。
また、麺の増量や替え玉はメニューにないものの、代わりにおすすめしたいのがストウブ鍋で炊き上げる「炊きたてご飯」(小120円、中170円、写真は大270円)。和風出汁が香るポークリエット「ニシムラの豚」、チーズ、辛味オイルもセットになっています。まずは「ニシムラの豚」で炊きたてご飯を楽しみ、その後残ったスープにご飯を投入。さらにチーズや辛味オイルも加えれば、まるでリゾットのような味わいに。一杯で二度三度美味しいとは、まさにこのことですね。
続いては夜のメニューをご紹介します。17時からはジャンルレスな“ニシムラ料理”の魅力を詰め込んだ予約制のコースをメインに「本日のカルパッチョ」や「砂ずりのアヒージョ」といったアラカルト、締めに最適なラー麺(ハーフ640円~)も用意。ワイン(グラス770円、ボトル3,300円)やクラフトビールなどのドリンクも豊富に揃っているので1杯からでも立ち寄れて、気軽なバルスタイルを楽しめますよ。※アラカルト利用は予約不可
予約制の通常コース(4,400円)では、旬魚のカルパッチョといった前菜やニース風サラダ、肉じゃがの春巻き、牛ホホ肉のパイ包み焼き(写真)といった小ポーションの9品が登場。ミシュランシェフの料理を少しずつ多彩に味わえてこの価格とはお得ですよね。さらにシメまできっちり食べたいという方は「ニシムラ麺」とデザートまで付いたフルコース(6,600円)もおすすめです。
入口のテイクアウトコーナーのデリは、11時から販売し売り切れ次第終了。店内でスライスしたふわふわのハムがたっぷりとのる「クロックムッシュ」(520円・写真)や、ポッサムキムチなどの具材を詰めたオリジナリティ溢れるおにぎり(320円~)などが多彩に並びます。ショーケース内には「ニシムラ バターサンド」(2個760円~)や「ガトーフロマージュ」(3,240円)といったスイーツから特製のスパイシーカレー、冷製スープ、オリーブオイル明太子といった一品までズラリ! グルメな方への手土産やギフトにも最適ですよ。
西日本初出店の【福岡焼肉kintan】
次にやって来たのは、西日本初出店となる「福岡焼肉kintan」です。「KINTAN」は恵比寿や代官山をはじめとした東京を中心に展開している焼肉レストラン。全国各地から優れた銘柄牛が集まる「芝浦市場」(東京都中央卸売市場食肉市場)で買い付けたA5ランクの仙台牛をメインに扱っています。
今回は昼も夜も注文できる「カジュアルコース」(5,980円)をいただきました。前菜には「KINTAN」で人気のクリームチーズキムチをアレンジした「めんたいクリームチーズキムチ」を含むキムチ3種盛りや「宮崎牛ミスジの炙り握り」が登場。さらには名物である「30日間熟成 KINTAN」(写真は2人前)も提供されます。専用の熟成設備にて温度・湿度・風向まで徹底管理しながら30日間熟成させた牛タンは、余分な水分が抜けて味わいがギュッと濃厚に。程よい厚みでサックリと歯切れよく、ジュワッと溢れる旨味がたまりません。
「玉締めしぼり胡麻油のチョレギサラダ」の後に登場したのは、注文後に切り出し、醤油ベースの特製ダレをかけた「タレのお肉」。写真は左から右回りに仙台牛カルビ、サガリ、仙台牛赤身肉です(写真は2人前)。赤身肉は仕入れによって部位が変わり、この日は一頭からわずかしか取れない希少部位イチボでした。
全国有数の米どころ・宮城県の良質な稲わらや水をたっぷりとって育つ仙台牛は、雑味のないまろやかな甘味と旨味が特徴。肉質が実にきめ細やかで、溢れ出す肉汁も格別です。特製の焼肉ダレは甘口と辛口が用意されていますが、肉に予めかけられたタレやブレンド塩の味付けだけで食べるのも乙。肉本来の味をしっかりと楽しめますよ。
カジュアルコースはその後、青唐辛子ダレを絡めた国産牛のコプチャンとギアラ、岩手県のブランド豚・白金豚、佐賀県のブランド鶏・ありたどりと続き、シメのお肉には「仙台牛サーロインの焼きすきやき」も登場。最後の食事は「ひとくち冷麺」か「10種スパイスのKINTANカリー」(写真)から選べます。カレーは可愛らしいミニサイズの特注皿で提供されるのですが、仙台牛などの牛肉で作るカシミールカレーとドライカレーの合がけになっているのも嬉しい限り。まるでカレー専門店のような本格的な味わいに驚きました。最後にデザートのジェラートをいただいたらコースは終了。何を注文するか迷ったら、まずは「KINTAN」の名物をあれこれ味わえるコースを注文するのが間違いなさそうです。
店舗より提供
また「福岡焼肉kintan」限定のメニューである「日本一のサーロイン・ユッケ ハーフ&ハーフ」が付いた「豪華焼肉ランチセット」(3,980円)や8,000円以上のコースもおすすめ。写真の通り、約2人前を盛る単品(2,480円)もあります。新鮮な黒毛和牛サーロインを独自の製法で薄切りにした「サーロイン・ユッケ」は「KINTAN」を代表するメニューの一つ。福岡店では福岡銘菓である二〇加煎餅とアーモンドを食感のアクセントにのせた「自家製醤油ダレのユッケ」と、糸島ねぎに熱々の油をかけて香りを引き出した「ネギ塩ダレのユッケ」の合盛りを楽しめますよ。口に入れた瞬間にとろけるようなこの美味しさは必食です。
店舗より提供
店内にはテーブル席とカウンター席を配したカジュアルなフロアと、シックな雰囲気の個室が4部屋あり、気軽なランチから会食、記念日ディナーにも重宝。ランチタイムにはご飯・スープ・サラダがおかわり自由となるお得な焼肉ランチセット(1,280円~)も用意されているので、ぜひ出かけてみてくださいね。
西村や
092-791-6656 (夜のコースは予約制)
福岡焼肉kintan
092-401-1729
福岡市中央区大名2-6-50 福岡大名ガーデンシティ・ビオスクエア 2F
ジャンル:その他レストラン、ラーメン、惣菜・弁当
住所:福岡市中央区大名2-6-50 福岡大名ガーデンシティ・ビオスクエア 2F
電話番号:092-791-6656 (夜のコースは予約制)
営業時間:11:00~15:30(ニシムラ麺)/17:00~OS22:00(コースは予約制。受付は当日20:30まで)
定休日:施設に準ずる
席数:カウンター15席、テーブル18席
メニュー:クリーミーとんこつラー麺(1,200円)、ニラのクリア塩ラー麺(1,080円)、夜のコース4,400円、夜のフルコース6,600円(共に予約制)、アラカルト380円~、グラスワイン770円~
URL:https://www.instagram.com/nishimuraya_tenjin
ジャンル:焼肉・ホルモン焼き
電話番号:092-401-1729
営業時間:11:00~OS14:30/17:00~OS22:00
定休日:施設に準ずる
席数:カウンター8席、テーブル46席
個室:2~8名
メニュー:コース5,980円~、日本一のサーロイン・ユッケ ハーフ&ハーフ2,480円、30日間熟成 KINTAN2,780円、ランチ限定焼肉セット1,280円~、KINTANシェリー・ハイボール680円 ※ディナーのみ個室ルームチャージ1室につき3,000円
URL:https://www.kintan.restaurant/shop/fukuoka-yakiniku
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